5.金銭面で損にしくい
瞬時に損得を判断できるからこそ、金銭面のやりとりで損をしにくいのが損得勘定で動く人の特徴です。集団での飲み会や食事会でも、人数分きっちり割り返して計算し、ぴったり支払います。
人によっては、細かく考えず他の人より多めに支払い過ぎたり、あまり飲食していなくても周囲に合わせて同額を支払ったりするでしょう。しかし損得勘定で動く人はそのような損をしません。理由なく多く支払うようなことはせず、あくまでも自分にかかった正確な費用のみをまかないます。
損得勘定の類語となる2つの代表例
損得勘定の言葉の意味をご紹介しましたが、損得勘定には類語も存在します。そこで「似たような意味を持つ類語」と「言い換えて表現できる類語」の代表例をそれぞれ見ていきましょう。
■意味においての類語
損得勘定の「自分の損得を天秤にかけて判断すること」と似たような意味をもつ類語は以下の言葉が挙げられます。
・打算的
・勘定高い
「打算的」とは「計算高く、何事においても損得ばかりを考える様」という意味です。損得勘定に最も近しい表現として利用できるでしょう。
「勘定高い」も「打算的」と同様の意味を持ちますが「金銭の計算が細かく、損得に敏感である様」を表す言葉です。金銭的な損得の意味合いを含むので、お金が絡む文章表現にも用いられます。
■言い換え表現としての類語
以下の言葉は、損得勘定の「自分の利益を優先する考え方」を言い換えて表現できる類語です。
・抜け目ない
・あさましい
「抜け目ない」とは「自分の利益をしっかり確保している様」を指しています。その他「準備不足がない」「見落としがなく、万全に準備が整っていること」も表すので、前後の文脈によってはポジティブな表現として用いられている場合もあります。
一方で「あさましい」は「品位に欠けている」「下劣である」といったマイナスの意味として言い換えられる言葉です。損得勘定の利益を重視する考え方を非難する目的で用いられることが多いでしょう。
損得勘定を表す英語とは?
損得勘定の言葉は英語ではどのように表現できるのでしょうか。最後に、英語訳に置き換えた例文をご紹介します。
英語表現の例文:1
「calculating」:計算する・打算的な
英語では損得勘定を「calculating」の単語を使用して表現できます。「calculating」とは「計算する」「打算的な」などの意味を持つため、ネガティブな印象を与える際に使用されるのが一般的です。
【例】He is a very calculating person.(彼は損得勘定で動く人である。)
英語表現の例文:2
「mercenary」:報酬目当ての・金銭ずくの
損得勘定の似たような表現として「mercenary」の単語を用いることもできます。「mercenary」とは「報酬目当ての」「金銭ずくの」などの意味があり、こちらもあまり良いイメージを持たない言葉です。
【例】Their motives were mercenary.
(彼らの動機は金銭的なものでした。)
損得勘定は仕事にも恋愛にも影響する
「損得勘定」の意味や損得勘定で動く人の特徴、類語表現、英語訳についてご紹介しました。損得勘定とは、自分にとって損か得かを天秤にかけて打算的に判断し、損であれば行動しない性質をもつため、やはりネガティブな印象を与えやすいです。
その反面、効率的に物事を進める要領の良さや客観的に判断する能力に長けているので、損得勘定の考え方が一概にも悪いこととは言えません。ビジネスシーンにおいては、シビアに損得を見極めて行動する姿勢がプラスにつながることもあるでしょう。
ただしあまりにも損得ばかりを考えすぎて、大切なものを見失ったり、大事な人との関係を断ってしまったりしては残念です。仕事でも恋愛においても、損得で判断する人間関係は長続きしません。
損得勘定と人の気持ちのバランスを取りながら向き合い、自分の価値観や考え方の視野を広げましょう。
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