豆板醤の代用は？コチュジャンや甜麺醤との違いも解説

豆板醤とは

ソラマメに塩・赤唐辛子・こうじなどを加えて発酵させて作る豆板醤は、中国発祥の辛みの強い調味料。ちなみに「豆」はソラマメ、「板」はソラマメを割った状態、「醤」はみそという意味です。豆板醤を使う料理には、麻婆豆腐や回鍋肉、担々麺などがあります。

まずはじめに、見た目が似ているコチュジャン・甜麺醤との違いを見ていきましょう。

豆板醤とコチュジャンの違い

コチュジャンは朝鮮半島発祥の調味料です。米やもち米・こうじ・唐辛子などを混ぜて発酵・熟成させて作ります。主に、ビビンバやナムルなどの味付けに用いられています。

商品名などはほとんどカタカナで書かれていますが、漢字では唐辛子を意味する「苦椒」と、みそを意味する「醤」を組み合わせて「苦椒醤」と書きます。

糖分を含んでいるため豆板醤と比べると辛みがマイルドで、甘みも感じられるのが特徴です。

豆板醤と甜麺醬の違い

甜麺醤は、小麦粉に塩とこうじを加えて発酵させてから、砂糖や香辛料などを足して作る調味料です。「甜」は甘い味わいを、「麺」は小麦粉を、「醤」はみそを意味しています。

甘みとコクの強さが特徴で、豆板醤のように辛くはありません。そのため、甜麺醤のみで豆板醤の代わりにすることはできず、辛みのある調味料と組み合わせる必要があります。

豆板醤の代用レシピ

豆板醤はみそやコチュジャンで代用できます。ただし、単純にみそやコチュジャンのみで代用すると、料理のレシピ通りに作っても違う味わいになってしまいます。

より豆板醤に近い味わいを再現できるよう、ごま油やニンニクなどを加えて調節するレシピをチェックしましょう。

みそを使った代用レシピ

みそには辛みがないため、豆板醤の代用品として使うときには、一味唐辛子・ラー油・タバスコなどの辛い調味料をプラスするのがポイントです。3種類の代用レシピを紹介します。

みそ+しょうゆ+ごま油+ニンニク+一味唐辛子

以下の材料を分量通りに混ぜると、豆板醤の味わいに近づけられます。一味唐辛子の量は、好みの辛さになるよう調整してもOKです。

・みそ：大さじ1
・しょうゆ：小さじ1
・ごま油：小さじ1/2
・おろしニンニク：小さじ1/3
・一味唐辛子：小さじ1

みそ+ラー油

みそとラー油を以下の配分で混ぜても、豆板醤の味わいに近くなります。みそはいつも使っているもので構いませんが、コクとうま味が強く感じられる赤みそや八丁みそを使うと、豆板醤の味わいを再現しやすいでしょう。

・みそ：大さじ1
・ラー油：小さじ1

みそ+タバスコ

みそに、唐辛子・酢・塩を混ぜてから発酵・熟成させて作るタバスコを加えても、豆板醤の代わりに使えます。以下を参考にタバスコの分量を調節すれば、豆板醤の味わいが再現できるはずです。

・みそ：大さじ1
・タバスコ：小さじ1

コチュジャンを使った代用レシピ

コチュジャンにほかの調味料を混ぜ合わせるレシピもチェックしましょう。辛みや香りをプラスできる調味料と合わせることで、豆板醤を再現できます。

コチュジャン+しょうゆ+一味唐辛子+ごま油+ニンニク

豆板醤よりも辛みがマイルドなコチュジャンは、そのまま豆板醤の代用品として使うと物足りないかもしれません。以下のレシピのように、一味唐辛子で辛みを加えると似た味わいになります。

・コチュジャン：小さじ1
・しょうゆ：小さじ1
・一味唐辛子：小さじ1
・ごま油：小さじ1/2
・おろしニンニク：小さじ1/3

コチュジャン+唐辛子みそ

コチュジャンは、みじん切りにした唐辛子をみそ・砂糖・酒・みりんなどで味付けした唐辛子みそと合わせても、豆板醤の代用品として使えます。以下の分量で混ぜ合わせて使いましょう。

・コチュジャン：大さじ1
・唐辛子みそ：大さじ1

コチュジャン+しょうゆ+ごま油+七味唐辛子

豆板醤に似せるため、七味唐辛子で辛味をプラスする代用レシピもあります。以下の分量で材料をすべて混ぜ合わせてみてください。

・コチュジャン：小さじ1
・しょうゆ：小さじ1
・ごま油：小さじ1/2
・七味唐辛子：小さじ1

まとめ

豆板醤が家にないときには、みそやコチュジャンを使った代用レシピを使うとよいでしょう。辛みのないみそや、辛みがマイルドなコチュジャンを豆板醤の味わいに似せるには、一味唐辛子・ラー油・タバスコ・七味唐辛子などで辛さをプラスします。

代用レシピであれば、混ぜる分量の調節も可能です。紹介したレシピの分量を基本として、好みの味わいになるよう調整しましょう。たとえば辛すぎるのが苦手な場合、一味唐辛子や七味唐辛子の分量を減らせば好みの味に近づけることができますよ。

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