転勤や家庭の事情で転校をすることになった場合、できることなら子どもの気持ちに寄り添い、親子にとっていい形で手続きを進めていきたいですよね。
ですが、小学校の転校は初めての経験で、いつ何をすればいいか迷うこともあるかもしれません。そこで本記事では、転校の最適なタイミングや必要な手続きについて紹介します。
「小学校の転校」タイミングはいつがベスト?
転校しなければならないことが決まった時、まず気になるのがタイミング。小学校の転校は、慣れ親しんだ先生や友だちと離れ、新しい環境に飛び込まなければならないため、お子さんにとってストレスがかかるもの。だからこそ、親としては慎重に考え、準備する必要があります。
子どもにとって負担にならないタイミング
お子さんにとって負担にならないタイミングで、おすすめなのは「新学年への進級時」です。進級の時は大抵クラス替えが行われるので、新たな関係構築の機会が増えます。そういったタイミングであれば、友人づくりやグループの参加もしやすいかもしれません。
また、高学年になるにつれ仲良しのグループが確立されている傾向があります。そのため、低学年での転校の方が子どもへの負担が少ないという見方もあるでしょう。
一方で、避けるべきタイミングについても考えてみましょう。それはずばり、イベント行事の前。運動会などのイベントがあれば、今通っている学校の友だちと楽しみたいでしょうし、子どもにとって転校の区切りにもなるからです。
親の都合のために必要なタイミング
転校を考える際、親にとっての最適なタイミングも新学年への進級時期です。この時期はお子さんのクラス替えがあり、新しい保護者のグループに参加しやすくなります。転校は子どもにとってストレスが大きいため、子ども優先で考えがちですが、親の事情も無視できません。もし会社の都合で急遽転校をしなければならない場合には、親子でよく話し合いましょう。
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「小学校の転校」に必要な手続きは?
続いて、転校の際に必要となる手続きについて見ていきましょう。
転校の手続きは、転校先が同一市区町村なのかどうか、私立小学校に転校する場合などにより異なります。子どもとの話し合いや引っ越しの手続き、近隣の方々へのご挨拶など。転校が決まるとやることもたくさんあるため、手続きはできるだけスムーズに進めたいところ。
それぞれのシーン毎に、必要な項目やタイミングについて紹介します。参考にしてみてください。
同一市区町村に転校する場合
同一市区町村に転校する場合は、比較的シンプルな手続きとなります。
<必要書類>
・在学証明書
・転入学通知書
・教科書給付証明書
<手続きの手順>
1.現在通っている学校に転校する旨と転校先の情報を伝え、「在学証明書」「教科書給付証明書」の発行依頼・受取を行う。
2.最寄りの役所で「在学証明書」の提示、「転入学通知書」の受取を行う(このタイミングで引っ越しの手続きも進めることをおすすめします)。
3.転校先の学校へ上記書類3点を提出する。
<期間>
転校する旨については、転校・引っ越しする1か月前までには伝えるとスムーズです。
異なる市区町村に転校する場合
異なる市区町村に転校する場合は、現在住んでいる市区町村の役所と転校先の市区町村の役所の両方で手続きが必要です。そのため、手続きも少し多くなります。
<必要書類>
・在学証明書
・転入学通知書
・教科書給付証明書
・転校先市区町村の住民票
<手続きの手順>
1.現在通っている学校に転校する旨と転校先の情報を伝え、「在学証明書」「教科書給付証明書」の発行依頼・受取を行う。
2.現在住んでいる市区町村の役所で転出届を提出。
3.転校先の市区町村の役所で転入届の提出と「転校先市区町村の住民票」を発行する。
4.転校先の市区町村の役所で「在学証明書」「転校先市区町村の住民票」を提示し、「転入学通知書」の受取を行う。
5.転校先の学校へ上記書類4点を提出する。
<期間>
転校する旨については、1か月前までに伝えることがスムーズです。加えて、転校先の役所にも手続きが必要なので、その時間も考慮して計画を立てましょう。
私立小学校に転校(転入)する場合
私立小学校に転校する場合は、役所での手続きではなく学校での手続きが必要です。
※学校により入学条件が異なるので、事前の情報収集も行なってください。
<必要書類>
転校先の私立小学校により必要な書類が異なります。私立小学校の場合、受け入れの枠があるかどうかも重要です。事前に確認をしておきましょう。
<手続きの手順>
1.転校希望先の学校へ問い合わせをし、転校の可否、試験や面接の有無、必要書類の確認を行う。
2.転校が可能な場合、試験や面接を受ける。
3.合格となった場合、現在所属している小学校へ転校の旨を伝える。
4.必要書類を作成し転校希望先の学校へ提出する。
<期間>
転校を希望する学校にもよりますが、転校の受け入れ時期が限られている場合があります。1年ほど前から下調べをしつつ、転校可否や必要事項、転校時期について検討していくのがいいでしょう。
「小学校の転校」をスムーズに行うコツ
子どもの転校は、親にとってもわからないことが多いもの。直前になってトラブルが起きないためにも、スムーズに行うコツを把握しておきましょう。
早めの準備とスケジュール管理
転校が決まったら、早めに必要な書類や手続きを確認し、役所での手続きや書類の発行に必要な時間を見積もりましょう。学校によっては見学会や説明会が開催されている場合があるので、積極的に参加して、新しい環境への不安を取り除くといいですね。
子どもの気持ちに寄り添い、新しい環境に備える
転校は、子どもにとって大きな変化。子どもとの話し合いの時間を設け、しっかりと寄り添うことが大切です。転校先の学校や新しい友達についてポジティブに話し、少しでも新しい環境に期待を持てるように支援しましょう。新しい学校の見学やイベントに事前に参加し、環境に慣れる機会をつくってみてはいかがでしょうか?
転校先の学校や先生とのコミュニケーションを密に行う
転校が決まったら、新しい学校の先生方と積極的にコミュニケーションを取りましょう。子どもが、新しい環境にスムーズに適応できるようサポートをお願いするといいですね。クラスメイトの保護者とのつながりを大切にし、学校の行事やイベントに参加することで、子どもだけでなく、親も新しい環境に慣れることができますよ。
「小学校の転校」の際の挨拶やプレゼント
転校が決まれば、いよいよ挨拶やプレゼントについて考える必要があります。挨拶やプレゼント選びのポイントや気をつけるべき点について見ていきましょう。
お世話になった学校や先生へ
転校が決まったら、お世話になった先生方には一番にご挨拶にいきましょう。特に在学中担任となっていた先生には、一人一人ご挨拶することを忘れずに。
転校先の学校や先生へ
現在の学校や先生方にご挨拶をした後は、転校先の学校の先生方にもご挨拶をしましょう。その際は、子どもも一緒に顔合わせしておくことをおすすめします。
子どもも、新しい先生がどんな人なのか、学校はどんな雰囲気なのかなどを肌で感じることができるでしょう。
最後に
転校は子どもにとって大きな変化であり、ストレスになることも少なくありません。しかし、親としてはお子さんの気持ちに寄り添い、転校後もサポートを続けてあげたいですね。新しい環境で楽しい思い出を一緒に作っていきましょう。
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