東山サリー（韓国コーディネーター・ライター）
ソウル在住／都内出版社で広報として勤務した後、韓国が好きすぎるあまりフリーランスに転身。 ソウルへ移住し現地の最新情報を日々収集している。韓国カフェ通としてテレビ番組『にじいろジーン』にも出演。著書に『韓国カフェ巡り in ソウル』（ワニブックス）、『本当は秘密にしたいソウルのおいしいもの巡り』（産業編集センター ）などがある。 Instagram：@saliy83
轟 友貴（ライター）
東京在住／高校生の頃にBIGBANGがきっかけでK-POPにハマる。韓国好き歴12年。日本と韓国を行き来しながらK-POPアイドル、俳優にインタビューなどを行う他、美容雑誌やWEBマガジンでは韓国コスメ記事も執筆。Instagram :@__y.92
【#톡톡 vol.10】
사각김밥（サガッキンパ）とは、四角キンパのこと
＃사각김밥（四角キンパ）とは…
韓国式のり巻き「キンパ（김밥）」を巻かずに「四角（사각／サガッ）」に折りたたんだもの。今年に入ってからYouTubeを中心に話題を集め、レシピ動画は1か月間で373万回再生を突破するものもある。同じ「四角」の意味を持つ「네모」を使って「네모김밥（ネモキンパ）」とも表記する。
ユキ：最近、YouTubeで「四角キンパ」というのを知ったんだけど、モッパン（※）とかレシピ動画でじわじわブームになっているみたい。キンパといえば太巻きが一般的だけど、四角にサンドされてるビジュアルが新鮮。
※食べる姿を放送する人気コンテンツ
サリー：食べやすそう！ 日本の「おにぎらず」に似てるね。会社員時代によく作っていたなあ。
ユキ：韓国のグルメバラエティ「ペク・ジョンウォンの路地裏食堂」で取り上げられたのがきっかけで広まったらしいんだよね。潰れかけている路地裏の食堂に、料理研究家のペク・ジョンウォン先生やってきて立て直していくんだけど、韓国で知らない人はいない超人気番組。番組に出たお店はどこも大行列になるの。
サリー：そうなんだ！
ユキ：ペク・ジョンウォン先生は、新大久保でも行列になる「セマウル食堂」を始め、韓国の有名な外食チェーン店はすべて手掛けていると言ってもいいほどだよね(笑)。韓国好きなら、一度は先生の写真を見たことがあるはず！ レシピ動画を見たらとても簡単に作れそうだったので、今日のランチに「四角キンパ」を作ってみたよ。
サリー：どんな具材が入るの？
ユキ：基本は何でもありのようだけど、特にスパムと目玉焼きを入れるのが主流みたい！ 私は、そこにサンチュ（상추）とチーズをプラスしてみたよ。いつも思うんだけど、韓国の目玉焼き（ケランフライ）って両面焼くよね。上級者たちはアボカドとかスモークマグロを乗せる人もいた！
サリー：アボカド……！ 絶対美味しいやつ！ 私は、揚げた小エビが入ってる「魔女キンパ」のキンパが好きなんだけど、そういう感じで正統派の具材じゃなくても、自分の好きなものを入れていけばいいんだね。
ユキ：そうそう。それを板のりに四等分に並べて折りたためばOK。のりは、下半分に切り込みを入れるときれいに出来上がるよ。
ユキ：完成したらそのまま食べてもいいし、半分に切ると断面が見えてビジュアルがもっとよくなる。Instagramで「四角キンパ」を検索すると、写真映えする「萌え断」がいっぱい出てきて面白いよ。
サリー：これなら冷蔵庫の残り物も使えそう！ 外に持っていく時は、アルミホイルで包むと韓国っぽさがアップしそうだね(笑)。
ユキ：韓国ってテイクアウトすると出来立てをアルミホイルに包んでくれるもんね(笑)。簡単ですぐにできるし、手も汚れないから家族みんなで作っても楽しいはず！
文／轟 友貴
