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人たらしとはどんな意味か
実は「人たらし」には全く違うふたつの意味があるのをご存知ですか? 小学館刊・『大辞泉』で調べてみると…
1.「多くの人々に好かれること。また、その人」
2.「人をだますこと。また、その人」
とあります。皆さんは「人たらし」にどちらの印象をお持ちでしたか?対極の意味をもつ「人たらし」という言葉について臨床心理士・吉田美智子さんに解説いただきました。
「人を騙すのは悪いことなのに、〝人たらし〟な人はなぜ多くの人に好かれるのでしょう? 人の心には、善と悪が両方あります。すると『善だけの方がいいなぁ』と思ったりしませんか? 自分の中の悪の部分はちょっと持て余してしまうため、人は善を志向する性質があるといえるかもしれません」(吉田さん)。
「でも、善だけだと退屈でつまらないという気持ちもありませんか? 善がよいことはわかっているけど、それだけじゃ退屈というところに、人たらし(悪)が魅力として人を惹きつけるのではないかと思います」(吉田さん)。
つまりは二面性を持つ人間にとって、〝人たらし〟とは 誰しもが持ち得る性質なのかもしれません。
あなたは人たらしな性格の人を好きですか?それとも否定的ですか?
「好き」…30.3%
「嫌い」…69.7%
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)
誰もがなり得る〝人たらし〟とはいえ、周囲の人でそのような人がいると「嫌い」という回答が圧倒的に多くなりました。ではそれぞれの意見を見ていきましょう。
【賛成派】人たらしな性格が好きという人が「いい」と感じるポイント
・付き合いやすい
・人が集まる
・一緒にいて楽しい
・好き
・かわいい
・憎めない
・魅力がある
・円滑な人間関係
・尊敬する
・羨ましい
・明るい
・感じがいい
人たらしな性格が好きと回答した人は、「とっつきにくい人よりは全然いい」 (40代・群馬県・子ども2人)、「一緒にいて楽しいし、人に好かれる性格だからいい事だと思う」 (40代・埼玉県・子ども1人)、「愛想があってかわいいし、人付き合いが上手で羨ましい」(30代・東京都・子ども1人)などの声が寄せられました。