「感謝申し上げます」
「感謝申し上げます」は、「ありがたく存じます」のように目上の人に使える謙遜表現です。さまざまなお礼の場面に適する表現なので、スマートに使えるようにしましょう
【例】
・お力添えいただいた皆様に対し、心より感謝申し上げます
・弊社のためにご尽力いただきましたこと、改めて感謝申し上げます
・迅速にご対応いただき、感謝申し上げます
「光栄です」
目上の人に自分の業績を褒められたり、重要な役割を任されたりしたときは「光栄です」と感謝の気持ちを伝えましょう。目上の人からの行為を、名誉や誇りに思うことを伝える表現です。
【例】
・この度はプロジェクトをご一緒でき、光栄です
・このような大役を任せていただいたこと、大変光栄に思います
・お役に立つことができて光栄です
「痛み入ります」
感謝だけでなく、大変恐縮する気持ちを感じているというときには「痛み入ります」を使用します。相手からしてもらった事に「ありがとうございます」という気持ちとともに、「申し訳なかったです」と伝えるための表現です。
【例】
・勝手を申し上げたにもかかわらず、迅速にご対応してくださったこと、誠に痛み入ります
・本日は急なお願いだったにも関わらずご足労いただき、痛み入ります
・この度はていねいなお心遣いをいただき、誠に痛み入ります
「幸甚に存じます」
「幸甚(こうじん)」は、大変に幸せであることを意味する言葉です。プライベートよりも、ビジネスシーンで多く使われるでしょう。「ありがたく存じます」と同様に、依頼文にも用いることができます。
【例】
・本日は素晴らしい席にお招きいただき、幸甚に存じます
・〇〇様との思いがけぬ再会、幸甚に存じます
・お忙しいところ申し訳ありませんが、確認いただけますと幸甚に存じます
「恐れ入ります」
「恐れ入ります」は、ビジネスのさまざまなシーンで使われる言葉です。恐縮のニュアンスとともに感謝、依頼やお詫びの表現としても使用できます。
特に、目上の人や取引先にお願いを口にする場合には「すみません」「すみませんが…」と伝えるのはフランクすぎる場合も。「恐れ入ります」を使うように心がけましょう。
【例】
・お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認いただけますでしょうか
・恐れ入ります、〇〇様はいらっしゃいますか?
・ありがたいお言葉、大変恐れ入ります
・〇〇様にお声がけいただけるとは、誠に恐れ入ります
「ありがたく存じます」を英語で言うと?
「ありがとう」は英語では「Thank you.」と訳されます。「ありがたく存じます」のように、かしこまったフォーマルな場面にも「Thank you.」は適した言葉です。
また、「thank you for~」や「grateful」を用いて、相手にしてもらった行為への感謝を伝えることができます。
【例】
・I’m grateful for your help. (あなたの助力をありがたく存じます)
・Thank you for your beautiful present.(何よりの品を頂戴し、ありがたく存じます)
「ありがたく存じます」で気持ちをていねいに伝えよう
「ありがとうございます」という感謝の気持ちは、相手に失礼のないよう届けたいもの。取引先や、普段お世話になっている目上の人であればなおさらのことです。「ありがたく存じます」の正しい使用法とマナーを身につけ、感謝の気持ちをていねいに伝えていきましょう。
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