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LIFESTYLE 子育ての悩み

2022.03.04

乳児の「おくるみ」はいつからいつまで使う?おくるみの必要性とは

 

出産準備品として挙げられる「おくるみ」はなぜ必要なのでしょうか?1枚の布状のものもあれば、手足を入れて包むタイプもあり、素材もさまざまでどれを選べばよいか悩むママとパパは多いでしょう。おくるみについて選び方や基本の使い方を解説します。

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おくるみの必要性・メリットとは

近年、出産前に「おくるみ」を準備する人が増えていますが、どのようなシーンで役立つアイテムなのでしょうか。おくるみの必要性やメリットを紹介します。

おくるみ いつから いつまで メリット 必要

(C)Shutterstock.com

赤ちゃんに安心感を与える

「おくるみ」とは大判の布製品で、赤ちゃんを包むのに使用します。まだ首がすわっていない赤ちゃんの抱っこは、体勢が安定しないため容易ではありません。

しかし、おくるみを使用すると両手で支えるよりも広い範囲で支えられるため、抱っこがしやすくなります。さらに、包まれた赤ちゃんは、お母さんのお腹にいたときと似たような体勢になることで安心感が得られるといわれています

おくるみはいつまで使えるもの?

赤ちゃんの成長は早いものですが、おくるみはいつまで使用できるのでしょうか。使い方を間違えると成長の妨げになる可能性もあるため、しっかりと理解しておきましょう。

使用時期の目安は生後4カ月ごろまで

おくるみは、赤ちゃんの首が安定してくる「生後3~4カ月」ごろまでが使用の目安です。ただし、赤ちゃんの成長には個人差があるため、あくまで目安として捉えておきましょう。

おくるみで巻いても抜け出したり泣き出したりするようであれば「もうおくるみはいらない」というサインと受け取ってよいでしょう。おくるみで包まなくても寝られるようになるのも、おくるみ卒業のタイミングといえます。

使い方には注意が必要

おくるみは、赤ちゃんを支えるものですから、適切な使い方をする必要があります。巻き方が緩すぎると、ほどけやすく安定感がないため、赤ちゃんへ安心感を与えられません。かといって強く巻きすぎてしまうと、熱がこもって体温調節がうまくできなくなってしまいます。さらに、おくるみをした状態で赤ちゃんがうつ伏せになってしまったり、布が首や顔まわりを覆ってしまったりしたことで「乳幼児突然死症候群(SIDS)」に至ったのではないか、と分析される報告もあります。

おくるみを使用する際には、赤ちゃんの姿勢が安全な仰向けになっているか、きつく巻きすぎてしまっていないかなどを十分注意して使用しましょう。「赤ちゃんの肌とおくるみの間に、大人の手の平が入るくらい」の余裕が目安です。

参考:NPO法人 SIDS家族の会 | SIDSの危険因子について

使いやすいおくるみの選び方

おくるみにはさまざまな種類の形状があり、巻きやすさに差があります。赤ちゃんの生まれた時期によっても、相性のよい素材は変わるため、使いやすいおくるみの選び方を見てみましょう。

おくるみ いつから いつまで 選び方 ポイント

(C)Shutterstock.com

おくるみの形状の特徴から選ぶ

おくるみは、シンプルな大判の布タイプもあれば、両手足を入れてチャックを閉めるタイプなど、形状はさまざまです。どの形であれば赤ちゃんを包みやすいのかを考慮して選びましょう。

シンプルな1枚布のおくるみは、巻き方の習得が必要です。慣れないうちは力加減が分からずほどけやすかったり、赤ちゃんの動きが激しく包みにくかったりなどもあるでしょう。しかし、赤ちゃんの成長に合わせて結び方が変えられるほか、卒業後はケットやシーツの代わりとして長く使えるのがメリットです。

一方、手足を入れて面ファスナーやジッパーで閉めるタイプのおくるみは、1枚布のおくるみよりも簡単に赤ちゃんを包めます。ほどけにくく赤ちゃんの手足が飛び出る心配がありません。保温効果もあり赤ちゃんの体が冷えるのを防ぎますが、体の成長と共にサイズアウトして使えなくなる点がデメリットです。

季節に適した素材を選ぶ

赤ちゃんは体温の調節機能が未熟なため、暑い時季に通気性の悪いものを使用すると熱がこもりやすく、寒い時期に保温性がないもので包むと体を冷やしてしまいます。そのため、夏は吸水・吸湿に優れた「ガーゼ生地」「タオル地」、冬は保温効果の高い「フリース地」「ボア生地」など、「季節に適した素材」を考えて選ぶことが大切です。

年間を通して使用するなら「モスリンコットン」や「パイル地」がおすすめです。ガーゼよりも細かい織り目の「モスリンコットン」は、保温性が高く、さらっとした手触りで洗濯してもすぐに乾きます。一方、吸水性と保温性に優れた「パイル地」は、ふわふわとした肌触りで、敏感な赤ちゃんの肌を優しく包みます。

乳児のおくるみの巻き方、使い方

おくるみの巻き方は、赤ちゃんの成長と共に変えていくことが重要です。使い方を間違えると、苦しくなってしまうこともあるため、基本の巻き方や使い方をしっかり確認しましょう。

おくるみ いつから いつまで 巻き方 使い方

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生後2カ月ごろまでは「基本巻き」

生後2カ月ごろまでは「基本巻き」で赤ちゃんを包みます。巻き方は以下の通りです。

1.おくるみを広げ、一角を内側へ折り込み「三角形」または「五角形」を作る
2.おくるみの中央に赤ちゃんを寝かせる。頭だけが折り目から出るように置く
3.赤ちゃんの右腕をひじから曲げ、胴体にぴったりくっつくように置く
4.右腕を密着した状態をキープしながら、おくるみの左端を赤ちゃんの体に巻き付け、余った布を体の下へ入れ込む
5.おくるみの下部分を赤ちゃんの左脇へ持ち上げるようにして体を包む
6.右側と同様に、赤ちゃんの左腕を曲げ胴体にぴったりくっつけるように置き、おくるみの右端で固定するように巻き付けしっかり固定する。余った布は赤ちゃんの体の下に入れ込む

手の動きが活発になったら「半ぐるみ」

手の動きが活発になると、基本の巻き方を嫌がるかもしれません。下半身は固定し、手は赤ちゃんの思うように動かせる「半ぐるみ」にチェンジしましょう。

基本巻きと1,2までは一緒で、それ以降のプロセスは以下の通りです。

1.赤ちゃんの腕をおくるみの外に出し、おくるみの右端を赤ちゃんの左脇へ入れ込む
2.おくるみの下部分を持ち上げながら赤ちゃんの左脇へ入れ込む
3.おくるみの左端を赤ちゃんの体に巻き付け、余った布は赤ちゃんの下側に入れ込む

いきなり基本巻きから変えると、赤ちゃんが不安を感じるかもしれません。最初は片方の腕のみ出して巻くようにするなど、徐々に半ぐるみに慣らしていくとよいでしょう。

    おくるみ卒業後の活用方法とは

    1枚布タイプのおくるみであれば、赤ちゃんがおくるみを卒業してからも、さまざまな用途で活用できます。例えば、授乳時にママの首に結び付ければ授乳ケープに、おむつ替えの際はシートに早変わりします。このほかプレイマット代わりにしたり、ベビーカーで移動する際のひざ掛けとして利用したりできます。

    新生児から長く愛用し続けられるのは、1枚布タイプのおくるみの大きなメリットといえるでしょう。

    アイキャッチ/(C)Shutterstock.com

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