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距離を置く理由は「疲れたから」
パートナーや友人、また親子など、さまざまな人間関係において距離を置くことがあります。そのような状況になるのは人ぞれぞれ原因があるものですが、中でも「疲れたから」という理由が多いようです。人間関係がこじれたときは、話し合うことで解決できることもあります。しかし、分かり合えないときや話し合うことが面倒なときなどは一時的に距離を置き、相手との関係を見つめ直す時間を取っている人もいるのではないでしょうか。
恋愛することに疲れた
恋人との間ですれ違いや誤解などによるトラブルが起こると、最初のうちは話し合って一つひとつの問題を解決しようと努めるでしょう。しかし、頻繁にトラブルが起こりネガティブな状態が続くと、だんだん恋愛することに疲れ、どちらからともなく「距離を置こう」と提案するかもしれません。恋愛は、うまくいっているときは楽しいものです。しかし、気まずい雰囲気が長く続いたり、相手に対して不信感が芽生えると、恋人関係であることに疲れてしまうケースも。ぎくしゃくした今のままで無理に一緒に過ごすよりも、一度距離を置き、お互いのことを見つめ直す時間が欲しいと考えるようになるのです。
仕事との両立に疲れた
恋愛自体に疲れたわけではないけれど、仕事が忙しく、恋人との時間を十分に持てなくなることがあります。パートナーが理解を示してくれれば良いのですが、「仕事と2人の時間どっちが大事?」「忙しくてもメールぐらいできるでしょ?」と追い詰めるような発言をされてしまうと、恋愛と仕事の両立に疲れ、「距離を置きたい」と思いやすくなります。
仕事がどんなに忙しくても、うまく両立する方法はあります。しかし、パートナーが寂しがり屋の場合や会えないことでモヤモヤしている場合、パートナーの存在を重荷に感じてしまい、結果として恋愛がうまくいかなくなることもあるのです。
色々考えることに疲れた
恋愛をすることに疲れたわけでも、仕事との両立に疲れたわけでもなく、単にいろいろ考えることに疲れて「距離を置こう」と提案する場合もあります。たとえば人間関係なら、どんなに好きな相手であってもあまりにも干渉されると、「一人になりたい」「誰にも邪魔されずに自分だけの時間を過ごしたい」と思うこともあるのではないでしょうか。周りからの視線が窮屈に感じたり、放っておいてほしいという感情が強くなると、パートナーや親、友人などから一度離れて過ごしたいという欲求が生まれることもあるのです。
また、無神経な発言が多い人や上から目線の人が身近にいる場合も、一緒にいると気持ちが落ち着かず、距離を置きたいと思うケースも。とくに仕事でストレスを受けている場合には、せめてプライベートでは一緒にいて楽な相手とだけ付き合いたいと考えることは自然なことといえるでしょう。
距離を置くことで得られる3つの効果
人間関係において距離を置くことは、本当であれば寂しいことです。今までそばにいた人との関係を一時的に断ち、一人で過ごす時間が増えることになります。しかし、寂しい思いをしたとしても、距離を置くことによって良いこともあります。距離を置くことで得られる効果として、次の3つが挙げられます。
1.パートナーの存在を再確認できる
2.自分の本当の気持ちを分析できる
3.恋愛以外にも時間を使える
1.パートナーの存在を再確認できる
距離を置くことで、パートナーが身近にいない時間を過ごすようになります。いつも「いて当たり前」だった存在がいなくなることで、パートナーの存在が自分にとってどのようなものであるのかを再確認できるきっかけに。もしかしたら最初は寂しさを味わうかもしれません。しかしその寂しさは、パートナーの不在からくる寂しさなのか、単に話し相手がいないことによる寂しさなのか、時間をかけて分析してみましょう。パートナーの不在が自分にとって辛いことだということを再確認できたときは、もう一度コンタクトを取り、正直な思いを伝えてみてください。
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2.自分の本当の気持ちを分析できる
パートナーと常に一緒にいると、つい気持ちが流されてしまい、自分の本当の気持ちが見えにくくなることがあります。パートナーと距離を置き一人になって考えることで、心の底からパートナーのことを愛しているのか、それともそうではないのか、正直な気持ちを分析できるようになるでしょう。自分の本当の気持ちは、しっかり向き合う時間をつくらないと自分でもなかなか分からないものです。冷静に分析するためにも少し距離を置いて、自分を見つめ直す時間を取ることも大切といえるでしょう。
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3.恋愛以外にも時間を使える
パートナーが束縛するタイプの場合は、自由な時間をなかなか持つことができません。同棲している場合などは、仕事をしているとき以外はいつでも一緒に過ごすことになります。もちろん、常に一緒にいることが楽しいのであれば問題はありませんが、「一緒にいることにちょっと疲れた」と感じているのであれば、思い切って距離を置いてみてはいかがでしょうか。今までパートナーと過ごしていた時間を、別のことに使えるようになります。趣味に没頭したり、ひとりの時間をただただまったり過ごしたり。恋愛以外で自由に時間を使えるようになることで、視野が広がり、より充実した生活を楽しめるかもしれません。
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距離を置く期間はどの程度がベスト?
