焼き込むことでより味が凝縮! プラムのタルト
夏が訪れるとプラムやネクタリン、桃などストーンフルーツ(中心に固い大きな種を持つ果物)と呼ばれるフルーツが旬を迎えます。
少し硬めだったり、酸味があるプラムやネクタリンはタルトに焼き込むことで、柔らかく、味はギュッと凝縮され、フィリングに爽やかな酸味のアクセントをプラスしてくれます。フルーツたっぷりなので、おやつにはもちろんお手軽な朝食代わりとしてもおすすめです。

▲7月から9月頃、旬を迎えるプラム。新陳代謝を高めるリンゴ酸が多く含まれるほか、食物繊維やビタミン、ミネラル、ポリフェノールなども豊富。食物繊維で腸内環境が整えば、便秘解消につながり、またビタミンA、C、Eで美肌効果や抗酸化作用、疲労回復も期待できるとまさに女性が積極的に取りたいフルーツの一つ。
これでもか、というくらい、たっぷり載せて焼き込むのがコツ
今回はそんなプラムをたっぷりと焼き込んだフルーツタルトの作り方の紹介です。
【材料】
〈タルト生地〉
バター 50g
全卵 3/4個分
粉砂糖 25g
薄力粉 125g
ベーキングパウダー 小さじ1/4

〈アーモンドクリーム〉
バター 80g
砂糖 80g
卵 1個
アーモンドパウダー 80g
コーンスターチ 10g
〈フルーツ〉
プラムやソルダム、ネクタリンなど適量

【作り方】
1.タルト生地を作ります。バターを常温に戻し、柔らかくなったクリーム状のバターと粉糖を撹拌します。

2.卵を少しずつ加えます。加える度に、[1]の生地と分離しないようにしっかり撹拌します。

3.粉類を加え、一つにまとめて、冷蔵庫で休ませます。こうすることで、生地の焼き縮みを避けられます。伸ばして型にはめ、冷蔵庫でさらに冷やしておきます。
4.アーモンドクリームを作ります。室温に戻したバターと砂糖を撹拌した後、卵を加え、さらによく混ぜ合わせます。最後にアーモンドパウダーとコーンスターチを加えて混ぜ合わせれば、完成。

5.[3]の生地に、[4]のアーモンドクリームを乗せて、平らにならします。

6.プラムをくし切りにして、[5]の上にバランスよく乗せていきます。

▲アーモンドクリームが見えないくらいたっぷり載せるのがポイント。
8.170度に温めておいたオーブンで、45分〜1時間程度焼きます。

▲表面にアプリコットジャムかアプリコットナパージュ(分量外)を塗る、もしくは粉糖でデコレーションして完成。今回はアプリコットジャムをラム酒で伸ばして、刷毛で艶出し。

▲プラムの甘酸っぱい果汁が染みたアーモンドクリームのフィリングは、サクサクっとしたタルト生地と好バランス。フルーツをたっぷり使用していて重たくないので、朝食代わりにつまむのも◎。
生で食べるのはもちろん、火を通すことでグッと香りが高く、コクが増すストーンフルーツはスイーツに使いやすいフルーツ。タルトに焼き込む他、コンポートにしてヨーグルトやパンケーキにかけたり、パウンドケーキやカップケーキに入れ込んで焼いたりするのもおすすめです。
旬のフルーツは美味しい時期に、たっぷり満喫したいですね。
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撮影・構成・レシピ作成
渡邊和泉
出版社にてファッション雑誌の編集者として働いた後、NYで製菓学校のディプロマを取得、現地のフレンチレストランでインターンを経験。帰国後はDomaniやOggiなどのエディター/ライターとして働く傍ら、食空間プランナーとしてテーブルコーディネートと絡めたスイーツレッスンなどを不定期開催。
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