別居したいと思うのはどんなとき?
別居したいと思う理由には、どのようなものがあるのでしょうか? 人それぞれ状況は異なりますが、考えられる理由を紹介します。
冷静になって考えたいとき
離婚となると夫婦だけの問題ではなくなり、特に子どもがいる場合は、子どもの将来のことも考えなくてはいけません。すぐに判断するのは難しく、まずは距離を置いて冷静に考えたいと思うのが一般的です。
離れて暮らすことで、お互いにどのような変化があるか様子を見る期間と考える人もいます。パートナーに対して感謝の気持ちを再認識するきっかけになるかもしれないですし、一人になって将来を考え直したいと思うかもしれません。どう思うか分からないからこそ、一度離れて暮らしてみることを選択するのです。
同居家族に嫌気が差したとき
夫の家族と同居している場合は、人間関係のストレスが原因になることもあります。同居しているといろいろなことが目につきやすく、子育ての方針や家事のやり方などについて衝突してしまうケースも珍しくありません。たまに会う程度であれば多少のことは我慢できても、毎日顔を合わせるとなると精神的負担が大きくなります。日々の不満が募り、嫌気が差してしまう人も多いようです。
また、居心地が悪い環境で夫が全く理解してくれなかったり、サポートをしてくれなかったりするケースもあります。それが別居を決断する理由になる場合も少なくありません。
DVやモラハラが疑われるとき
近年はDVだけでなく、言葉の暴力であるモラハラが原因になることもあります。どちらのケースも生活をともにするのは現実的につらいものですし、まずは身の安全を優先させなければなりません。
子どもがいる場合は、子どもを守るために別居を選ぶ人も。すぐに離婚をしたくても今すぐにというわけにはいかない場合もあるため、身の安全を確保しながら準備を進められるという点から別居することを選ぶ方法もあります。
行動を起こす前に確認すること
別居には、メリットとデメリットがあります。実行をする前に、すべきかどうか一度確認してみましょう。
別居するメリット
離婚することを前提に考えている場合、別居の大きなメリットは離婚がしやすくなる点です。相手が離婚を拒んでいる場合は、離れて暮らすことで「婚姻関係が破綻している」と裁判所にアピールできます。そうすることで、離婚までの道のりをスムーズに進めやすくなるのがメリットです。
また、相手に対しても「離婚の意志が強い」ことをアピールできます。最初は応じていなかったとしても、離れて暮らしていれば次第に現実味を帯びてきますし、自然と受け入れざるを得ない状況になっていくのもメリットです。