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「ご自愛ください」とは?読み方と意味をご紹介
「ご自愛ください」は、「ごじあいください」と読みます。手紙の結びなどでよく用いられる表現なので、目にしたことのある方も多いでしょう。「自愛」の意味は、「自分を大切に労わり、病気などをしないようにすること」。つまり「ご自愛ください」は「お体を大事になさってください」と相手を想う気持ちを添える言葉なのです。
同じく「じあい」と読む「慈愛」という言葉もありますが、こちらは「親が子をかわいがるような慈(いつく)しみ」という意味。この単語を使って「ご慈愛ください」とすると「あなたの愛情を私にください」というまったく別の意味になってしまいます。特に変換などでの漢字の間違いには十分に気をつけたいですね。
「ご自愛ください」の使い方と返答方法は?
では、「ご自愛ください」はどのような文脈で使えばいいのでしょうか。また、目上の人に向けて使っていいのかも気になります。「ご自愛ください」と言われたらどんな返事をすればよいのかもあわせて、例を挙げて見ていきましょう。
時候の挨拶に続ける
「ご自愛ください」を使う際は、「季節の変わり目ですからご自愛ください」「暑く(寒く)なる折からご自愛ください」のように時候の挨拶に続けるのが一般的。また、ビジネスメールなどでは「御多忙の折ではありますが、くれぐれもご自愛ください」のように、「〇〇(このような時)なので」といったお相手の事情や、時勢など気を利かせた理由を入れるのも良いでしょう。
目上の人にも伝えられる
上司や取引先、年配者など、目上にあたる人に「ご自愛ください」を使っても失礼にはあたらないのでしょうか?答えはOK。「ご〜ください」という定型句は、相手におねがいをするときに用いる敬語だからです。
目上の人だけでなく、同等や目下の立場の人にも使うことができます。また、男女を問わず用いることのできる表現であることも覚えておきたいポイント。相手の健康を気遣う一言なので積極的に添えておきたいですね。