オイスターソースはどんな調味料?
中華料理に使用するイメージのあるオイスターソースには、どのような特徴があるのでしょうか?代用品を適切に選べるよう、まずはオイスターソースの原材料や、オイスターソースを使った料理について解説します。

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オイスターソースの原材料
オイスターソースとは、かきエキスをベースに作られているソースのことです。メーカーごとに原材料は異なりますが、かきエキス・砂糖・しょうゆなどがベースになっています。
黒くどろっとした液体で、かきならではの深いコクや風味を感じられるのが特徴です。濃厚な味わいのため、多めに入れるとかきの風味が全体にしっかりとする味付けになります。隠し味として少量加えると、深みのある味付けが可能です。
オイスターソースを使った料理
かきエキスの風味が特徴のオイスターソースは、炒め物や焼きそばなどに使うことが多い調味料です。チャーハン・麻婆豆腐・青椒肉絲(チンジャオロース)など中華料理の味付けにはもちろん、パスタや唐揚げなどに使うレシピもあります。
また濃厚なかきエキスの味わいをだしとして使用することも可能です。例えばスープやうどんの味付けにも使えます。
オイスターソースの代用品になる調味料
オイスターソースがないからといって、オイスターソースが必要なレシピを諦める必要はありません。代用品として使える調味料を活用すれば、オイスターソースなしでもおいしく味付けできます。自宅にある調味料の中で、オイスターソース代わりに使えるものをチェックしましょう。

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ウスターソース
果物・野菜・香辛料を熟成させて作るウスターソースは、江戸時代末期から明治時代に日本にやってきた調味料です。野菜や果物の繊維質が少ない分さらさらとした液体で、程よい酸味とスパイシーな味わいをしています。
揚げ物に使うのはもちろん、炒め物の味付けや料理の隠し味などにも使われるため、オイスターソースの代用品としても利用可能です。
中濃ソース
中濃ソースはウスターソース類の一種で、果物・野菜・香辛料を熟成させて作る点はウスターソースと同じです。異なるのはソースの粘度で、果物や野菜の繊維質を多めに含む分、ウスターソースよりもとろみがあり、甘味も感じやすい味わいをしています。
ウスターソース同様、揚げ物にかけるほか、隠し味として使うことも可能です。オイスターソースの代用として、コクをプラスしたいときに代用できます。
とんかつソース
とんかつソースは、ウスターソース類の一種である濃厚ソースに分類されるソースです。果物・野菜・香辛料で作るのはウスターソースや中濃ソースと同じですが、果物を多く使用している分、粘度が高くどろりとしています。
マイルドで甘みを感じられる味わいは、揚げ物・お好み焼き・ハンバーグなどとよく合います。オイスターソースの深い味わいや、どろっとした質感に近づけたいときに向いている代用品です。
ナンプラー
魚介の深いコクや風味をプラスする目的でオイスターソースを使うときには、ナンプラーで代用できます。
ナンプラーはタイの調味料で、カタクチイワシを原料とした魚醤です。見た目はしょうゆに似ているさらさらとした液体ですが、魚のうまみを感じる濃厚な味わいがあります。
エスニック料理の味付けにはもちろん、少量加えることでおでんや煮物にうまみをプラスすることも可能です。
しょうゆ
大豆などの穀物にこうじと塩を入れて、発酵・熟成させた調味料であるしょうゆも、オイスターソースの代用品として使えます。ただし、しょうゆは塩分を強く感じる味わいのため、オイスターソースと同様に加えると塩辛くなるかもしれません。
少量ずつ加えて味を整えたり、他の調味料と合わせてオイスターソースに近づけるとよいでしょう。
オイスターソースの代用レシピ
オイスターソースはかきエキスならではのコクやうまみが特徴の調味料のため、代用品となる調味料単体では物足りなく感じるかもしれません。ここではよりオイスターソースに近い味わいを再現できるよう、複数の調味料を組み合わせた代用レシピを紹介します。

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