指示待ち人間とは?
会社などの組織には、少なからず「指示待ち人間」が存在します。“指示待ち”をうまく改善させるためにも、まずはそもそもの定義や行動特性の原因を知りましょう。
自分自身で考えて行動できない人のこと
指示待ち人間とは、やるべきことを誰かから指示・命令されないと、行動できない人を指します。
特に仕事などにおいて、指示がないと自発的に動けなかったり、自分で仕事を見つけたりすることが苦手です。また、指示を出してもらえれば、その通りに作業を行うだけのスキルを持っているのに、突発的な案件やトラブルシューティングに対応できないという傾向があります。
指示待ち人間になるには理由がある
親や上司が管理し過ぎたり、先回りをしたりすると、本人が何かを考えて選択する機会がぐっと失われます。思考し、選択する経験が少ないまま成長すると、言われないと決められない・動けないようになってしまいやすくなるのです。特に、先回りは圧迫感がなく、本人も深刻さに気づきにくいため、後々問題が顕在化するケースも。
また、親や上司に強い主張や否定をされた経験によって、指示待ち人間になってしまうこともあります。
よかれと思った行動で起こってしまった失敗を強く叱られたり、改善案の押し付けをされたりすることで、部下は言い訳や上司への責任転嫁をしがちになります。仮に、上司に押し付けられた案のおかげでうまくいっても、達成感を味わえないでしょう。
上司が「やらせる側」、部下が「やらされる側」という認識を強く持ってしまうと、主体性を持って行動することができず、モチベーションやパフォーマンスの低下につながります。
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指示待ち人間によくある特徴
指示をされないとアクションできない指示待ち人間には、行動や態度に特徴があります。自分の部下や子どもが特徴に当てはまるかどうか、確認してみましょう。
自信がなく、決断することが苦手
指示待ち人間は、自分の行動に自信が持てない傾向にあります。失敗する結果になることを恐れているため、行動に移せないのです。
また、自分で決断することが苦手で、時間がかかったり回避したりする場合も。決断力が欠如している上に優柔不断なので、自分で決断することを放棄してしまうのです。結果として、自分で考えれば決められそうなことも、逐一上司や親に確認を取ったり、判断を委ねたりすることになります。
これだと、普段は問題なく仕事が進められても、イレギュラーな事態が起こったときに対応できなくなるでしょう。
自分の意見を言えない、質問できない
指示待ちをする人は、自発的に主張したり、質問したりすることが苦手な点も特徴に挙げられます。理由として考えられるのは、意見や疑問を発信することで怒られたり、批判されたりすることを恐れ、誰に何を聞いたらよいかが分からなくなってしまうことです。
何かしなければと思っても、その意思表示ができないため、誰かに決められた内容に従って行動するだけになってしまいます。