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ナツメグの基礎知識

代用品を確認する前に、ナツメグがどんなスパイスでどんな役割を持っているのかを整理しておくことが大切です。特徴を知れば、代用品も選びやすくなります。
ナツメグとはどんなスパイス?
ナツメグはインドネシア原産の常緑樹ニクズクの種子から作られる香辛料で、甘みを含んだ独特の芳香とほのかな苦味が特徴です。
ひき肉料理との相性が良く、ハンバーグやミートソースなどに使われるほか、クッキー・ケーキ・プリンなどのスイーツにも幅広く活用されます。料理に加えることで、素材の臭みを抑えながらコクと奥行きを与えるスパイスです。
また、ナツメグには消臭効果に加えて、食欲増進作用や胃腸の調子を整える働きも期待されています。さらに、その香りにはリラックス効果があるとされ、古くから薬用植物として利用されてきた歴史もあります。
日常の料理に取り入れやすく、使い方次第で風味の幅を広げられる万能スパイスです。
ナツメグの一般的な使い方
ナツメグは、料理の風味を引き立てる「隠し味」として使われることが多いでしょう。特にひき肉との相性が良く、肉の臭みを抑えるうえに、コクも加えて味わいを深めてくれるのです。
また、グラタン・クリームシチューなどのホワイトソース系料理やポタージュやスープの風味付けや、クッキー・パウンドケーキなどの焼き菓子に使われることも。焼き菓子に加えると、ほのかな甘い香りと温かみのあるスパイス感がプラスされ、大人の味わいに仕上がります。
ただし、ナツメグは香りが非常に強く、入れすぎると刺激的で苦い風味になってしまうため要注意。使う際はごく少量から加え、香りを確認しながら調整するのがポイントです。
ナツメグの代用品になるもの6選

ナツメグの主な役割は、「臭み消し」「風味付け」「コクを補うこと」です。この特性を理解すれば、ほかの調味料や香味食材でも十分代用可能です。ここからは、料理の仕上がりを損なわずに代用できる食材を6つ紹介します。
ニンニクやしょうが
ナツメグの代用品としてまず挙げられるのが、ニンニクやしょうがといった香味野菜です。どちらも肉の臭み消しとして広く使われており、ひき肉料理・炒め物・煮込み料理などでナツメグと同じような役割を果たします。
特にハンバーグやミートボールなどのひき肉料理では、すりおろしたしょうがを少量加えることで臭みを和らげ、風味に奥行きを出すことができます。また、ニンニクにはうま味成分が多く含まれ、料理にコクとパンチを与える効果もあります。
ナツメグより香りが強く刺激的なため、入れすぎると主張が強くなる点には注意が必要です。使う際は少量ずつ加え、味を確認しながら調整するとバランス良く仕上がります。ひき肉に加えた場合は、焼きあがった後に味を確かめ、次回作る際に量を調整しましょう。
なお、パウダータイプのガーリックやジンジャーでも代用可能です。
黒こしょう
黒こしょう(ブラックペッパー)は、ナツメグの代用として取り入れやすいスパイスの一つです。肉料理との相性が非常に良く、ハンバーグやミートソースなどの料理に使うと、味を引き締める効果があります。
ナツメグのような甘みのある芳香はありませんが、黒こしょう特有のスパイシーさが料理にアクセントを与え、同様のパンチや刺激感を加えられます。また、肉の臭みを抑える働きがある点もナツメグと共通しており、洋食の風味付けには十分代用可能です。
粗びきにすると香りと存在感が増し、細びきにすると全体になじみやすくなるため、料理によって使い分けるのがコツです。ただし、入れすぎると辛味が強くなりますので、少量ずつ調整しましょう。
ターメリック
ターメリックはカレーの黄色い色のもととしても知られるスパイスで、独特の土のような香りとほのかな苦味を持っています。ナツメグと同じく料理にコクや深みを与える役割があり、肉料理や煮込み料理の隠し味として代用可能です。
ミートソースやハンバーグに少量加えると味に深みが生まれ、料理全体の香りのバランスが整います。また、ターメリックは油との相性が良く、肉の臭みを抑える働きがあるとされており、洋食やエスニック料理の風味付けに使いやすいスパイスです。
こちらも入れすぎると苦味が強くなって独特の黄色が目立つことから、少量ずつ加えるのがポイントです。ほんのひとつまみ程度でも十分に効果があるため、「量は控えめ」を心がけましょう。
オールスパイス
オールスパイスは、ナツメグ・シナモン・クローブを合わせたような深みのある香りを持つスパイスです。実際には複数のスパイスを混ぜたものではなく、フトモモ科の植物ピメントの果実を乾燥させて粉末にしたものです。
ハンバーグやミートローフなどの肉料理をはじめ、シチュー・カレー・煮込み料理など洋食全般に使える万能スパイスとして重宝します。甘さとスパイシーさを兼ね備えた香りは、肉の臭みを抑えながら豊かなコクをプラスし、ナツメグを使ったときに近い仕上がりになります。
使う量もナツメグと同程度で代用できるため、料理初心者でも扱いやすい点が魅力です。
赤ワイン
赤ワインは肉の臭み消しと風味付けに優れており、ナツメグの代用品として活用できます。デミグラスソース系の料理やビーフシチュー、ハンバーグのソースなど、洋風の煮込み料理と相性抜群です。
赤ワインに含まれるポリフェノールが肉の臭み成分と結合し、不快な匂いを抑えてくれます。また、加熱するとアルコール分が飛んでうまみが残るため、料理がまろやかに仕上がり、深いコクをプラスしてくれるのです。
ナツメグのようなスパイス感はありませんが、料理全体の風味に厚みを持たせる役割は十分果たせます。入れすぎると酸味が強く残ることがあるため、使う際は大さじ1~2程度から調整すると失敗しにくいでしょう。
牛乳
牛乳はスパイスではないため香り付け効果はありませんが、「肉の臭みを抑える」という点でナツメグの代用品として活用できるでしょう。牛乳に含まれる乳たんぱく質は肉の臭み成分を包み込み、加熱時の嫌な匂いを抑えます。
また、ハンバーグのタネに牛乳で湿らせたパン粉を加えると、肉がふっくらジューシーに仕上がる効果もあります。ミートソースやミートボールなどの下ごしらえとして、ひき肉を少量の牛乳に浸しておく方法もおすすめです。
ほかにも、煮込み料理に少し加えるだけでコクとまろやかさが増し、味全体のバランスを整えられます。香りを補いたい場合は、こしょうやコンソメと併用すると一層仕上がりがよくなります。
まとめ

ナツメグは独特の香りを持つスパイスですが、調理の目的を意識すれば身近な食材でも十分に代用可能です。臭み消しを優先するならニンニクやしょうが、風味付けなら黒こしょうやオールスパイス、コクを出したいときは赤ワインや牛乳が役立ちます。
味のバランスを見ながら、少量ずつ加えて調整していくことがおいしく仕上げるコツです。料理に合わせて代用品を上手に使い分け、無理なくおいしい一皿を作りましょう。
メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock
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Domani編集部
Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。
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