牛脂の代用になる食材とは
家庭で焼き肉やすき焼きなどをするときには、牛脂があると便利です。しかし、もらい忘れてしまうこともあるでしょう。代用となる食材にはどのようなものがあるのか紹介します。

牛肉に付いている脂身
牛肉がある場合、牛肉に付いている脂身は牛脂の代わりとして使えるといえます。牛脂はもともと牛肉の脂身を加工して作られたもののため、溶けやすさなどに違いはあるものの肉に付いている脂身とほぼ同じでしょう。
脂身の部分を一部先に焼いて、牛脂の代わりに使います。特にバラ肉など脂身が多い部位であれば、脂身の部分を切り取りやすく、代用として使いやすいはずです。
牛肉が少ないときや脂身がほとんどないときには難しいですが、肉さえあれば簡単に代用できるといえるでしょう。
ラード
ラードは、豚肉の脂を加工して作られたものです。牛脂と同じように肉の脂身から作られているため、代用として使うこともできます。
ラードには豚肉の脂だけを使用した純正ラードと牛脂やパーム油などを混ぜて作られた調整ラードがあり、どちらでも代用が可能です。
風味は豚肉の脂ですが、肉を焼く前に油を引いて焦げ付きを防ぐことなどが目的であれば、ラードを使用しても問題はないでしょう。
サラダ油・オリーブ油・ごま油
牛脂がないときは、サラダ油・オリーブ油・ごま油などの植物性油脂類を代用として使うのもよいでしょう。
あくまでも植物性油脂のため牛脂と同じような牛肉の脂の風味はありませんが、さっぱりとした仕上がりにしたいときや、植物性油脂特有の香り付けをしたいときに適しているといえます。
サラダ油はクセがなく、オリーブ油は香ばしさをプラスしたいときにおすすめです。ごま油は、炒りごまの香りとコクが追加できます。
バター・マーガリン
バターやマーガリンも、牛脂の代用として使えるものの一つ。バターは乳脂肪から作られている加工品で、独特の香りやコクが特徴です。
マーガリンはおもに植物性油脂から作られている加工品で、バターの風味をプラスしたものもあります。
どちらも牛脂の代わりに使えるといえますが、強い香りやコクがあるため、洋風の料理に使うのがおすすめです。
牛脂の特徴や活用方法
牛脂は、種類によって特徴が異なります。基本的な種類と、活用方法を確認しましょう。活用方法を理解できていれば、牛脂を無駄にすることもありません。

種類とそれぞれの特徴
牛脂には、いくつか2種類があります。いずれも、牛の脂であることには違いはありません。
「ヘット」は牛の脂を加工して固めたもので、熱を加えると液体の油脂になります。肉を焼くときに引く油として使うと、香りや香ばしさをプラスできるでしょう。
「ケンネ脂」は牛の脂肪を切り取ったものです。溶けやすいものの、脂肪をそのまま使っているため通常の脂身のように溶け残ります。
さまざまな料理にプラスできる
牛脂は、ステーキ・焼き肉・すき焼き・カレー・コロッケなどさまざまな料理に使えます。炒めるときには油の代わりに使用し、煮込み料理の場合は先に具材を炒めてから煮込むことでコクや香ばしさがプラスできるのです。
また、ハンバーグを作るときには、牛脂を練り込むことで脂のうまみや肉汁が感じられるようになります。牛肉を使う料理はもちろん、チャーハンや野菜炒めなどの料理に使うこともできるでしょう。
牛脂の代用品を使うときのポイント
牛脂がなく、代用品を使うときに把握しておきたいポイントは何かあるのでしょうか? 代用品ならではの注意事項を知ることで、牛脂を効果的に活用できます。

レシピに合う代用品を選ぶ
牛脂を他の油脂類で代用する場合は、そのとき調理するレシピに合わせた代用品を選びましょう。
たとえば、バターは一般的に洋食に合う食材といえます。すき焼きなどの和食に使うと、香りや風味に違和感が生まれる可能性も。合わせることで新しい味わいになるメリットもありますが、味のバランスを見て好みに合う食材を選択しましょう。
サラダ油などの植物性油脂はクセがなく、幅広いレシピに使えます。こだわりがないときはサラダ油やオリーブ油を代用として使い、風味や香りをプラスしたいときはラード・バター・ごま油などを検討するとよいでしょう。
脂身が多い場合は使う必要がないことも
牛脂は、必ず使わなければならないものではありません。肉の脂の風味やコクをプラスできるのは魅力ですが、もともと脂身が多い部位であれば、牛脂が必要ないケースもあります。
肉に付いている脂身だけで十分に脂の風味が感じられる場合には、無理に牛脂を使う必要はないでしょう。
鍋やフライパンの焦げ付きが気になる場合は、クセの少ないサラダ油を引いて肉を焼くのがおすすめです。
まとめ
牛脂は、普段使っている油の代わりに使うことで肉の脂のうまみを料理にプラスできる食材です。もし牛脂がないときには、ほかの油脂を代用として使いましょう。それぞれ味わいや香りが異なるため、レシピに合わせて代用する食材を変えることがポイントです。うまく代用の食材を使いこなして、料理をアレンジしましょう。
メイン・アイキャッチ画像:(c)AdobeStock
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Domani編集部
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