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2025.12.29

「臍を噛む」ってどんな意味?使い方や例文と類義語を解説

「臍を噛む」とは、すでにどうにもならないことを後悔するという意味の言葉です。臍はへそのことで、自分で自分のへそを噛むことはできないことから、この言葉が生まれました。この記事では臍を噛むという言葉の由来や例文、類義語を紹介します。

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Summary

  • 「臍を噛む」とは、どうにもならなくなったことを後悔するという意味のことわざ
  • 由来は、中国の故事 『春秋左伝』の中の逸話が語源とされている
  • 類義語には、「後悔先に立たず」や「覆水盆に返らず」「後の祭り」などがある

「臍を噛む」とは?

人生で「もっとこうしていればよかった…」と思う瞬間は、誰にでもあるものかもしれません。そんな後悔の感情を表す言葉が、「臍を噛む(ほぞをかむ)」です。

意味や読み方

臍を噛む」とは、どうにもならなくなったことを後悔するという意味です。「臍を噛む」の「噛む」は「噬む」とも表記されます。読み方はどちらも「かむ」です。意味は同じで、『デジタル大辞泉』では後者の表記が使われています。

【臍を噬む:ほぞをかむ】
後悔する。すでにどうにもならなくなったことを悔やむ。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

臍とは「へそ」のことです。「臍を噛む」という言葉では「ほぞ」と読みますが、一般的には「へそ」と読みます。自分で自分のへそを噛むことはできないことから、この言葉が生まれました。

古代の日本語では「臍」を「ほぞ」と呼んでいましたが、時代とともに読み方が「ほぞ」から「へそ」へと変化しました。しかし、慣用句や格言の中では、作られた当時の古い読み方がそのまま化石のように残ってしまった結果、「ほぞをかむ」という読み方が定着したのです。

日常やビジネスで使うのであれば、「臍を噛む」あるいは読みやすさを考慮して「ほぞを噛む」と書くのがスマートです。

働く女性

「臍を噛む」は、既に終わったことを後悔する意味です。

「臍を噛む」の由来

「臍を噛む」の由来は、中国の故事 『春秋左伝』だといわれています。『春秋左伝』は孔子が編纂したとされている歴史書『春秋』の注釈をまとめた書物のことです。この『春秋左伝』の中の逸話が語源とされています。内容は以下のとおりです。

小国・鄧(とう)の国を訪れた、大国・楚の文王(ぶんおう)に対して、鄧の国の君主は篤くもてなしました。そのとき、家臣が「今、文王を討たなければ、いつか臍を噛むことになりますよ」と進言しました。しかし、君主はその進言を聞き入れませんでした。のちに家臣が言っていた通り、鄧は楚に滅ぼされてしまうのです。

働く女性

この逸話がもとになり、「あとになって後悔してもどうにもならない」という意味で、「臍を噛む」という言葉が広まりました。

後悔する男性
(c) Adobe Stock

「臍を噛む」の使い方と例文

ここでは、「臍を噛む」の使い方と例文を紹介します。よくある間違った使い方は「くやしがる」という意味での使用です。「あとになってどんなに悔やんでもしょうがない」というのが正しい意味です。

【例文】

・若い頃にもっと勉強していればよかったと、臍を噛む日々だ。
・あの時、アドバイスを聞いていれば成功していたかもしれないと、今となっては臍を噛むしかない。
・大事な商談を失敗してしまい、彼はしばらく臍を噛む思いで過ごすことになった。
・競合他社に先を越されて契約を逃し、臍を噛む思いをしました。
・確認を怠ったことで大きな損失を招き、臍を噛んでも及ばぬ状況になってしまった。
・昨年度は臍を噛むような苦い経験をしましたが、今年はそれをバネに飛躍を誓います。
・あの時、積極的な投資をためらったばかりに、市場シェアを奪われ臍を噛む結果となった。

【実際のエピソード】「臍を嚙む」に関する成功談・失敗談

「臍を噛む」の体験談には、どのようなものがあるのでしょうか?ビジネスシーンにおいて、「臍を噛む」に関して何かしらの気づきや学びを得た実際のエピソードを紹介していきます。

【episode1】部下の不適切な「責任転嫁」への指摘

セミロングの女性のシルエット

Hさん(管理職、40)

管理職として部下の教育にあたっていた時、競合コンペに敗れた若手リーダーから「準備期間が短く、メンバーも不足しており、今さら臍を噛んでも及びませんが……」という報告メールが届きました。私はすぐに彼を呼び、言葉の使い方が不適切であることを伝えました。「臍を噛む」は、あくまで「自らの過去の過失」を悔やむ時に使う言葉です。彼は組織の体制やスケジュールのせいにしながらこの言葉を使ったため、本来の「自責の念」が消え、単なる「嫌味な責任逃れ」のように聞こえてしまったのです。「この言葉は、自分の決断ミスを心から悔いる時にだけ使いなさい。周囲の環境への不満に使うと、さらに印象が悪くなるよ」と諭しました。

【episode2】「一線を越えた後悔」にのみ使う重み

セミロングの女性のシルエット

Kさん(管理職、48)

数年前、全社的なシステムトラブルが発生した際、当時の役員が顧客への謝罪の場でこう口にしました。「もっと早くリスクを予見し対策を講じていれば……と、私自身、臍を噛む思いでおります」。その言葉には、ただの「申し訳ない」では済まされない、リーダーとしての重い覚悟が宿っていました。「臍を噛む」は、取り返しがつかない事態になってしまったという「絶望に近い後悔」を認める言葉です。軽微なミスで使うと大袈裟ですが、ここぞという大きな局面で、トップが「自分の至らなさ」を認めるために使うことで、逆に誠実さと再発防止への強い意志が伝わるのだと学びました。それ以来、私もこの言葉を使う時は、それが本当に「手遅れになるまで動けなかった自分の責任」であるかどうかを自問自答するようにしています。

臍という漢字を使った語句3つ

臍という漢字は「ほぞ」「へそ」と読み、人間の体のへそを表す言葉です。臍は体の中心部にあるため、本心や決心というニュアンスで使われることもあります。臍という漢字を使った語句はたくさんありますが、主なものは以下の3つです。それぞれの言葉の意味と使い方を解説しましょう。

電球を割る
(c) Adobe Stock

臍(ほぞ)を固める

「臍を固める」とは決心を固める、覚悟を固めるという意味です。

【例文】

・転職するかどうか迷っていたが、家族の応援を受けてついに臍を固めた
・経営が厳しい状況だったが、彼は新規事業に挑戦するために臍を固めた
・結婚をためらっていた彼女は、相手の真剣な気持ちを受けて臍を固めた

臍(ほぞ)落ち

「臍落ち」とは、「へその緒が落ちること」です。また「果実が熟して実が落ちること」「期が熟すること」「納得すること」などの意味があります。3つ目の意味は、「腑に落ちる」に近いといえるでしょう。

【例文】

・長年悩んでいた問題の原因がついに判明し、彼はようやく臍落ちした。
・友人の話を聞いて、彼の行動の理由が臍落ちした。
・複雑なプロジェクトの進め方が、上司のアドバイスにより臍落ちし、全体像が見えた。

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