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LIFESTYLE インタビュー

2021.10.06

【真彩希帆×生田大和スペシャル対談 vol.2】10年以内に共演できる日を目指し…運命つかみ取り!

いつか共演できる日を夢見て「これからこんな道を進んでほしい」

生田:やりたいことをやってほしいな、と思います。タカラヅカ時代は仲良くさせていただいて。仕事の話、例えばカツラやアクセサリーやネイルをどうするかという話をしていたら、オカルト話にそれていったりしましたが、たぶん楽しいからそうなっているわけで。そういう、やりたいことや言いたいことを話している時の生き生きした感じが真彩ちゃんだと思うのでね。

真彩:なんでカツラの話から怪談話になるのか、わけがわからないですね(笑)。

生田:なんでだろうね。『シルクロード』の時に「ハムサ」という護符のついた衣装があってね。

真彩:ハムサ! 「お守りを身につけている、私!!」って興奮して。そう!、都市伝説も大好きなんですよ。あ、また話がそれちゃう(笑)。

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生田:(笑)。やりたいことをやって、自分の心の赴くままに生きてほしいなと思っています。

真彩:ありがとうございます。元気に楽しく。私からもそうですね。今回の『ドン・ジュアン』という作品で、先生が気を張りすぎていない状態でお稽古場にいらっしゃることがとても新鮮だったんですよ。生田先生のリラックスされている姿は知っていたけれど仕事場では見たことがなかったので、「こんな生田先生がいるんだ」と思いました。こっちの方がいいかもしれないです。

生田:こっち路線でね(笑)。

真彩:すみません(笑)。先生にはこの先も何かにとらわれずに、自分が作りたいことや見たいもの、心が動くものを追い求め続けていただきたいです。だからこそタカラヅカの作品もファンの方が多いじゃないですか。(雪組トップコンビの)退団作品が生田先生のショーと発表になった時に、ワッと沸きましたし。私が「すごいな」と思うのが、先生はやりたいことやお仕事をお願いしたい方がいたらご自身でアポを入れますよね? 人任せにしないなって。劇団という会社にいるのに、自分で直接行動することってなかなかできないと思うから。

生田:何かを引き寄せるためにはそれが来るのを待っているのではなくて、そこまで自分で行けばいいんじゃないかと思うんですよね。結局は同じことだから。

真彩:運命つかみ取りですね。それが自然にできる方だと思っています。すみません、上からで…。それをどんどん重ねていかれたら、なんかきっと、10年以内に舞台に立てちゃうんじゃないかと思います。

生田:共演を楽しみにしています。オチがついたね(笑)。

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

おふたりの話が面白すぎて、笑いが絶えなかった1時間とちょっと。とにかく話がとぶ!!(めちゃくちゃ楽しかったですけれど!) そうでありながら、取材時間の中できっちりお話をまとめてくださったところに、プロの姿を見ました。おふたりの間にはとてもフレンドリーな空気が流れていましたが、それはお互いの強い信頼があってこそ。おそらく真彩さんが在団中ではうかがうことができなかったであろうお話も披露してくれて、マスクの中でニヤニヤが止まらない取材陣でした。

次回はライター淡路とイラストレーターの春原による、“勝手な編集後記”をお届けします。2回では書ききれなかったこぼれ話をお楽しみに!

インタビューvol.1
▶︎【真彩希帆×生田大和スペシャル対談 vol.1】『ドン・ジュアン』のテーマは「愛が呪い」

撮影/フカヤマノリユキ イラスト/春原弥生 構成・文/淡路裕子

 

ミュージカル『ドン・ジュアン』

【Story】
スペイン・アンダルシア地方。赤い砂塵の舞うセビリア。
そこにあらゆる女を魅了して、悪徳と放蕩の限りを尽くす男がいた。
男の名はドン・ジュアン。彼は今宵も欲望の赴くまま、騎士団長の娘を毒牙にかける。
娘を穢されたと知った騎士団長は激怒し、決闘を挑むが、
彼は騎士団長をせせら笑うかのようにその剣をかわし、相手の命を奪う。
それが愛という名の呪いを招くとも知らず…。

【Staff&Cast】
作詞・作曲:フェリックス・グレイ
潤色・演出:生田大和(宝塚歌劇団)
出演:藤ヶ谷太輔/真彩希帆/平間壮一、上口耕平、天翔 愛/吉野圭吾、上野水香(東京バレエ団)、春野寿美礼/鶴見辰吾 ほか

【Information】
《大阪公演》10月7日(木)~17日(日) 梅田芸術劇場 メインホール
《東京公演》10月21日(木)~11月6日(土) TBS赤坂ACTシアター
▶︎公式サイト

俳優

真彩希帆

まあや・きほ/2012年、宝塚歌劇団に入団。花組・星組を経て、2017年に雪組トップ娘役に就任。凛とした佇まいと抜きん出た歌唱力が高く評価され、注目を集めた。2021年4月に退団後、本作が初の舞台出演となる。宝塚歌劇団での主な出演作に、『鈴蘭(ル・ミュゲ)—思い出の淵から見えるものは—』『こうもり』(2016)、『幕末太陽傳』『琥珀色の雨にぬれて』(2017)、『ひかりふる路~革命家、マクシミリアン・ロベスピエール~』(2017~2018)、『ファントム』(2018~2019)、『壬生義士伝』(2019)、『ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』(2020)、『fff-フォルティッシッシモ-』(2021)などがある。『ドン・ジュアン』が退団後初ミュージカルとなる。
▶︎公式サイト
▶︎Instagram

演出家

生田大和

いくた・ひろかず/2003年、宝塚歌劇団に入団。2010年宝塚バウホール公演『BUND/NEON上海』で演出家デビュー。宝塚バウホール公演『ランスロット』(2011)、『春の雪』(2012)、『the WILD Meets the WILD』(2013)などで高評価を得て、2014年『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』で宝塚大劇場デビューを果たす。同年手掛けた『伯爵令嬢』とともに、好評を博す。その後も『Shakespeare ~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~』(2016)など精力的に活動、同年フランス産ミュージカルの日本初演『ドン・ジュアン』の潤色・演出で初めて海外ミュージカルを手掛け、愛に呪われた主人公の悲劇を薫り豊かに繰り広げ、好評を得た。2019年、藤ヶ谷太輔主演の『ドン・ジュアン』で初めて劇団外で演出を手がける。ほか演出作品に、『グランドホテル』(2017/岡田敬二と共同演出)、『ひかりふる路~革命家、マクシミリアン・ロベスピエール~』(2017~2018)、『CASANOVA』(2019)、レビュー・アラベスク『シルクロード~盗賊と宝石~』『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』(2021)など。

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