レモンの「やたら深い世界」にハマった人の生活|「キリンレモン」を作る人のすごい知識 | Domani - Part 3

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2021.03.05

レモンの「やたら深い世界」にハマった人の生活|「キリンレモン」を作る人のすごい知識

今回インタビューしたのはキリンビバレッジ商品開発研究所の宮本花野さん。90年以上続くロングセラー商品「キリンレモン」の2020年リニューアルで、味づくりを担当した。配属をキッカケに“レモンの香り”にはまり、今では見事なまでのレモンオタクに。レモンは産地だけでなく、収穫月や搾り方でも変わるという。「唐揚げにかけるときにおいしい搾り方は?」など、濃厚なレモン知識を聞いた。

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高橋 ホイコ
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レモン味の商品というと相当数ありそうですが……。なにか傾向はありましたか?

最近はやっているのは“本物感”かと思います。飲み物だと、今までは疑似レモンといいますか、蜂蜜っぽさや甘みがある商品が多かったのですが、いまは“レモン丸ごと感”のようなものが多いと思います。お菓子やアイスだと昔のタイプの、蜂蜜っぽく甘いものが多いですね。

ロングセラーの仕事はつまらないと思っていたが…

(C)Shutterstock.com

レモンの知識をたくさん持ったとしても、ロングセラー商品はあまり自由には変えられないと思います。つらいと思ったことはありませんでしたか?

キリンレモンは長く続くブランドなので、責任を重く感じました。開発リーダーをやらせていただいてはいますが、そうはいっても入社して5年です。90年前のDNAを守りつつ、キリンレモンのおいしさを多くのお客さまに届けるためにはどうしたらいいだろうということは苦労しました。

私は、飛び抜けた味というか、変わった味を作るのが元々好きなんです。試作品はだいたい1回に5~6種類ほどマーケティングに提案するのですが、そのときに、もしかしたらダメと言われるかもしれないけれどと思いつつ、自分のオリジナルを入れていました。毎回はずされていましたが、負けずにやっていました。

あまりに大きいブランドで、個人ができることの余地が少なく、仕事がつまらないと感じたことはなかったですか。

正直、つまらないのではと思っていました。けれども、取り組んでみると、やることがたくさんあるんです。レモンエキスをもう少しアレンジしたほうがいいのではとか、常温でもおいしく飲めるためにはどうしたらいいのだろうとか、炭酸をよりきめ細かい泡にするにはどうしたらいいのだろうとか、香り以外でも課題はたくさんあります。そういったところを発掘して、仮説を立てて、試作をして、改善していくというのはとても楽しいです。

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