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「一助」には少しの助けという意味がある
「一助(いちじょ)」とは、少しの助けを意味する言葉です。辞書では以下のように紹介されています。
わずかばかりの助け。少しの足し。
(引用:一助|goo辞書)
「一助」は、何かを達成するために力を貸す場合によく使われます。謙譲表現として用いられており、大きな力を貸したとしても謙遜の意味を込めて、「ほんの少しの力です。」といった意味合いで伝えます。
「一助」の正しい使い方3つと例文
「一助」には使えるシーンが3つあります。
1. 足しにすることを伝えるとき
2. 意気込みを伝えるとき
3. 力を貸すとき
それぞれ使い方と例文を以下で詳しく解説しているので、見ていきましょう。
1. 足しにすることを伝えるとき
なにかの足しにすることを伝えるときに「一助」を使いましょう。これは稼いだお金を家計の足しにする場合や企画の参考にしたものを伝えるときに使える表現です。
以下のように用いてみましょう。
・給料の1/4を家計の一助にするために、口座に振り込む
・検索したサイトの情報を企画アイデアの一助とする
・迷子の放送が息子を見つける一助となった
なお、足しになったことを伝える場合には、「一助となった」と過去形にして伝えてください。
2. 意気込みを伝えるとき
意気込みを伝えるときにも「一助」が使えます。例えば、新しい部署に配属になったときには自己紹介をするでしょう。そのときに「わずかな力ですが、精一杯努力します」と伝えたい場合に「一助」で表現できます。以下のように用いてみてください。
・このプロジェクト成功の一助となれるよう、努力いたします
・1日でも早くチームの一助になれるよう、日々努力する所存です
・製品開発の一助になりたい所存です
これらはスピーチやエントリーシート、メールなどで活用できる表現です。
3. 力を貸すとき
自分の持っている力を貸すときも、「一助」が使えます。謙遜する意味合いが大きいため、「お力添えをさせていただく」といった意味合いのほうが近いです。そのため、上司に使っても失礼になりません。以下のように用いるとスマートに使いこなせるでしょう。
・私のアイデアが企業の利益向上の一助になれば幸いです
・この資料が企画を練る一助になれば幸甚です
・復興の一助となるべく募金活動を行いました
謙虚な印象が強い表現のため、取引先や上司からも好感を得られるでしょう。