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2021.10.13

【コロナ禍で考えたい歯の健康 #2】人と話す機会が減った今こそ実践!頬のたるみや歯の健康に効く“うるうるエクササイズ”とは…?

日々忙しくしていると、つい後回しになってしまいがちな口の中のケア。いつもの歯磨きに加えるだけで美容にも歯の健康にも効く、“うるうるエクササイズ”をご紹介します。大学病院での診療のかたわら、米国ヒューストンのがんセンターで最新のゲノム研究にリモートで取り組む歯科医師の古舘 健さんに、解説してもらいました。

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だ液の量が減ると、むし歯になる確率も高くなる

コロナ禍以降、テレワークを導入する企業が増えて、これまでと比べて人と話す機会が減少しました。また、外出時はマスクを着用するため、出勤してオフィスで人と会っても、口や表情筋を大きく動かして談笑する機会も減っています。口を動かさないということは、だ液の分泌量も減っているということ。古舘さんはこの傾向に警鐘を鳴らしています。

「実は、だ液は私たちの健康を守る“門番”のような役目をもっています。だ液の量が減ってしまうとドライマウス(口腔乾燥症)になり、口の乾きに悩まされることになります。ストレスや生活習慣、加齢などもドライマウスの原因で、現在ドライマウスを患っている人は、日本に約800万人近くいるとされています。

では、だ液の量が減ると、何がよくないのでしょうか。だ液のもつ抗菌機能が発揮されなくなるので、歯を細菌から守る力が弱くなってしまい、むし歯が増えてしまうのです。また、細菌やカビが口の中で増殖しやすくなることで、口臭がきつくなったり悪化してしまいます」

1日2回、ながらでもできる“大だ液腺”の刺激法

「歯科医師の観点から、口の中の健康を守る“だ液の量が増えるエクササイズ”を2つご紹介します。仕事や家事のすきま時間に行ったり、あるいは朝と夜の歯磨きの後、または朝食や夕食前のタイミングでもOKです。大切なのは忘れずに継続して行うこと。どちらも歯の健康だけでなく、美容にもよい効果をもたらします」

●うるうるエクササイズ〈1〉「あ・い・う・べ体操」

虫歯 唾液が減る うるうる体操 あいうべ体操

「口を大きく開けたり閉じたりすることで、だ液量の増加を目指します。ひとつひとつの動きを意識して、声を出しながらゆっくりと、表情筋を大きく動かしながら行いましょう」

(1)背筋を伸ばしてあごを軽く引いたら、「あ〜」と声を出しながら、口を大きく開きます。心の中でゆっくり5秒カウントしてから次の動きに移ります
(2)次に「い〜」と声を出しながら、口を大きく横に引きます
(3)次に「う〜」と声を出しながら、口を前に突き出します
(4)最後に「べ〜」と声を出しながら、舌を大きく前に突き出します

※(1)から(4)を1セットとし、1日2回行いましょう。

●うるうるエクササイズ〈2〉「大だ液腺のくるくるマッサージ」

「だ液をつくる組織、大だ液腺を直接刺激する方法です。大だ液腺は両耳の前(耳下腺)と、左右の下あご(顎下腺、舌下腺)にあります。皮ふの上からやさしくマッサージするように行うのがポイントです」

(1)人差し指・中指・くすり指と、真ん中の3本の指をそろえて、左右両方の耳の前・耳たぶの近くに当てます
(2)後ろから前に向けて、くるくると小さく円を描くように、やさしく指を動かします。円を描く回数は10回を目安に行います
(3)親指以外の4本の指を両頬の下あたりに軽く押し当て、後ろから前へくるくると円を描きます
(4)真ん中の3本の指を左右のエラの角の内側に当てて、後ろから前へ小さい円を描くように指先をやさしく動かします
(5)最後に、両手をそろえて真ん中の3本の指をあごの下に当て、その場で小さい円を描くように指先をやさしく動かします

※(1)から(5)を1セットとし、1日2回行いましょう。
 
「うるうるエクササイズのひとつめ、「あ・い・う・べ体操」は、福岡市の『みらいクリニック』の内科医・今井一影先生が考案された、口呼吸の予防体操です。マスク着用生活の今は表情筋エクササイズとしても効果があると思われます。

「大だ液腺のくるくるマッサージ」のポイントは、だ液腺を直接刺激することにあります。耳下腺(じかせん)、顎下腺(がくかせん)、舌下腺(ぜっかせん)の3つを大だ液腺といい、それぞれ刺激するとだ液が出てきます。耳の前の耳下腺は、歯をぐっと噛みしめたときに固くなる筋肉にはさまれているあたりです。頬の下には、耳下腺の続きがパイプのようにつながっています。顎下腺は左右のエラの角の内側にあるので、首ではなく、エラの内側をマッサージするようにしてください。舌下腺は、下あごから刺激をすることができます。

だ液には、むし歯の原因となる酸を無効にする中和機能や、歯を治す再石灰化機能、細菌やウイルスと戦う抗菌機能、消化機能などがあります。また、だ液には若返りホルモンや成長因子が含まれている、ともいわれています。むし歯の予防に、アンチエイジングを目的に、これらのエクササイズをぜひ、細く長く続けてみてください」(古舘さん)

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取材・文/谷畑まゆみ

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教えてくれたのは…

口腔外科医・歯科医師 古舘 健さん

歯科医師・博士(医学)・国立大学法人弘前大学医学部附属病院歯科口腔外科助教。全米トップのがんセンター、MDアンダーソンがんセンターに博士研究員として留学。がんゲノミクス解析に挑戦し、帰国後も兼任予定。北海道大学卒業後、青森労災病院、つがる総合病院などに勤務し、故郷青森の地で地域医療に従事する。口と体を健康に保つ方法を体系化し、発信している。

『万病・突然死を遠ざける近道「口がきれいだと、健康で長生きできる」』

『万病・突然死を遠ざける近道「口がきれいだと、健康で長生きできる」』(古舘 健著 KADOKAWA刊 1200円+税)
▶︎https://www.kadokawa.co.jp/product/321803001676

フリーエディター・ライター・キャリアコンサルタント

谷畑まゆみ

働く女性のインタビュー企画がライフワーク。カウンセラーやキャリアコンサルタントとしての“聴く”スキルを活かして「YeLL」のクラウドサポーターとしても活動中。Domaniオンラインサロンでは、これまで「女の時間割」にからめた配信に4回登場。執筆協力した書籍、『わかる!伝える!視線の心理術』(造事務所編・メディアパル刊)が10月7日に発売されたばかり。マスク着用やオンラインでの画面越しという、新たな状況の中でのコミュニケーションにおける“人の気持ちを察するための手掛かりの不足によって生じる悩みや不安”の対処法について紹介している。

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