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2022.02.10

「月と鼈」の意味や読み方とは? ことわざの使い方や類語、英語表現を紹介

物事に比べようがないほどの差があることを「月と鼈」と表現することがありますが、皆さんは月と何と読みましたか? 今回は「月と鼈」の読み方から意味、ことわざの使い方、類語、英語表現を合わせて紹介していきます。

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「月と鼈」の意味や由来とは?

「月と鼈」ということわざを聞いたことはありますか? 何となく意味はわかるけど、詳しい意味は説明できないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は「月と鼈」の意味や由来、使い方、類語表現などを紹介します。いざ会話の中で使われた時に、意味をしっかり理解できるようにしておきましょう。

■意味

月と鼈(すっぽん)」の意味を辞書で調べてみましょう。

月もスッポンも同じように丸いが、比較にならないほどその違いは大きいこと。二つのものがひどく違っていることのたとえ。(<小学館デジタル大辞泉>より)

「月と鼈」とは、ふたつのものを比較して、その差があまりにも大きいことを表すことわざです。大抵は物の優劣を例えるときに使用され、「○○に比べれば月と鼈のようだ」といいます。「鼈」という漢字は画数が多いうえ読み方が分からない場合もあるので、「お月様とすっぽん」「すっぽんとお月さま」ということもあります。

■由来

「月と鼈」の由来は、「月」と「鼈(すっぽん)」の形にあります。満月と鼈は丸い形は同じですが、大きさは満月の方が圧倒的です。また、夜空に浮かぶ「月」は誰の目から見ても美しいですが、泥の中にいる「鼈」は顔も醜く見た目がいいとはいえません。このことから、優れて美しいものとそうでないものの例えとして「月と鼈」という言葉が使われるようになりました。

使い方を例文でチェック!

「月と鼈」は、日常生活では人やものを比べて「両者ではあまりに差がありすぎるよ」というニュアンスで使われます。優劣をつける言葉なので人に対して使うときは配慮が必要です。それでは例文をチェックしてみましょう。

月と鼈

1:平凡な容姿の私とモデルでスタイルの良いAちゃんとは、月と鼈ほどの違いがある。

「月と鼈」はふたつのものを比べて「あまりにも違いすぎる」ということを伝えたい時に使用します。例文のように自分がへり下って相手のことを持ち上げる時にも使います。しかし、人に対して使うときは相手に優劣をつけることにもなるため、気をつけましょう。

2:絵画展で優秀賞に選ばれた彼の作品とその他の作品では、まるで月と鼈だった。

「月と鼈」はコンクールや展示会などで作品を比較する時にも使われます。例文のように入賞した作品とその他の作品に圧倒的な差が見られる時に「月と鼈」は適していますが、甲乙つけがたい優秀作品ばかりが集まった場では使用できません。あくまでも大きな差のある物事に対して使われる言葉なのです。

3:出来のいい兄とお前とでは月と鼈だと笑われたが、いつか見返してやる。

「月と鼈」は人に対しても使われますが、「鼈」に例えられた方は決して良い気持ちはしないものです。例文では、いつか優秀な兄に勝ってやるといった悔しさが感じ取れますね。

類語や言い換え表現とは?

「月と鼈」の類語には、「雲泥の差」「提灯に釣鐘」「天と地」などがあります。いずれもふたつのものを比べて優劣をつけている慣用句です。それぞれの詳しい意味をみていきましょう。

月と鼈

1:雲泥の差

雲泥の差」とは「うんでいのさ」と読みます。意味は以下の通りです。

非常な隔たり。たいへんな差。雲泥の違い。(<小学館デジタル大辞泉>より)

「雲泥の差」も、「月と鼈」と同じようにたいへん大きな差があることに対して使われます。「雲泥」は「空に浮かぶ雲と地面の泥」を指すことから、ふたつの間に大きさ差異があることの例えとして用いられます。

・有名大学を出た彼とそうでない僕とは給料が雲泥の差だよ。

2:提灯に釣り鐘

あまり馴染みのないことわざですが、「提灯に釣り鐘」も類語になります。意味は以下の通りです。

《形は似ているが比較にならないところから》つりあいがとれないことのたとえ。(<小学館デジタル大辞泉>より)

「提灯に釣鐘」もふたつのものを比べて釣り合いがとれないことを表す言葉です。「提灯」は、割り竹を骨にして紙を張った証明具のことで今でも屋台の店先に吊り下げられています。「釣鐘」は寺院の鐘楼に吊るしてある、青銅で鋳造した大きな鐘のことです。

紙で作られた「提灯」に比べると「釣鐘」の方が、圧倒的に大きく高価なものです。このことから、昔は身分が釣り合っていない人を比べるときに多く使われたといわれています。

・提灯に釣鐘という言葉があるように、決して結ばれてはいけない身分の二人だった。

3:天と地

天と地」の意味は以下の通りです。

二つのものの間に大きなへだたりや違いのあるさまのたとえ。(<小学館デジタル大辞泉>より)

「天と地」は、いうまでもなく圧倒的に違いがあるものに対して使われる言葉です。「AとBでは天と地の差だよ」というように使います。「月と鼈」よりも日常的に使われる表現といえますね。

・赤字続きのA社と上場企業のB社とは年間の売上が天と地の差だよ。

月と鼈

4:雲泥万里

雲泥万里」とは、「うんでいばんり」と読みます。意味は以下の通りです。

物事が非常にかけ離れていること。天地雲泥。(<小学館デジタル大辞泉>より)

万里」には、「非常に遠い距離」という意味があります。美しい雲と汚れた泥では果てしないほどに大きな差があるということです。

・彼と自分では仕事の能力がまるで違う。雲泥万里とはこのことだ。

英語表現とは?

「月と鼈」の英語表現としては「As different as night and day」が挙げられます。直訳すると「昼と夜のように違う」という意味です。昼と夜は全く別のものであるように「二つを比較してあまりに差があること」に使用します。または、「There’s no comparison between A and B(AとBでは比べものにならない)」という表現を使うこともできます。

最後に

「月と鼈」の言葉の意味や由来、類語表現などは理解できましたか? 「月と鼈」とは、「ふたつのものがひどく違っていることをたとえる」ことわざです。両者の違いがあまりにも大きいことを効果的に伝えることができる表現ですね。似た言葉には「雲泥の差」や「提灯に釣鐘」「天と地」などがあり、優れたものとそうでないものを例えるバリエーションの豊富さが面白いですね。

ふたつのものを比べる時の表現として、合わせて覚えておくことで、語彙力を磨いてみてはいかがでしょうか?

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