オリーブオイルの代用アイデアとは。料理別に使える身近な油を紹介

オリーブオイルの代用品【料理別のおすすめ】

オリーブオイルがないときは、料理の特徴に合わせて代用する油を選びましょう。オリーブオイルを使う料理3種類を例に挙げ、代用アイデアとそれぞれの料理に合う理由を解説します。

パスタならサラダ油+ニンニク

ペペロンチーノなどのオイル系パスタの場合、オリーブオイルがなくてもサラダ油で十分に代用は可能です。サラダ油なら、オリーブオイルがないときでも常備している家庭が多いのではないでしょうか。

ただ、サラダ油はオリーブオイルと違って香りが付いていませんので、風味が物足りないと感じる際は、ニンニクや鷹の爪で香り付けすることでカバーしましょう。

ニンニクで香りを出すときは焦げ付きに気を付けるほか、弱火でじっくり加熱することをおすすめします。ちなみに、調理中に味を見て油っぽいと感じたときは、パスタのゆで汁を加えることで調整が可能です。

カルパッチョにはごま油やバターも

生食のカルパッチョなどにオリーブオイルを使おうと思っているなら、代用候補に挙がるのはごま油やバターなど風味の強い油です。ごま油はアジアンテイストに仕上げてもよいとき、バターはコクを加えたいときに適しています。

オリーブオイルを使ったカルパッチョと同じ風味とはいきませんが、それぞれの油が持つ風味を生かしたアレンジと考えれば楽しんで味わえるのではないでしょうか。食材との相性を見ながら、最も合う油を探してみてくださいね。

パンやトーストにはバター・マーガリンで代用

パンに塗る用途では、オリーブオイルの代わりにバターやマーガリンが使えるでしょう。パンに香ばしさやコクを加えて、満足感のあるパン食を楽しみたいときにおすすめです。バターに少量の塩を加えると、シンプルな味付けのアクセントにもなりますよ。

食感を軽めにするためオリーブオイルを使う場合は、マーガリンのほうがよいかもしれません。バターは生乳・牛乳から作られますが、マーガリンの原料の半分以上はオリーブオイルの仲間ともいえる植物油です。

オリーブオイルを代用するときの注意点

ご紹介してきたように、オリーブオイルがなくても、用途に応じてほかの油を代わりに使うことは可能です。ただ代用するにあたって、気を付てけておきたいポイントもあります。そこをしっかり押さえた上で、代用品を使いましょう。

風味の違いを理解しておく

オリーブオイル特有のフルーティーな香りや青みは、ほかの油では再現しきれません。あの風味は、オリーブで作ったからこそ感じられるものです。代用はあくまで代用と割り切り、風味の再現まではできないと思っておきましょう。

また、ごま油やバターを使う場合は香りが強いため、料理の仕上がりに影響を与えます。あまり強い風味を付けたくない場合は、サラダ油で代用するのがおすすめです。オリーブオイルを使おうと思っていた料理や食材との相性を考えて、何を代わりにするのかを考えてみてください。

加熱に向くかどうかを見極める

油は、種類によって煙が出始める温度「発煙点」がそれぞれ違います。代用する油によっては、オリーブオイルよりも焦げやすかったり、加熱調理に向かないものがあると認識しておかなければなりません。

バターやごま油は焦げやすいため、どのような料理で代用するにしても中火以下での調理が無難です。亜麻仁油など非加熱向きのオイルは、サラダをはじめとした加熱しない料理でオリーブオイルの代わりに使うことをおすすめします。

保存やオイル漬けなどで代用するのは難しい

ドライトマトやアンチョビなどのオイル漬けは、もともと食材を長持ちさせる方法として広まってきました。オイル漬けには、酸化しにくいオリーブオイルが適しています。

ほかの油だと酸化が早く、腐りやすくなるおそれがあることに注意が必要です。しかし、トウガラシなど防腐効果のある食材を入れる場合は、米油やサラダ油などでもよいでしょう。

まとめ

料理にオリーブオイルが必要なのになかったとき、メニューを変えなければならないと思うかもしれません。ただ、風味の違いを許容できるのなら、ほかの油を代わりに使う選択肢もあります。料理や食材との相性を考えて、オリーブオイルの代わりになる油を探してみましょう。

紹介した料理ごとのおすすめ代用品、注意点を参考にすると、身近なものの中から代わりの油を探せるかと思います。今夜のメニューをあきらめる前に、ぜひ手持ちの油で代用してみてください。

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