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LIFESTYLE 挨拶・マナー

2023.05.29

お中元をもらったらお礼状を書こう!基本マナーやポイントを例文で解説

 

お中元をいただいたら、お礼状で感謝の気持ちを伝えましょう。マナーを守ったお礼状を送ることで、あなたの気持ちが相手へ届きやすくなりますし、好印象にもつながります。ビジネス関係・親戚・親しい友人など、ケース別の例文も紹介します。

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お中元のお礼状の基本のマナー

感謝の気持ちを伝えるためには、基本的なマナーを押さえておくことが大切です。せっかくのお礼状も、マナーを守れていないと失礼になってしまう可能性があります。

お中元 お礼状

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いつ送るべき?

お中元は、宅配業者などを通している事が多い為、品を受け取った事と、感謝の気持ちを伝える為に、お礼状はすぐに送るのが基本です。遅くなったとしても「3日以内」を目安に送りましょう。

何らかの理由でお礼状が遅れてしまったなら、気付いた時点ですぐに送るのが正解です。親しい間柄の人や親戚が相手であれば、まずはお礼の電話をしてからお礼状を送るという方法もあります。

遅れてしまった場合には、お礼状でも電話でも、感謝の気持ちだけでなく遅れてしまったおわびも忘れずにすることが大切です。日ごろの感謝の気持ちをお中元として伝えてくれた相手に、失礼のないようにきちんと謝ることが、信用につながります。

お中元 お礼状

お中元のお礼状の書き方

友人へのお礼状なら、砕けた表現の文章でも感謝の気持ちは伝わるかもしれません。しかし、ビジネス関係・目上の人へのお礼状では、マナーを意識して書くことが大切です。

マナーにのっとったお礼状は、4点の要素を含みます。「季節のあいさつ」「お中元へのお礼」「相手の健康を気遣う言葉」「結びの言葉」です。

さらに、ビジネス関係なら今後のお付き合いについての話題や先方の発展を祈る一言を、親しい間柄であれば近況報告を添えるとコミュニケーションにつながります。

また、これらの要素を含めたお礼状は、頭語で始まり結語で終わるのが原則です。例えば「拝啓」で始まった場合には「敬具」で終わります。他にも「前略・早々」「謹啓・謹白」などを使いましょう。

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お中元のお礼状を書くポイント

書き方で紹介した要素以外にも、お礼状にはポイントがあります。ケースごとのポイントを押さえることで、失礼にならず好印象のお礼状を送れるはずです。

ビジネスでもプライベートでも、良好な関係の維持や、さらなる発展につながります。

お中元のお礼状を書く際のポイント
  1. 代筆するなら
  2. 暑中見舞いと一緒に

お中元 お礼状

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代筆するなら

自分ではない家族が取引先や上司からお中元をいただくこともあるものです。その場合、お礼状を代筆することもあります。

代筆では、お礼状に含める4点の要素の他に、家族が喜んでいることや、今後のお付き合いについてのあいさつも加えると、感謝が伝わりやすくなります。

ポイントを押さえた礼儀正しいお礼状が代筆で届くことで、取引先や上司からの家族への印象がよくなるかもしれません。※重要なお取引先などの場合、代筆が失礼にあたる場合もあります。

暑中見舞いと一緒に

お中元のお礼状は、暑中見舞いとあわせても送れます。お礼状を送る時期が「7月15日~8月8日ごろ」なら、ちょうど暑中見舞いの時期にあたります。

お礼状の冒頭に「暑中お見舞い申し上げます」と書く場合には、頭語・結語はいりません。拝啓や敬具は書かずに、季節のあいさつやお礼の言葉を書けばOKです。

ただし、暑中お見舞いとお礼状をあわせるなら、時期に注意が必要です。時期が8月8日ごろの立秋を過ぎると、暑中見舞いではなく残暑お見舞いとなります。送る時期が遅れてしまったときには、特に注意が必要です。

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お中元のお礼の仕方

お中元をいただいたときは、はがきや封書でのお礼が基本です。しかし、間柄やケースによっては電話やメールが好ましい場合もあります。

それぞれのお礼の仕方を知ることで、最適な方法で感謝の気持ちを伝えることが可能です。

お中元 お礼状

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はがき・封書の場合

はがきや封書によるお礼状は、誰に対しても失礼になることがなく、「丁寧なお礼」ができます。ビジネス関係・親戚・友人など、幅広く使える方法です。

特に、縦書きの封書は、丁寧さやきちんと感をだせるため、目上の人へのお礼状に向いています。

横書きの封書やはがきでも失礼にあたることはありません。横書きは縦書きよりも少し気軽な印象になるため、間柄によって使い分けるのがベターです。

はがきは、文章量がそれほど多くなく、プライベートに関する内容を含まない場合に選びましょう。

送り先やお礼状の内容によって、ぴったりの送り方を選べると、スマートな印象につながります。

表面・裏面の書き方

封筒に縦書きで書く場合、表面に送り先の、裏面に差出人の住所や氏名を書くのが基本です。表面は左上に切手を貼り、右上に郵便番号を、郵便番号の下に住所を、住所の左横に住所より大きめに名前を書きます。

