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WORK 雑学

2025.12.03

はちみつが固まったらどうすればいい?溶かし方と固まるのを防ぐ方法

「はちみつが固まってスプーンですくえないから捨ててしまった…」そんな経験はありませんか? 正しい対処法を知れば簡単に元の状態に戻せるうえ、品質や栄養はそのままなので、無駄にする必要はありません。本記事では、誰でもできるはちみつの安全な溶かし方と固まりにくい保存のコツを紹介します。

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固まったはちみつについて

固まっている瓶のはちみつの写真
(c)Adobe Stock

寒い季節になると、はちみつが白くジャリッと固まって、使いにくくなることがあります。まずは、結晶化が起こる理由と安全性について知っておきましょう。

はちみつが固まる理由

はちみつが固まるのは、主成分である糖のうち、ブドウ糖が結晶化する性質を持っているためです。はちみつにはブドウ糖と果糖が含まれていますが、ブドウ糖のほうが水に溶けにくく、温度が下がったり保存中の状態が変わったなどの理由で結晶となって出てくることがあります。

特に、13~14度前後は結晶が成長しやすい環境で、白くザラついた固まりが生じがちです。また、もともとブドウ糖の多いレンゲ蜜や百花蜜などは、アカシア蜜に比べて固まりができる傾向にあります。

そのまま食べることも可能

はちみつが白く固まったりシャリシャリした状態になっても、品質が劣化したわけではないので、そのまま食べても問題はありません。これは保存中にブドウ糖が結晶化したもので、腐敗やカビとは異なる自然な変化です。

加熱処理されていない純粋なはちみつほど結晶化しやすいため、むしろ加工が少ない良質な商品であるとも考えられるでしょう。結晶化しても風味や栄養成分が損なわれることはなく、パンに塗ったりヨーグルトに混ぜたりして普段通り使えます。

固まったはちみつの溶かし方3選

電子レンジを操作している写真
(c)Adobe Stock

はちみつは一度固まっても、正しい方法で温めれば滑らかな状態に戻せます。手軽にできる3つの溶かし方を見ていきましょう。

湯煎する

はちみつを元の液状に戻す方法として、最も一般的で安心なのが湯煎です。瓶ごと耐熱容器に入れ、40度前後のぬるま湯でゆっくり温めると、結晶が少しずつ溶けて滑らかな状態に戻ります。

はちみつは高温に弱く、60度以上になると香り成分や酵素などの栄養が失われやすくなるため、熱湯を直接かけたり強火で一気に加熱したりするのは避けてください。

お湯の温度が下がったら、入れ替えながら時間をかけて溶かすのがコツです。瓶やチューブのふたは緩めて湯煎し、破損や変形を防ぎましょう。

電子レンジを使う

電子レンジを使えば固まったはちみつを短時間で溶かせますが、風味を損なわないために低出力で少しずつ温めることが大切です。

まず耐熱容器に移し、ラップをせずに200~300Wで10~20秒ずつ加熱します。その都度スプーンでかき混ぜながら温度を均一にしてください。高出力で一気に加熱すると部分的に高温となってしまい、香りや酵素が失われたり焦げやすくなったりするため注意が必要です。

なお、プラスチック容器のまま加熱すると変形や成分が溶け出る恐れがあります。必ず耐熱ガラスや陶器の容器に移してから温めましょう。

使い捨てカイロで温める

使い捨てカイロを利用する方法は、はちみつをゆっくり穏やかに溶かしたいときに便利です。湯煎のようにお湯を準備する必要がなく、冬場の室内でも手軽に行えます。

方法は簡単で、はちみつの容器を布やタオルで包み、その上から使い捨てカイロを当てて温めるだけ。カイロの温度は約50~60度まで上がるため、はちみつの風味や酵素を守りながら少しずつ結晶を溶かせます。

ただし、密閉容器は膨張する恐れがあるのでふたは軽く開けておくこと、長時間放置せず時々様子を見ることが大切です。

はちみつが固まるのを防ぐ方法

冷凍庫を開けようとしている手元の写真
(c)Adobe Stock

はちみつは一度固まっても戻せますが、できれば普段から結晶化を防ぎたいものです。日常で実践できる簡単な対策を紹介します。

暖かい部屋に置く

はちみつは温度の影響を強く受けるため、保存環境によって結晶化の進み方が大きく変わります。特に13~14度前後は結晶ができやすい温度帯とされており、結晶化を防ぐには20度前後の場所で保管するのが理想的です。

一般的には冷暗所での保存を推奨される食品が多いですが、はちみつの場合は温度が安定した常温の部屋に置くほうが適しています。冬場はキッチン下収納や窓際など冷えやすい場所を避け、暖かい部屋での保管を意識しましょう。

冷凍庫に入れる

はちみつはマイナス温度まで下がると、逆に結晶化が進みにくくなる性質があります。そのため、長期間保存したい場合は冷凍庫に入れる方法も有効です。

また、はちみつは糖度が高く凍結しにくいため、冷凍しても硬くなりすぎずスプーンですくえる状態を保てます。風味や栄養成分も損なわれにくく、品質を保ちながら保存できるのがメリットです。

固まりにくいはちみつを選ぶ

はちみつは種類によって含まれる糖の割合が異なり、結晶化のしやすさも変わります。ブドウ糖が多いレンゲ蜜や百花蜜などは結晶化しやすい一方、果糖を多く含むアカシアのはちみつは固まりにくい性質です。

結晶化を避けたい場合は、購入時に「アカシア蜂蜜」や「百花蜜以外の単花蜜」を選ぶとよいでしょう。また、非加熱や純粋表示のものは結晶化しやすい傾向があるため、扱いやすさを重視するなら加工はちみつを選ぶのも一つの方法です。

まとめ

はちみつをパンケーキに欠けている写真
(c)Adobe Stock

はちみつが固まるのは品質劣化ではなく自然な結晶化現象であり、そのまま食べても問題はありません。湯煎・電子レンジ・使い捨てカイロなどで元に戻せますが、風味を守るにはゆっくり温めることが大切です。

保存時は温度変化を避け、20度前後の常温で保存しましょう。結晶化が気になる場合は、固まりにくいアカシア蜂蜜を選ぶのもおすすめです。

メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

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Domani編集部

Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。
https://domani.shogakukan.co.jp/

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