「短気」という言葉の意味や類語、反対語
「短気」とは、堪えることができずにすぐイライラしたり怒ったりするさまを表す言葉です。類語表現として「気短」「怒りっぽい」が挙げられます。また、反対の様子を表す際には「のんき」「気長」「悠長」など。短気という言葉が持つ意味や使い方の例、類語、反対語について詳しくチェックしていきましょう。
短気とは「すぐに怒る、気の短いさま」
先述したとおり、短気とは「イライラしやすくてすぐに怒る、気の短いさま」を意味する言葉です。また、このような形容動詞としての使い方以外では、「すぐイライラすること」と名詞としても使われます。堪え性がなく辛抱ができないこと、事を急いだりすることについて相手に指摘する際などにも使われている言葉です。
使い方は「短気は損気」「短気な旦那」など
短気の使い方は、たとえば「短気は損気」「短気な旦那」などがあります。とくに「短気は損気」は広く使われている慣用句です。辛抱することができずにすぐに怒ったり急いで行動すると、結果的に自分にとって損になる、ということを指しています。短気になってしまわないように戒めるための言葉であり、「損気」の部分は短気と語呂を合わせたものです。そのほかにも、短気をおこすと後悔することを表す「短気は未練の元」という慣用句もあります。
短気の類語は「気短」「怒りっぽい」
短気の類語は「気短」「気が短い」「怒りっぽい」「短慮」などです。また、短気は損気と同じようなことを表す表現として以下が挙げられます。
・「癇癪持ちの事破り」
・「急いては事を仕損じる」
・「短慮功を成さず」
・「腹は立て損、喧嘩は仕損」
語彙力が高いと思われるような文章にできるように、類語表現も併せて覚えておくといいでしょう。
短気の反対語は「のんき」「気長」「悠長」
「イライラしやすく気が短いさま」を表す短気の反対語には、「のんき」「気長」「悠長」などがあります。これらは「緊迫感がなく、ゆったりしているさま」という意味がある言葉です。なお、のんきを漢字で表記したいのであれば、「暢気」や「呑気」と書きましょう。そのほかにも、「のんびり」や「悠然」などでも同じような意味になります。
短気な人の特徴と原因
短気な人には、すぐ頭に来て怒鳴りやすい、周りの人たちへの共感性の欠如などの特徴があります。また、短気になってしまう原因には、強いストレスがあって自分自身に余裕がない、自信を持てなくなってしまっていることなどが挙げられるでしょう。短気な人の特徴と原因について詳しく解説しますので、周囲に当てはまる人がいないかチェックしてみてください。
短気な人の特徴は怒鳴りやすい、共感性の欠如
短気な人の特徴には、イライラしやすい、すぐに怒鳴るなどが挙げられます。また、他の人の気持ちがわからないという共感性が欠如しているタイプが多い傾向です。短気な人の中には「自分の意見が正しい」と思い込む特徴があり、周りの人たちから違った意見を言われてもそれを素直に聞くことができない場合も。
自分の意見と違うと、見当違いなことを言われていると判断してしまいやすいため、他の人からは理解できないことで急に怒りだすことも。その一方で、他人の言動に敏感だったり、予期せぬトラブルの対応に弱かったり、細かな部分も気になってしまったりと繊細な面もあります。
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短気になる原因はストレスや自信のなさ
周りから短気だと思われるような人になってしまうのは、ストレスや自信のなさが原因です。先述したとおり短気な人の特徴として、他人の言動に敏感だったり、予期せぬことに弱かったりといった繊細さがあります。その繊細さによって余裕がなくなっていたり、精神的・身体的疲労によってストレスが溜まっていたりすると、精神のコントロールができなくなって冷静な視点で考えられなくなるのです。
また、自信がないというのも短気になってしまう原因の一つにあります。短気な人は強気なイメージがあるものの、意外と小心者で傷つくことを怖がる特徴も。自信を持てないからこそ、周りから舐められたくない、傷つけられたくないという心理から虚勢を張るために声を荒らげている部分もあるのです。
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短気な性格を直す3つの方法
自分が短気かもしれないと感じている人は、短気な性格を直す3つの方法を試してみましょう。その方法とは、以下の通りです。
1.アンガーマネジメントを実践する
2.価値観や考え方のクセを変える
3.リラックスタイムを作ったり運動をする
これらの方法は、短気ではないと感じている人にも有効です。すぐに怒ってしまう感情のコントロールがもっとできるようになりたいと感じているのであれば、試してみることをおすすめします。それでは、詳しい方法をチェックしていきましょう。
1.アンガーマネジメントを実践する
短気な性格を直す1つ目の方法は、アンガーマネジメントを実践すること。アンガーマネジメントとは、怒りの感情を自己でコントロールすることを目的とした、米国では主流のトレーニング方法です。マイクロソフト社も導入していて、日本でも厚生労働省が推奨している心理トレーニング術です。一般的に、怒りのピークは6秒間だとされています。アンガーマネジメントは、怒りの感情が生まれてからの6秒間を何とかやり過ごそう、という考え方です。簡単にできる方法をご紹介しましょう。
1.イライラしたら、長めに吐くように意識して深呼吸をする
2.10までゆっくりと数える
3.心の中で「ストップ!」と言って考え事をやめる
考え事をやめた時、「今の怒りは10点中何点か」と採点するとより効果的です。
2.価値観や考え方のクセを変える
短気な性格を直す2つ目の方法は、価値観や考え方のクセを変えることです。短気な人は、自分が考えていることが正しい、普通であるという思い込みがあります。そのルールから外れたことを他者が言うと、「普通と違う」「相手は間違っている」と考え、すぐにイライラしてしまうのです。しかし、実際には様々な意見・考え方があります。「そういう考え方もあるのか」と相手を受け入れるようにすれば、相手のことをむやみに攻撃せずにすむうえに、より発展した話し合いができるでしょう。