問題をネガティブに捉えてしまう
「問題解決能力」が低い人は、問題や課題に対してネガティブに捉える傾向があります。特にそれが目立つのはビジネスシーンかもしれません。
多くの人が関わるビジネスにおいて、不測の事態やトラブルの発生は避けられないもの。だからこそ、冷静に対応しながら乗り越えることが求められます。言い換えれば、問題や課題に対応することで、「問題解決能力」が磨かれるのです。
しかし、「問題解決能力」が低い人は、そのように捉えません。問題が起きたことに動揺してしまい、何もできないまま終わる、他人にすべて解決を委ねるなどしてしまいがち。その結果、経験値が上がらず、失敗を次に活かすこともできないのです。
問題解決力が高い人の特徴
ここからは、「問題解決能力」が高い人の特徴を見ていきましょう。取り入れられそうなものや、できそうなことがあればぜひトライしてみてくださいね。
現状を適切に把握できる
問題を解決するのに欠かせないのが、現状を正しく把握することです。問題解決力が高い人は、感情的にならず、冷静になって現状の把握につとめます。思い込みや先入観を持たないようにしながら、ニュートラルな姿勢を意識して問題把握をするでしょう。
現状の把握は、解決への糸口になります。感情や先入観を持たないようにするのは、事実をゆがめる可能性があるから。そのリスクをしっかり理解しているとも言えます。
適切に分析をする
問題と現状を把握したら、次は分析をする必要がありますね。問題解決力が高い人は、短絡的に判断するのではなく、深掘りして分析します。その問題が影響を及ぼす範囲の特定や、リカバリーのためのフローやステップなども考え、時にはシミュレーションすることも。分析によってリスクを最小限に抑え、無駄を省こうとします。
ひとりで解決しようとしない
周りの人や有識者の手を借りることに躊躇しないのも、問題解決力の高い人に見られる傾向です。問題解決力のある人は、自分自身や周りの人の能力を熟知していることが多いもの。過大評価をしないため、解決ステップに適した人材の割り振りを考えられるのです。
失敗を繰り返さないためには、多角的な視点で物事を検証する必要があります。いくら優秀だとしても、それをひとりでできる人はあまりいないでしょう。問題解決力のある人は、そのことをよく知っています。また、日頃から周りを大切にしているため、信頼関係をしっかり築けているという特徴も。ピンチの際、周りは惜しみなく手を貸すでしょう。
「問題解決能力」を高めるメリットとは?
「問題解決能力」を高めることで得られるメリットとは何か、2つ紹介します。
問題に冷静に対処することができる
思ってもみないトラブルが発生すると、焦ってしまいますよね。焦り過ぎて、問題の本質を理解しないまま対応してしまい、後から「ああすればよかった」「こうすべきだった」と後悔するのは誰もが経験することかもしれません。
しかし、「問題解決能力」があれば、現状を冷静に観察・分析してから、もっとも効果的な対処法を見つけ出すことができるでしょう。問題の本質を理解しているため、同じようなミスを繰り返すことも少なくなるはずです。
思考力が上がる
「問題解決能力」を磨くことは、思考力の向上にもつながります。さまざまな解決法を考えるため、思考が欠かせないからです。思考力が上がれば、業務効率化の方法や、停滞する現状打破のための方法を見つけやすくなります。総合的な能力やスキルが向上することも多いため、ステップアップにつながるでしょう。
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自己PRで「問題解決能力」をアピールする方法とは?
「問題解決能力」は、就職活動で自己PRをする際に使える強みの1つになりえるもの。効果的にアピールするポイントを紹介します。
問題の原因を分析する能力をアピールする
上述したように、不測の事態やトラブルが起きた時に必要なのが、冷静に現状を把握し、原因分析をすること。それができる人は、企業が欲しいと望む人材と言えるでしょう。
自己PRの際は、自分の経験したエピソードを具体的に説明します。なぜ自分が現状把握をしたのか、何を分析したのかについて、きっかけや理由などを交えて話すのがいいですね。企業が知りたいのは、「考えるプロセス」のことが多いです。その結果、どうなったのかも含め、自分の言葉で話すことを意識してください。