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2021.10.02

【真彩希帆×生田大和スペシャル対談 vol.1】『ドン・ジュアン』のテーマは「愛が呪い」

Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔さん主演のミュージカル『ドン・ジュアン』。再演となる今作品に、元雪組トップ娘役の真彩希帆さんの出演が決定。在団中からのつきあいとなる演出の生田大和さん(宝塚歌劇団所属)と、作品の魅力について語っていただきました。

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変化しながらも答えの出ない様々な形の「愛」。新たな『ドン・ジュアン』の見どころは?

10月7日に初日を迎えるミュージカル『ドン・ジュアン』。主役のドン・ジュアンには、2019年公演に引き続きKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔さん。ドン・ジュアンの愛のミューズとなるマリア役には、宝塚歌劇団を退団して半年の元雪組トップ娘役、真彩希帆(まあや・きほ)さん。実は、真彩さんが雪組トップ娘役に就任した時と退団する時の2作品を作ったのが、『ドン・ジュアン』の潤色・演出も担当する生田大和さん。真彩さんの退団後初となるミュージカルも生田さんが手がけるもの。…ということで深いつながりのおふたりに、作品の見どころなどクロストークを展開していただきました!

自慢のカンパニーで魅せたい。『ドン・ジュアン』のさらなる進化と深化

『ドン・ジュアン』は2016年に宝塚歌劇団雪組で上演され、タカラヅカファンに衝撃を与えた作品。2019年に藤ヶ谷太輔さん主演にて上演、今回再び藤ヶ谷さん主演で上演されます。スペインを舞台に、魂に響くフラメンコの音楽と人々の“愛”のぶつかり合い。演じる側も観る側も、エネルギーを要する作品です。

生田さん(以下敬称略):オリジナルとなるフランス版を僕が潤色・演出して、宝塚で上演されたものが日本の『ドン・ジュアン』の始まりだったわけですが、2年前に作った“藤ヶ谷ドン・ジュアン版”はその延長線上というより宝塚の兄弟版みたいにしたかったんです。だから、もう一度フランス版を解釈するところから始めて……結果、宝塚版とは自然に異なるところがありますね。

真彩さん(以下敬称略):なるほど、確かにそうですよね。

生田:前回から続投してくれる方がいて、真彩ちゃんを含め新しく出てくれる方がいて、今ならどう解釈するかな…とあらためてフランス版に立ち返ったところが今回のスタートにある気がしています。

この作品は、「ここがこうだから感動する」みたいな理屈が通っていないんですよ。“なんで”という理由は答えられない。人間が生きるってなんだろうとか、愛ってなんだろう、呪いってなんだろう、友情って?、親子愛って?ということの答え探しというか。自分には婚約者がいるのに一瞬で別の人と恋に落ちてしまうという、理性ではダメだとわかっていても自分ではどうしようもできず抗えないほどの愛。人を恨んで復讐したいほどの愛。人間社会における“愛”にまつわるいろんな要素が入っている作品だと思うんです。その中でドン・ジュアンという人の生きざまをどう見せるか、その結末として彼が死によって自分の居場所を見出していく…というのがひとつの見どころ。

ちょっと日本的な発想ではたどり着かないですよね。多大な量のナンバーと、木板の上で刻まれるフラメンコのリズムが、人々の思いや情熱を息づかせてくれています。

真彩:(生田)先生が作品の見どころを紹介してくださったので、私は演者の方々の素晴らしさを。

お稽古場に入ってきた時からみなさんのエネルギーがものすごくて。2019年の外部初演をされた時に、いろんな個性がある方がいるからこそ面白いというお話を聞いていて、「あ、これか!」と思いました。タカラヅカは統一した美しさが求められるところ。例えばロケットはみんなが揃うからこそ、それが魅力を伝えるひとつの大きなパワーになっていますが、でも逆にそれぞれ個性があるとより人間らしさや生の喜びみたいなものが溢れ出るというか。

舞台にいる人数はタカラヅカより全然少ないけれど、ひとりひとりの持つエネルギーの大きさがそれを感じさせることなく、ひたすら「人間ってすごいな」と思います。ある意味でタカラヅカとは違った熱量を、舞台上から感じていただけるのではないでしょうか。

生田:そうですね、すごくケミストリー的なことが起こる現場なんだろうと思いますね。お互いがぶつかり合って化学変化が起こる。新しく参加してくれた真彩ちゃんがそう言ってくれるのはうれしい。わりと自慢のカンパニーなんで。

真彩:とてもそう思います。

生田:前回は、(宝塚歌劇以外の)外部的には「タカラヅカからやってきた謎の演出家」のもとにみなさんがオーディションを受けに来てくれて。形式的には僕が選ぶと同時に、みなさんも出演すると決意して受けに来てくれたわけじゃないですか。そのことがとてもうれしくて。そのカンパニーでひとつの作品を作るという経験が、とても大きかったんですよ。今回は初演と同じものをなぞるというより、もういちど作り直している感じなのでお楽しみに。

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