鶏ガラスープの素とは
鶏ガラスープの素は、鶏骨や肉のうま味を凝縮した調味料です。製品の多くが粉末や顆粒の形で販売されています。
鶏ガラスープの素の原材料は、チキンエキスや食塩・香辛料などです。中華スープや炒め物のベースによく使われており、家庭で手軽に中華風の味付けをするために欠かせない、定番調味料といえるでしょう。
鶏ガラスープの素の代用に使える調味料
中華スープやチャーハンなどで手軽に中華風の味を楽しみたいとき、鶏ガラスープの素は便利です。ただ、うっかり切らしてしまう場合もあるかもしれません。そんなときに活用したい、鶏ガラスープの素の代用品として使える調味料を紹介します。
コンソメ
コンソメは、肉や野菜のエキスをベースにした洋風スープの素です。鶏ガラスープの素の代わりにうま味を補えます。
ただ、鶏ガラスープは鶏由来の風味が中心である一方、コンソメは牛肉などの肉類や野菜を煮込んだ洋風スープの素なので、風味や仕上がりが変わることは念頭に置いて代用しましょう。
本来、鶏ガラスープの素は中華料理に、コンソメは野菜や肉の風味を生かしたスープや炒め物に向いているといえます。鶏ガラスープの素より塩味が強いため、代用するときは量の調整が必要です。
顆粒和風だし
かつおや昆布など和風のだしを粉末・顆粒状にしたものも、鶏ガラスープの素の代用品として使える調味料です。「だしの素」のような商品が代表例として挙げられます。
鶏ガラスープの素と比べると、和風の風味が強いのが顆粒和風だしの特徴のため、中華風とはやや異なる味わいに。野菜スープや煮物にうま味を加えたいときの代用アイデアとして活用するのがおすすめです。
味の素（うま味調味料）
味の素は、うま味成分であるグルタミン酸ナトリウムを主成分とした調味料です。日本の家庭料理に幅広く活用されている身近なうま味調味料なので、一度は口にしたことがあるでしょう。
素材の持つうま味を引き出す効果があるため、鶏ガラスープがないときの補助的な代用に適しているといえます。スープだけでなく、野菜炒めや煮物など幅広い料理で代用可能です。
ただし塩気が強く、味も鶏ガラスープの素とは異なります。あくまでも「うま味を加える」という役割だけを果たせるものと考えるのがよいでしょう。
中華調味料
「ウェイパー（味覇）」のように、鶏エキス・野菜エキス・豚脂などをブレンドしたペースト中華調味料も、鶏ガラスープの素の代わりに使えます。
ほかの代用品に比べて常備している家庭は少ないかもしれませんが、鶏ガラスープの素に近い風味を出せるという点で有力な代用候補です。
中華スープやチャーハン・炒め物に使えば、鶏ガラスープの素のような味わいを再現しやすいでしょう。塩分と油分が多いため、少量でもコクが出やすいのが特徴です。
自家製の鶏ガラスープで代用する方法も
時間があるなら自家製鶏ガラスープを多めに作っておき、鶏ガラスープの素が切れたときに備えておくのも一つの手です。時間はかかりますが、冷凍保存しておけば必要なときにすぐ使えます。レシピ例は次の通りです。
〈材料（約1L分）〉
・鶏ガラ：1羽分（同量の手羽元でも可）
・ショウガ：薄切り2枚程度（好みで調整）
・青ネギ：1本
・ニンニク：1かけ（ニンニクチューブ1〜2cmでも可）
・料理酒：1/2カップ
・水：約1L（鍋の深さに合わせて調整）
〈作り方〉
1.鶏ガラに付着した血合いや内臓を大まかに流水で落とす（冷凍の場合は半解凍にしてから）
2.耐熱ボウルに鶏ガラを入れ、熱湯を満遍なくかけて残った汚れを浮き上がらせ、再び流水で洗う
3.大きめの鍋に全ての材料を入れて強火で沸騰させる（水の量は鶏ガラにかぶっていれば問題ない）
4.アクを取って弱火にし、2〜3時間そのまま煮る（アクは随時取り除き、水が減ったら元のかさになるまで足す）
5.火を止めて粗熱が取れたら、ザルにキッチンペーパーを敷いて鶏ガラスープをこす
鶏ガラはスーパーの精肉コーナーでも手に入ります。店頭に見当たらない場合は、精肉コーナーのスタッフに声をかけてみましょう。紹介したレシピで作った鶏ガラスープには塩味が付いていないので、使うときは塩気を足してください。
まとめ
鶏ガラスープの素は、チキンエキスや食塩・香辛料などを原材料とする中華風の調味料です。手元にないときは、中華調味料だけでなく、コンソメや顆粒和風だし・味の素のようなうま味調味料で代用できます。
代用品それぞれの特徴を押さえて、料理によって使い分けましょう。時間に余裕があるなら、鶏ガラから本格的に鶏ガラスープを自作してみると、料理の楽しさを味わえるかもしれません。
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Domani編集部
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