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2021.07.29

「益々」の正しい使い方とは? 類義語、例文、英語表現も併せてご紹介

■「益々」の類義語として使える3つの言葉

「益々」と意味合いが似ている類義語はいくつかありますが、意味合いや使い方が少し異なります。「益々」と併せて覚えておくと便利な「更なる」「以前にも増して」「いっそう」の3つの類義語をご紹介します。

1. 更なる

更なるとは「ますますの、いっそうの」という意味合いです。益々と同じように使うことができます。更なるは、話し言葉で多く使われる言葉です。

2. 以前にも増して

以前にも増しては、「以前と比べて、いっそう程度が増す様」という意味です。「益々」は、ポジティブな内容に使いますが、以前にも増しては、ネガティブやマイナスな表現を表すときにも使います。

3. いっそう

いっそう、よりいっそうは、「ますます、ひときわ」という意味合いです。スピーチなどで自分の決意を表明する時や、あいさつ言葉に多く使われる言葉です。

「益々」の3つの英語表現

「益々」の英語表現は、「increasingly」「still more」「progressively」の3つです。それぞれを例文も併せて詳しくご紹介します。表現ごとに意味合いが少々異なるので、注意しましょう。

益々

1. increasingly

increasinglyは、だんだんと、ますます、いよいよという意味を表す時に使用可能です。I am increasingly energetic.(ますます元気です)といった表現ができます。

2. still more

still moreは、さらにいっそう、まして、なおさらという意味を表す時に使用します。still lessも同様の使い方ができ、think still more deeply(さらに深く考える)といった表現ができます。

3. progressively

progressivelyは、次第に、進歩的にという意味を表す時に用います。increase progressively(次第に増える)といった表現が可能です。

「益々」はさらに、よりいっそう良くという意味のポジティブな言葉

「益々」とはさらに、よりいっそう良くという意味があります。「益」という漢字には、利益や儲け、役に立つといった意味合いがあり、「益々」はポジティブな表現をする時や、さらに良くなる、よりいっそう(以前より)良くなるといった場合に使う言葉です。

益々

ビジネスシーンでは手紙やあいさつ文に使われることが多くあります。また、「益々」の後に続く文を強調する意味も持つので、「益々」の後に続く文が重要になるのです。目上の方に敬語として「益々」を使う場合は、「益々」の後には相手を敬う言葉を使うことが大切です。

日常の会話では、天気や体調など、今後の状態や状況が悪くなる場合にも用いることがあります。その際は、ひらがな表記の「ますます」を使うと良いでしょう。

漢字で表しても、ひらがなで表しても意味合いや、使い方は同じですが、今後の状況や状態が悪くなる場合は、漢字で表す「益々」は避けた方が無難です。状況によって「益々」と「ますます」を使い分けましょう。

「益々」という言葉を用いることで、相手に「今よりさらに幸せになってほしい」「今よりさらに活躍してほしい」といった願いをこめることができます。相手のことを気遣う気持ちを込めて「益々」を正しく使いましょう。

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