裏面は、センターラインの右に住所を、左に氏名を書くのが正式ですが、はがきのように左に住所・氏名をまとめて書くケースも増えています。封締めに「〆」を書き、日付を入れるとより丁寧です。

洋封筒に縦書きで書くときには、開口部が右になるようにしましょう。開口部が左になるように使用する場合は、弔辞のときだけですので要注意です。

メールの場合

最近では、封書やはがきよりメールの方が身近な連絡手段という人が大勢います。そのため、お礼状をメールで送るということもあるかもしれません。

特に、友人や親戚など親しい相手へのお礼には、メールの方が向いていることもあります。

お中元が届いた当日にお礼を伝えられるというのがメールのメリットです。そのため、ビジネス関係でもまずメールでお礼を伝えると、いち早く感謝を伝えたいという気持ちが伝わります。その後、お礼状を送ると、さらに丁寧な印象を演出することが可能です。

電話の場合

すぐにお礼を伝えられる電話も、親しい相手にぴったりの方法です。ただし、相手が多忙な場合、電話の対応に手間を取らせてしまうかもしれません。その場合は、メールやはがき・封書でのお礼の方が適しています。

ただし、お中元が冷凍や冷蔵の品の場合には、電話で無事受け取ったことを伝えましょう。賞味期限が比較的短い品は、電話が1本あることで安心してもらえるはずです。その後、お礼状をはがきや封書で送ります。

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お中元のお礼状の例文

お礼状に含める要素やポイントを知っていても、いざ書こうと思うとうまくまとまらないこともあります。よい文面が浮かばない場合は、紹介するケース別の例文が参考になるはずです。

お中元 お礼状

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友人・知人に送る場合

友人・知人といった親しい関係の人へのお礼状では、相手との関係性に合わせ、「適切な距離感」で作成することが大切です。友人・知人の中でも、目上の方などややかしこまった間柄にある相手へのお礼状の例文を紹介します。

拝啓 暑さの厳しい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。おかげさまでこちらは皆元気に過ごしております。このたびは結構なお中元の品をお送りいただき、ありがとうございました。家族で美味しくいただきました。お心遣いに感謝申し上げます。

また近くにお越しの際は、ぜひ我が家にもお立ち寄りください。家族みんなでお待ちしております。暑さはまだ続くようです。皆さま、どうぞご自愛ください。略儀ながら書中にて御礼申し上げます。 敬具

親戚に送る場合

親戚へのお礼状は「カジュアルになり過ぎない」よう注意が必要です。さらに、普段会えない遠方の親戚へのお礼状は、近況報告や子どもたちの様子などを書き添えます。

義理の両親に宛てた例文を紹介します。

拝啓 暑い日が続きますが、お父さま・お母さまはお元気でお過ごしでしょうか。本日、お中元の品が届きました。いつも贈ってくださり、ありがとうございます。お二人の心遣いがありがたい限りです。

子どもたちは夏休みに入り、「早くおじいちゃん・おばあちゃんに会いたい」と、帰省を心待ちにしています。家族一同、お二人にお会いできるのが楽しみです。またぜひわが家にも遊びにいらしてください。

厳しい暑さが続きますが、くれぐれもお体には気をつけてください。まずはお礼まで。 敬具

ビジネス関係・上司に送る場合

ビジネス関係のお礼状には、「先方の発展や活躍を祈る言葉」を入れます。

拝啓 盛夏の候、貴社におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。このたびは結構なお中元の品を賜り、誠にありがとうございました。

平素より一方ならぬご協力・ご支援をいただいております上、このようなお心遣いをいただき、恐縮に存じ、厚く御礼申し上げます。

これからも信頼にお応えできるよう努力する所存でございます。末筆ではありますが、貴社の益々のご発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げます。略儀ながら書中にて御礼申し上げます。 敬具

また、家族の代筆の場合、家族が喜んでいることも書き添えると、感謝の気持ちが伝わりやすいお礼状に仕上がるはずです。

お中元はお返しすべき?

お中元をいただいたら、お礼状を送るのはもちろんですが、お返しもするのが正式なのでしょうか?失礼にならないためにも、正しいお返しについて解説します。

お中元 お礼状

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お返しはしなくてOK

日ごろの感謝を伝える贈り物であるお中元には、基本的にお返しをする必要はありません。まずはお礼状で「感謝の気持ちを伝えることが大切」です。品物として目に見えないからこそ、丁寧に気持ちを伝えることを意識しましょう。

また、結婚祝いや新築祝いと兼ねたお中元をいただく、というケースもあります。他のお祝いと兼ねている場合にも、のしの表書きがお中元なら、お返しの品を贈る必要はありません。

基本的にお返しはしなくてOKですが、お礼の気持ちを品物として贈りたいということもあるでしょう。

お礼の品を送るなら、いただいた品と同じものを避け、価格帯も少し低めのものを選ぶのが失礼にならないポイントです。相手の負担にならない範囲で選びます。

アイキャッチ/Shutterstock.com

監修/マナー講師

武田るな

アパレル販売員として働いたのち、客室乗務員に転身。現在は、印象力アップのマナー講師としてサロンや企業研修などを担当。Domanistとしても活躍する1児の母。

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