【ご静聴】と【ご清聴】。2つの【ごせいちょう】は使うシーンが異なるんです!
スピーチやプレゼンなど人前で話をしたとき、最後に「ごせいちょうありがとうございました」というフレーズを使う人は多いのではないでしょうか。
話の最後にこの言葉を使う場合は、「自分の話を聞いてくれてありがとうございました」という意味で使う人が多いと思いますが、この場合の【ごせいちょう】はどちらの表記が正しいか分かりますか?
二つの言葉を見比べてみると、【ご静聴】は「静か」+「聴く」。
もう一つの【ご清聴】は「清い」+「聴く」。
「話を聞いてくれてありがとう」という感謝の気持ちを表すときの【ごせいちょう】はいったいどっち…??
正解は…
ご【清聴】ありがとうございました
でした!
【清聴:せいちょう】
1.清らかに聞こえること。
2.他人が自分の話を聞いてくれることを敬っていう語。
「御―ありがとうございました」
では、【ご静聴】はどんなときに使う?
【静聴:せいちょう】
講演・話などを静かに聞くこと。
「御―願います」【御静聴:ごせいちょう】
「静聴」の尊敬語。
「どうか―願います」
上記の解説にあるように、スピーチや講演会場などで司会者が「お静かにお願いします」ということを会場の聴者に話すときなどに使うフレーズが「ご静聴願います」なのです。
つまり、【ご静聴ありがとうございました。】は、「聴いてくれてありがとう」の【ご清聴ありがとうございました】に、「静かにしてください」の【ご静聴】が混ざった言葉だそう。自分が話すときや聞くときは音だけの【ごせいちょう】ではありますが、文字にするときに間違えてしまわないようご注意を!
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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