パートナーと距離を置くという決断をするときは、期間についても考えておくほうが良いでしょう。一方的に「距離を置きたい」と伝えても、相手側にとっては「どうして?」「別れるということ?」と不安になるかもしれません。相手の不安を払拭し、また、いつまでもずるずると距離を置き続けることがないためにも、最初に期間を決めておきましょう。
どれくらいの期間がベストかどうかは、将来的にどのような関係になりたいかによって異なります。次の3つのケースに分けて見ていきましょう。
・元に戻りたいなら1ヶ月程度
・お互い冷静になる時間が必要なら3ヶ月程度
・元に戻りたくないなら6ヶ月以上か連絡しない
元に戻りたいなら1ヶ月程度
今は少し気持ちが混乱していてパートナーと距離を置きたいと考えてはいるけれど、パートナーのことが好きだという思いが強い場合は、1ヶ月程度が望ましいでしょう。1ヶ月より短いとあまり考える時間がなく、自分の気持ちに向き合う時間も作れません。また、1ヶ月よりも長くなると、相手がいない生活に慣れてしまい、「もうこのままで良いかな」という考えが浮かぶ可能性もあります。
気分を入れ替えて、相手の大切さに気付く程度の時間が欲しいのであれば、1ヶ月がちょうど良い期間になるでしょう。また、「距離を置こう」という提案にパートナーが納得してくれないときでも、1ヶ月程度なら受け入れてくれるかもしれません。仕事や家の用事が忙しく、少しパートナーと距離を置きたいときも、1ヶ月程度が好ましいでしょう。1ヶ月あれば仕事がある程度は落ち着き、パートナーと向き合う時間を取れるかもしれません。
お互い冷静になる時間が必要なら3ヶ月程度
パートナーとの間に分かり合えない問題が発生している場合は、お互いが冷静になるために3ヶ月程度は必要かもしれません。3ヶ月より短いと、忙しさにかまけてパートナーとの関係を見直す時間が取れない恐れがあります。お互いが冷静になって自分の気持ちと相手への思いを再確認するためには、やはり3ヶ月は必要です。反対に3ヶ月よりも長いとパートナーとの付き合いが過去のことのように感じ、元の関係に修復できない可能性も。
3ヶ月経っても相手への思いが薄れないのであれば、パートナーに連絡を取り、会えない時間に考えたことや相手への気持ちを素直に伝えましょう。言葉にして話すことで今まで気づかなかったことに気づき、絆を深めるきっかけがつくれるかもしれません。
元に戻りたくないなら6ヶ月以上か連絡しない
パートナーと別れたいけれど、なかなか言い出せないと思っているのであれば、6ヶ月以上の期間を提案するとよいでしょう。「本当の気持ちを知りたいから半年待って」と相手に伝えれば、察しの良いパートナーなら「一度別れようか」と提案してくれるかもしれません。また、察しはよくてもあなたと絶対に別れたくないと思っているパートナーであれば、「待つよ」と答えてくれるでしょう。
元の関係に戻りたくないときは、最初から期間を決めずに距離を置くこともできます。単に「お互い、少し離れて冷静になろう」と伝えて、相手との距離を取りましょう。ある程度期間が経っても、やはり元に戻りたくないという思いが変わらないのであれば、そのまま連絡せずにフェイドアウトすることもできます。
しかし、お別れの言葉を伝えていない場合は、次の恋愛に進みづらく感じるかもしれません。好きな人ができても、まだ正式には別れていないのであれば、元の相手から見れば浮気をしていると思われるケースも考えられます。
新しい出会いがあったときや別の恋愛をしたいときは、一度、連絡を取ることが必要になるかもしれません。しこりを残さず次のステップに進むためにも、2人の間で別れることを確認しておきましょう。
距離を置く間も連絡したい!どうする?
パートナーから一方的に「距離を置きたい」と言われたときは、すぐに納得できないかもしれません。しかし、相手が距離を置きたいと考えている以上、無理に会い続けるのはあまり良い結果にはならないでしょう。とはいえ、そのようなモヤモヤした気分で距離を置いているときは、つい相手にいつもと同じように連絡を取りたくなってしまいます。距離を置きたいと相手から伝えられているときは、どの程度の連絡であれば許容してもらえるのでしょうか。
必要最低限ならOK
通常、「距離を置きたい」という言葉は、物理的な距離を指しているのではありません。気持ち的にも距離を置きたいという意味を含んでいるので、デートをしないのはもちろんのこと、電話やメールなどの連絡もしないのが一般的です。
しかし、2人の間に共通するものが多いときは、連絡せざるを得ないケースもあります。たとえば同じ職場で働いている場合、恋愛関係で距離を置いているからといって、職場でいきなり声をかけなくなるのは不自然です。職場ではいつも通りに接して、個人的な用事は話さないようにしましょう。
また、2人の共通の友人が多く、友人たちも含めて一緒に会う機会が多い場合も、必要最低限の連絡を取る必要が生じることがあります。たとえばグループで食事をすることになった場合なら、お互いに連絡を取り合って、日時や場所を決めなくてはいけないこともあるでしょう。
しかし、いずれの場合も、パートナーとしての連絡はしないほうが良いかもしれません。いつもと同じように連絡をしていれば、距離を置いている意味がなくなり、お互いについて真剣に考えることが難しくなる可能性があります。