自分のことが好きな人の特徴とは?
自分のことが好きな人は、自分・他者に対して否定的な感情を抱かず、自己肯定感が高い傾向があります。まずは「自分のことが好きな人」を表す、2つのキーワードを押さえておきましょう。
エネルギッシュ
いつ会っても笑顔で、エネルギッシュな人を見ていると、周囲にいる人も自然と心地よいと感じるでしょう。エネルギッシュな人は「自分の行動は他者にどう思われるだろうか」という考え方をせず、「こうしたいな」と自分の軸を貫いて行動していくので、堂々と振る舞います。自己肯定感が高く、ナチュラルに余裕のある振る舞いをしている人は、男女問わず好意的な印象を抱かれやすいものです。
「いつも自然体だな」「いろいろ頑張っていてすごいなあ」と思われている本人には、特別なことをしているという感覚がなく、思うがままに行動していたら自然とそうなっているということも案外多いものです。
ポジティブ
自分のことが好きな人は、とにかく前向きで、つらいことがあってもくよくよと悩み続けることがありません。失敗しても、「よし! 次!」と、どんどん前に進んでいきます。そのため、自分の夢や希望を実現できていることも多いでしょう。
前向きに物事に立ち向かう姿は「いつもポジティブですごい!」という印象を周りに与えます。ポジティブな思考や行動を日々積み重ねているため、結果的に人としてますます魅力を増していきます。自然と良いサイクルの行動パターンが確立されていることが多いでしょう。
自分を好きになれない原因
「自分を好きになりたい!」と思うのに、すぐに自分を好きになれないのは一体なぜなのでしょうか? まずは自分の心の状態を把握することから始めてみましょう。
コンプレックスがある
過去に誰かに傷つけられたり、人と比較されたりして自信をなくしてしまった経験があると、劣等感を抱きやすくなります。自分より優れている人を見てしまうと、「だから自分はダメなんだ」と思ってしまいがちです。
他人から見れば、「そんなことを気にしているの? ちっとも欠点じゃないと思う」という部分であることも多いのですが、自分で「ダメだ」と思い込んでいると、なかなか思考のコントロールが難しい部分でもあります。
完璧主義
完璧主義なタイプという可能性も。「常に100%パーフェクトに」というハードルの高い要求を自分に課していると、ほんのちょっとのミスでも自分が許せなくなってしまいます。「自分ができたこと」よりも「できなかったこと」ばかりに注目し、必然的に自己肯定感が低くなってしまうのです。
このタイプの人は、自分では「やっぱり完璧にできなかった」「自分はなんてダメなんだ」と思っていても、自分に厳しいスタンスで物事に取り組むため、他者から見ればアウトプットの完成度が高い傾向があります。周囲はとても高く評価しているのに、自分だけが自分のことを認めてあげられないという状況です。「できること」に目を向けて、自分を褒めるようにしてみましょう。
育った環境に問題がある場合も
幼い頃、親や周囲の人から「何をやってもダメ」というレッテルを貼られた経験がある場合は、その経験が蓄積されてトラウマになってしまっている可能性があります。「ダメな子なんだな」という思いが刷り込まれているため、何をするときにも「ダメな自分」というところから自己評価がスタートしてしまうのです。
ここで頭に入れておきたいのは、「何をやってもダメな人」も「何をやっても完璧な人」もいないということです。マイナス思考のクセがついてしまっている可能性が高いですが、当時の自分に比べて、現在の自分は大きく変化しています。少しずつ、思考を変えてみましょう。
自分の良いところを自分で見つけるのが難しい場合には、周囲の人に聞いてみるのもおすすめです。自分のことは自分で分かっていないことも多く、他人が意外な長所を発見してくれることは往々にしてあるでしょう。
自分嫌いのデメリット
「自分が嫌い」という状態を続けていると、どのようなデメリットがあるのでしょうか? ここではビジネスシーンを思い浮かべながら想像してみましょう。
いつまでも自信が持てない
せっかく仕事で良い営業成績を達成したり、新しいスキルをマスターしたりしても、素直に喜べなくなっていませんか?周りが評価してくれて「すごいね」「さすがだね」と声をかけて褒めてくれているのに「なんか裏があるのだろう」「どうせ私なんか褒められるわけがない」という思考回路にハマってしまいやすくなります。
そんな状況が続いてしまうと、周囲の人に「積極的な声がけはしない方がよいのだろうか」と誤解を与えてしまいかねません。そしてまた、「自分はやっぱりダメだから最近褒められない」と悪循環に陥ってしまうのです。
自分で何かを達成したら、ストレートに「できた!」「よかった!」とポジティブに受け止めましょう。小さなことでも成功体験を積み重ねていくことで、自分に対する感情も良い方向に変化するはずです。