牛乳の代用品になる乳製品

牛乳を切らしているときには、ほかの乳製品で代用することができます。代わりに使える乳製品の種類と使い方をチェックしましょう。
スキムミルク
スキムミルクは牛乳の脂肪分を取り除いて粉末にしたものです。スキムミルク10gを90mlの水で溶くと、牛乳100mlの代わりとして使えます。
ただし脂肪分を取り除いて作ることから、牛乳と比べるとあっさりした味わいになりやすいのが特徴です。もしかすると、人によってはコクが足りないと感じられるかもしれません。そういった場合はバターやチーズを加えるとコクを出せます。
ヨーグルト
ヨーグルトは牛乳などの原料乳に乳酸菌などを加え、発酵させて作る乳製品ですので代用品として使えます。
しかし酸味があるため、牛乳をたくさん使うときに代用すると味が大幅に変わってしまうかもしれません。少量の牛乳を使うレシピで用いるといいでしょう。
生クリーム
生クリームは牛乳の脂肪分を取り出したものです。こちらも牛乳から作られているため、代用品として使えます。
牛乳より脂肪分が多いので、レシピに記載されている牛乳と同量の生クリームを加えると、濃厚になりすぎてしまいます。水を加えて薄めれば、牛乳に近い味わいに調整可能です。
バター
バターは、牛乳から作られるクリームをかき混ぜたときにできる「脂肪粒」を固め、練り上げて作ります。元は牛乳であるため、代用品として使用可能です。
そのまま使用すると牛乳よりも濃厚でコクが強くなります。水や豆乳などと組み合わせて、味わいを調整すると牛乳に近づけられるでしょう。
コンデンスミルク
牛乳と砂糖を濃縮して作るコンデンスミルクも、牛乳代わりに使える乳製品です。ただ、甘みがあるため、甘くしない料理を作るときには向いていません。
牛乳を使うスイーツやドリンクを作るときに代用すると好相性です。牛乳を使うときよりも、甘く濃厚になりやすい点に注意して加えましょう。
牛乳の代用品になる植物性ミルク

乳製品でなくと、豆やナッツから作られる植物性ミルクも牛乳の代わりに使えます。入手しやすい代表的な植物性ミルクをチェックしましょう。
豆乳
豆乳は大豆から作られる植物性ミルクです。複数種類取り扱っているスーパーもあるため、好みに合うものを入手しやすいでしょう。
牛乳よりもあっさりした味わいになりますが、ほとんどの料理やお菓子で牛乳と同じように使えます。なお、豆乳には調製豆乳と無調整豆乳があり、無調整豆乳は大豆固形分が高い大豆本来の風味を生かしたもの、調製豆乳は砂糖や塩などが加えられて飲みやすく調整されたものです。
アーモンドミルク
アーモンドミルクはアーモンドを水に浸して、細かく砕いてからこしたものです。さらっとした飲み口と香ばしい味わいが特徴といえます。
牛乳の代用品として使うときには、レシピの分量をそのままアーモンドミルクに変更するといいでしょう。
ココナッツミルク
ココナッツの固形胚乳からできるココナッツミルクは、クリーミーな口当たりと甘みを感じる香りが特徴の植物性ミルクです。エスニック料理やスイーツ・ドリンクなどに幅広く使われており、牛乳の代用品としても使えます。
缶や紙パックに入っている液状タイプと、水に溶かして使う粉末タイプがあるため、使いやすいほうを選んでください。
メニュー別・向いている牛乳の代用品

ご紹介してきたとおり、牛乳の代用品は複数あるため用途に合わせて選択可能です。自宅に代用品が数種類あるときに、どれを選べばよいのかわかりやすいよう、メニューごとに向いている代用品を紹介します。
まず、シチューに向いているのは豆乳・生クリーム・ヨーグルトです。コクが足りないと感じるときには、バターやチーズを足して調節しましょう。
次に、ハンバーグのつなぎに使う牛乳の代用には、豆乳・ヨーグルト・生クリームが向いています。また、グラタンに使うホワイトソースを作るには豆乳を使用するとよいでしょう。
ホットケーキの水分として牛乳代わりに使うなら、ヨーグルト・アーモンドミルク・豆乳・スキムミルクがおすすめです。
そのほかパン作りには、スキムミルク・生クリーム・ヨーグルトが適しています。
水で代用できる場合も
料理やお菓子の種類によっては、牛乳の代わりに水を使うこともできます。たとえばパンやホットケーキを作るときの水分は、水に置き換えてもOKです。
水で代用するともちろん、牛乳を使うときよりあっさりした味わいに仕上がります。コクを加えるために、バター・チーズ・生クリームなどを少量加えるのもおすすめです。味を見ながら少しずつ加えると失敗しにくくなりますよ。
まとめ
牛乳はスキムミルク・ヨーグルト・生クリームなどの乳製品や、豆乳・アーモンドミルク・ココナッツミルクなどの植物性ミルクで代用できます。メニューによっては水で置き換えてもよいでしょう。
ただし、代用品は味わいや濃厚さなどが牛乳と異なるため、少しずつ加えながら調整するのが好みの味に仕上げるポイントです。また、あっさりしすぎていると感じるときには、コクをプラスできるバターやチーズを組み合わせるのが有効ですよ。
ぜひ、牛乳がないときには、代わりに使える乳製品や植物性ミルクを試してみてくださいね。
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Domani編集部
Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。
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