缶切りの代用品

缶切りでなくても、身近な道具で缶詰は開けられます。万が一のときに缶切りがなくても缶詰を開けられるよう、代用品を使った開け方を見ていきましょう。ここでは、7種類の代用品と使い方を解説します。
スプーン

スプーンには刃がありませんが、以下のように使うと缶詰を開けられます。しっかり固定して作業しやすくするには、缶詰の下にタオルを敷いてみてください。なお、缶を切り開いていくときには縁で手を切りやすいため、けがにも注意が必要です。
1.缶詰の縁にスプーンの先を強くこすりつけ、穴を開ける
2.穴が開いた部分からスプーンを缶切りと同じように使って開封していく
ナイフ

ナイフを使っても缶詰を開けられます。以下の通り、少しずつ穴を広げていきながら開封する方法です。
1.ナイフの先端を缶詰の縁に突き立て、柄を上からたたいて穴を開ける
2.1を繰り返し、穴を広げて缶を開ける
包丁

包丁でも缶詰を開けられます。手順はナイフと同じですが、包丁のほうが重いため、重みを利用すればより穴を開けやすいでしょう。
1.包丁の刃先を缶詰の縁に突き立てて、柄を上からたたいて穴を開ける
2.1を繰り返して穴を広げて缶を開ける
はさみ

はさみで缶詰を開ける場合、最初の穴が開いた後は切って開けられるのでスムーズです。ただし、使用後に刃の切れ味が落ちてしまう可能性がある点に注意しましょう。
1.はさみを握り、刃の先端を缶詰の縁に当ててこする
2.穴が開いたら刃を差し込んで切って開ける
ドライバー

ドライバーを使って穴を開けていき、缶詰を開封する方法もあります。ドライバーは持ち手があるため、握りやすく力を入れやすいのが特徴です。プラスドライバーよりマイナスドライバーのほうが使いやすいでしょう。
1.ドライバーを缶詰の縁に当てて穴を開ける
2.ぐるりと1周穴を開けたら缶を開ける
ニッパー

ニッパーで缶詰を開ける手順は、はさみを使うときと同様です。針金や電線などを切断する道具なので、穴さえ開けばスムーズに缶を切り開けます。
1.ニッパーの刃先を缶詰の縁に当てて穴を開ける
2.穴からニッパーの刃を差し込んで缶を切り開く
硬貨

硬貨で缶詰を開ける方法もあります。他の代用品と比べて時間はかかりますが、缶詰の縁に硬貨を押し当てながらこすり続けていると、次第に穴が開いて開封できるでしょう。
ただ、硬貨は持ちにくく、作業中缶詰の縁に手が当たってしまうこともあります。けがの防止と作業をしやすくするために、軍手をしておくとよいでしょう。
時間と手間はかかるものの、「いつも持ち歩いているもので開けられる」という点はメリットといえます。
道具がないなら岩やアスファルトを活用

缶詰の開封に使えそうな道具が何もないときには、岩やアスファルトなどのザラザラした部分を使って開ける方法を試してみてください。まず、缶詰の接合部分である縁を、円を描くようにこすりつけて摩耗させます。そうして縁が削れたら、缶の側面を押しましょう。パカッと開くはずです。
なお、この方法には「きれいに缶詰が開けられる」というメリットがあるものの、注意しておきたい点もあります。それは、逆さまにして作業するため、縁が削れる際に中の液体が流れ出してしまう可能性があること。つまりスープの缶詰や、シロップまで使いたい缶詰を開けるときには向いていません。
また、岩やアスファルトにこすりつけるため、砂などの異物が入ることもあるでしょう。中身を食べる前に軽く水洗いすると安心です。砂が入っても判別しにくい食材や水で洗えない食材の場合には、違う開け方を検討したほうがよいかもしれません。
代用品で缶詰を開けるときは少しずつ慎重に

スプーン・ナイフ・包丁など缶詰の代用品として使える道具は、本来は他の用途で使うものです。たとえばスプーンの場合、柄の形やサイズは食事のときに使いやすいように作られています。
缶詰の縁に強くこすりつけて穴を開けるのはスプーン本来の用途ではないため、作業中に手がすべることもあるでしょう。安全に作業するには、缶詰の下にタオルを敷き、軍手を着けて取り組む必要があります。さらに、一気に開けようとせず、慎重に作業することも重要です。
まとめ
缶切りがないときには、スプーン・ナイフ・包丁・はさみ・ドライバー・ニッパー・硬貨といった代用品を使って缶詰を開けられます。ただし、どれも缶詰を開けるための道具ではありません。けがを防ぐため、細心の注意を払いながら作業を進めてください。
缶詰の下に敷いて固定しやすくするタオルや、滑り止めにもなる軍手があると便利です。
また、何も道具がないときには、岩やアスファルトに缶詰をこすりつけて開けることもできます。万が一のときに備えて、缶切り不要で缶詰を開けられる方法も押さえておきましょう。
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Domani編集部
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