初の蔵出し!? 在団中の面白エピソードとは?
生田:タカラヅカ時代の愉快なエピソードも探してきましたよ。
真彩:私も(笑)。
生田:どんなこと?
真彩:宝塚で地震があった時に先生が連絡をくださったんですよ、「地震は大丈夫でしたか?」って。
生田:『凱旋門』の時ね。
真彩:そうそう。「私は大丈夫です」という話をしたら、「僕も大丈夫ですが」と送られてきたのが、天井に穴がガンガンに空いて照明がドーンと落ちている写真で。「『僕は大丈夫』って言ってるけど、先生、全然大丈夫じゃないですよね!!」って。
生田:ちょっと面白いと思ったんですよね。その動画バージョンもあるんですよ。シーリングライトが中のケーブルを引きずりながらゆっくりと、ふぃ~~~って感じで落ちてきて、それがあまりにも『オペラ座の怪人』の幕開けみたいだったから、「こりゃすごい、ミュージカル好きの人に見せなきゃ」と思ってムービーを撮りました。しかもかなりゆっくりだったので、「あ、これは日本版だな。劇団四季版だ」と思って。ウエストエンドならもっと速く落ちるから。
真彩:なるほどね、確かにズンってきますもんね。でもその時はいっさいそんな話はせずに、無言で写真だけ送られてきましたよ(笑)。
生田:真彩ちゃんはね、よく腕相撲を挑んでくる。
真彩:そうそう、私、パーソナルトレーニングでかなり鍛えてるんですよ。
生田:で、たぶん僕のことを舐めてたからね。
真彩:あははは、いやいやいや! ちょっと白いし、ちょっと腕弱そうだなと思って(笑)。それで「すみません、腕相撲のお相手をしていただいてもいいですか?」って。両手を使って勝ちましたね。ずるい(笑)。
生田:初戦がNOVA(劇団内の食堂)だったかな?
真彩:そうです。そしてまた「先生、もう一手お願いします」って。
生田:顔を合わせると道場破りみたいに対戦を挑まれて。
真彩:自分の腕がどれだけ筋肉がついてきたかというのを試したくて、男性でお願いできる方といったら生田先生くらいかな…って。
生田:完全に…
真彩:舐めてる(笑)。
生田:打ち倒す気でいたよね(笑)。あと覚えているのは、「親知らずを引っこ抜いてきました」と知らせてくれたんですけど、それがとんでもなくクレイジーなタイミングで。親知らずがどうのこうのというのは前々から聞いていたんですけど、ある日、劇団の廊下にいたら向こうからブンブン手を振りながら来る人がいて。口をガッと開けて「親知らずを抜いてきました」ってその跡地を見せられて、「え、あ、あぁ、おめでとう、痛くないの? 13時から公演だよね?」って。それ、11時の話ですよ? ウソでしょ!?、ってびっくりした。公演中気になって、僕がそわそわしちゃったもん。
真彩:「口の中、血まみれで公演したのでは、この子…」って? あはは、そんなことないです、ちゃんと出血も腫れもなく歌えましたよ(笑)。