責任感がなく、周りに無関心
指示待ち人間は、昇進や周囲からの評価に興味がない人が少なくありません。
自身の業務に対して最低限の責任感があったとしても、指示がなければそれ以上のことはしないスタンス。指示以外のことは、ほかの人がやってくれるだろうと思ってしまうのです。
また、チームワークよりも個を重んじる価値観の人が多いのも特徴です。いくら周囲が忙しそうでも、自分には関係がないと認識して手伝うこともせず、自分の仕事が終わればすぐに退社するケースもあります。
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指示待ち人間から脱却する方法
もし自分が指示待ち人間だと思う場合、そこから卒業するには、どうすればよいのでしょうか? 指示待ち人間から脱却するために、意識したいポイントを紹介します。
仕事の目的を考えてみる
まずは、自分なりに仕事の目的を考えてみましょう。具体的には、「なぜ仕事をするのか」や「なぜこのタスクをするのか」といった意味を考え、自分なりに目的を言語化してみるのがおすすめです。
目的が明確化すれば、目的に沿った行動を取るようになり、目的に沿わない行動は選択しなくなります。意味や目的を把握することで視野が広がり、自分にできる仕事が何かも認識できるようになります。
自分なりの目的に向けて、自発的に行動したいと思えるようになることが、指示待ちを脱却するきっかけになるでしょう。
よりよくする方法を考え、伝えてみる
指示待ちの習慣から抜け出せるようにするには、まずは指示を受けつつ、自分でもどう行動するのがベストかを考えてみましょう。
そして、上司に「○○しようと思うのですが、いかがでしょうか?」「○○が終わったのですが、次は何をすればよいでしょうか?」と意見や質問を伝えてみます。きちんと考えて行動しようとしたり、自分から行動を求めていく姿勢があったりするだけでも、上司の印象は変わるものです。
決断するのが不安であれば、自分の考えと上司からの指示内容が一致しているかどうか、自分の中で確認するだけでも意味があります。自分の考えと上司の指示とが一致することが多くなれば、次から自分で決断をする際の自信につながるでしょう。
向いている職業に転職する
改善の努力をしても、やはり指示をしてもらうことで仕事をする方が向いているという人には、次のような仕事が向いています。
・既存顧客への営業
・工場
・運送業
・事務
・公務員
・システムエンジニア(プログラマー、テスター)
指示待ち人間に向いている職業の共通点は、マニュアルに沿った仕事であることです。
明確なルールやマニュアルが定められており、指示や規則に沿って業務をすることが求められる職業であれば、より自身の特性が生かせるでしょう。
子育ても部下の育成もポイントは同じ
家庭での子育てや、会社組織で部下を育成する際に、気を付けられるポイントがいくつかあります。知らぬ間に指示待ち人間を育てることのないよう、コツを押さえていきましょう。
指示を減らして、考えさせる工夫をする
指示を与え過ぎずに、うまく本人に考えさせるよう働きかけましょう。具体的には、指示を与える場面と考えさせる場面を見極め、指示の量を調整します。
もし、部下から質問がきたら、まずは「どうすべきだと思う?」と意見を求めましょう。上司から毎回意見を求められれば、部下も回答を用意した上で、質問をする癖がつきます。
また、相手が子どもやすでに指示待ち人間である場合には、すぐに自分でやるように任せると、相手が困ってしまうことがあります。少しずつ自分で考えてもらい、決断する経験を積んでもらうように働きかけましょう。
先回りせず、任せてみる
部下や子どもの成長度合いに合わせて、ある程度背伸びしたレベルの仕事ややることを任せてみましょう。完璧主義な上司や親が先回りしてやってあげてしまうと、負担が増える上、部下や子どもの成長機会を奪ってしまうことにもなります。自分で責任を負う仕事を任せられれば、部下は主体的に行動するはずです。
たとえ結果がうまくいかなかったとしても、「次はどうしたらよいか」を質問するなど、失敗から思考する機会になるようサポートすることが大切です。
指示待ち人間を育てないためには、本人の依存心よりも自立心を育てることを意識するとよいでしょう。
相手の話に耳を傾け、過程や変化を褒める
部下や子どもの話を傾聴し、結果よりもプロセスや変化を褒めるように心掛けましょう。
たとえ結果がうまくいっていなくても、努力していた過程や、自分で考えて行動するようになったという変化を褒めます。行動や努力に着目して評価されることで、次の行動への意欲が高まります。
さらに、フィードバックで改善点やヒントを与えることで、どうしたらよくなるかを自分で思考できるように促しましょう。
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