日常会話で使う場合
「席巻」を日常会話で用いる際は、「人気がある」「注目を集めている」といったニュアンスを含むことが多いです。または、インフルエンザなどの感染症について説明する際に使われることもあります。日常会話で使える例文は以下を参考にしてください。
・これは2000年代を【席巻】したバンドの曲です。
・衝撃的なニュースが日本を【席巻】した。
・新たなウイルスが世界中を【席巻】している。
【目次】
「席巻」の類義語と対義語
「席巻」には意味が似ている言葉がいくつかあるため、別の表現に言い換えることも可能です。代表的な類義語を以下にまとめました。
・もてはやされる
・脚光を浴びる(きゃっこうをあびる)
・耳目を集める(じもくをあつめる)
また、「席巻」とは反対の意味を表す言葉として「日の目を見ない」が挙げられます。「席巻」の意味や使い方とあわせて、類義語や対義語についても理解しておきましょう。
類義語は「もてはやされる」など
「もてはやされる」の意味は、たくさんの人に賞賛され、良い評判を集めていることです。優れたものとして広く知れ渡っていると伝える際などは、「席巻」の代わりに「もてはやされる」と言い換えられます。
「脚光を浴びる」は、世間で注目されていることを意味する言葉です。「席巻」と「脚光を浴びる」は、広く認知されていて注目度が高い点が共通しています。
また、「耳目(じもく)を集める」も注目されている状態を指す表現です。特定の範囲や分野で勢力を拡大していると表す際に、「席巻」の言い換え表現として「耳目を集める」が使われることがあります。
対義語は「日の目を見ない」
「日の目を見ない」は、「日の目を見る」に打ち消しの「ない」を加えた表現です。そもそも「日の目を見る」には、それまで注目されなかった人や物が世間に評価されるという意味があります。
よって、これを否定形にした「日の目を見ない」は、人や物事が誰からも注目されない様子を表しています。例えば、「彼の作った歌はいつまで経っても日の目を見ない」のように使われることが多いです。
まとめ
「席巻」の正しい読み方は「せっけん」で、広い範囲にわたって勢力を広げることを意味します。中国の書物に由来し、現在では人気があるものや圧倒的なシェアを誇るものに対して使うことも多いです。
堅苦しい表現ではないため、ビジネスシーンはもちろん日常会話でも問題なく使えます。「席巻」の意味や使い方を理解して、さまざまな場面で使ってみてください。
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