1:話される
「話される」は「話す」の尊敬語です。「先ほどおっしゃった件ですが…」は、「先ほど話された件ですが…」というように、おっしゃるに置き換えることができます。
2:言われる
「言われる」も「おっしゃる」と同じで、「言う」の尊敬語です。両者を比較すると、「おっしゃる」のほうがスマートで洗練された印象を受けますので、「おっしゃる」を使ったほうがいいでしょう。
3:お伝えする
「〇〇さんに言っておく」という場合に使える「お伝えする」という言葉。この言葉は少し注意が必要です。
例えば、お客様からの伝言を社内の人に伝える場合、「〇〇にお伝えします」という使い方は間違いとなります。なぜならこの場合の「お伝えする」は、社内の人に対して「お」を付けて敬意を払っていることになるからです。
お客様から社内の人に伝える時には「〇〇に申し伝えます」が正しい敬語になります。ただしここでも注意が必要です。連絡してきた相手が社内の人の身内(ご家族)だった場合には、「〇〇さんにお伝えします」が正しい敬語になります。
慣れてしまえばその都度考える必要はなくなるのですが、普段敬語を使っていない方は慣れるまでは少し戸惑うかもしれませんね。使いこなせるようになるには、場数を踏んで慣れるのが一番の近道です。
英語表現とは?
日本語では使い方に注意が必要な「おっしゃる」という言葉。英語ではシンプルに「say」「talk」「speak」で表現することができますので、覚えておきましょう。
1:「What you are saying is correct.」
あなたのおっしゃることは正しい
2:「I will do as you say.」
あなたのおっしゃるようにしましょう
3:「I understand what you say.」
おっしゃることは理解しております
最後に
ビジネスでは必須の敬語「おっしゃる」。一言で尊敬語として成り立っていますので、二重敬語にならないように注意して、正しく使えるようにしましょう。「言われる」「話される」よりもスマートな言葉なので、「おっしゃる」を使い慣れておくといいでしょう。
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