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LIFESTYLE雑学

2022.05.29

【好事魔多し】ってどんな意味? 読み方にも注意!

「好事、魔多し」とは、良いことには邪魔が入りやすいという意味の言葉です。注意を喚起する時や戒める際に使われます。ビジネスから日常会話まで幅広いシーンに登場する言葉といえるでしょう。「好事、魔多し」の正しい意味と使い方、類義語などをご紹介します。

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「好事、魔多し」は良いことには邪魔が入るという意味

「好事、魔多し」とは、良いことにはとかく邪魔が入りがちであるという意味の語句です。デジタル大辞泉では読点が入らない表記になっています。

好事、魔多し

【好事魔多し:こうじまおおし】
よいことにはじゃまが入りやすい。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

ビジネスシーンや日常会話でもよく使われており、好調である時ほど注意しなければならないという戒めのニュアンスのある言葉といえるでしょう。「好事、魔多し」の読み方や由来を解説します。

「好事、魔多し」の読み方

「好事、魔多し」の読み方は「こうじまおおし」です。「こうじ」と「ま」「おおし」の間で一拍あけて区切って読むのがポイントといえるでしょう。「好事、魔多し」は「好事」「魔」「多し」という3つの言葉に分解できるからです。

「好事」は良いこと、喜ばしいことなどの意味、「魔」は修行や悟りのさまたげとなるもの、人をまどわして災いをもたらすものなどの意味があります。

「好事、魔多し」の由来は『琵琶記』

「好事、魔多し」の由来は中国元代の末から明代の初期にかけての詞曲『琵琶記』です。この戯曲の作者は劇作家の高明で、都に行って出世したまま故郷に帰らぬ夫を、琵琶を弾きながら妻が探して再会する物語が描かれています。

この物語に出てくる「好事多磨」という語句が語源です。「磨」とは当時の中国で困難や挫折を表す言葉で、日本に伝わった際に「磨」が「魔」に変化して定着しました。

「好事、魔多し」の使い方と例文

「好事、魔多し」はビジネスの現場でもよく使われている言葉です。注意を喚起する場面や教訓として説明する場面などで登場することが多いといえるでしょう。

好事、魔多し

【例文】
【好事、魔多し】という言葉があるように、セールスの成績が好調である時ほど、慢心することなく、謙虚になる必要があると思います。
・業界トップの売上を誇っていたA企業は、新興国の企業への投資で大きな損失を出してしまい、【好事、魔多し】の典型的な例となってしまいました。
・昨年新人王に輝き、今年も圧倒的なピッチングで、勝ち星を重ねてきた我がチームのエースは、【好事、魔多し】で肩を故障してしまい、今シーズン中の復帰は絶望的となってしまいました。

「好事、魔多し」の類義語3

「好事、魔多し」にはさまざまな類義語があります。共通するニュアンスを持った言葉がいくつかあるのは、良いことばかりが続くことはないと考えている人が多いことを意味するでしょう。主な類義語は以下の3つです。

好事、魔多し

・月に叢雲花に風
・花に嵐
・寸善尺魔

「月に叢雲花に風」と「花に嵐」は「花」という言葉が使われているという共通点があります。「寸善尺魔」は「好事、魔多し」と同様に、「魔」という漢字が使われている点が特徴的です。それぞれの意味と例文を紹介します。

【類義語1】月に叢雲花に風(つきにむらくもはなにかぜ)

「月に叢雲花に風」は良いことには邪魔が入りやすいものだという意味です。満月の夜に限って月に雲がかかったり、花が満開の時期に限って強風が吹いたりする状況を邪魔が入ることにたとえています。

【例文】
【月に叢雲花に風】で我が社の創立パーティーを華々しく行っている最中に、会社にクレームが入ったとの連絡が入りました。

【類義語2】花に嵐

「花に嵐」も良いことには邪魔が入りやすいものだという意味です。「月に叢雲花に風」が月と花にたとえているのに対して、「花に風」は花だけにたとえているという違いはありますが、意味もたとえ方も共通しているといえるでしょう。

【例文】
・俳優のAさんはさまざまな新人賞を受賞して将来を嘱望されていたのに、不慮の死を遂げてしまった。【花に嵐】とはこのことですね。

【類義語3】寸善尺魔(すんぜんしゃくま)

「寸善尺魔」はちょっとした良いことがあっても大きな邪魔が入りやすいという意味です。「寸善」はちょっとした良いこと、「尺魔」は大きな邪魔という意味で、寸と尺という長さの尺度を表す言葉が使われています。

【例文】
・苦労人のAさんは努力を重ねて自分の店を出すまでに至りましたが、業界全体が不況に陥ってしまい倒産することになってしまいました。まさに【寸善尺魔】です。

「好事、魔多し」の対義語2

「好事、魔多し」にはいくつかの対義語があります。良いことばかりは続かないのが世の常ですが、一定の期間に区切って考えるならば、良いことが続くこと、順調であることは珍しくありません。「好事、魔多し」の代表的な対義語は以下の2つです。

好事、魔多し

・順風満帆
・万事順調

どちらも日常会話でもよく使われる言葉です。それぞれの言葉の意味と例文をご紹介します。

【対義語1】順風満帆(じゅんぷうまんぱん)

「順風満帆」は物事が滞ることなく順調に進むという意味の四字熟語で、読み方は「じゅんぷうまんぱん」です。船の帆が追い風を受けて、スムーズに進むという意味もあります。その映像のイメージと意味とをつなげやすい言葉といえるでしょう。

【例文】
・我が社が新開発したさつまいもをふんだんに使ったケーキは、コンビニスイーツが注目されている背景もあり、【順風満帆】に売上を伸ばしています。

【対義語2】万事順調(ばんじじゅんちょう)

「万事順調」はすべてのことがうまくいくという意味の四字熟語で、読み方は「ばんじじゅんちょう」です。万事とはすべてのこと、あらゆることという意味があります。計画どおりに進んでいる場合によく使われる言葉です。

【例文】
・我が社の社運をかけた、地方自治体と共同で行っている地方創生プロジェクトは【万事順調】に進んでいます。

まとめ

「好事、魔多し」とは良いことには邪魔が入りやすいものであるという意味の言葉です。読み方は「こうじまおおし」で、「こうじ、ま、おおし」と区切って読みます。

好事、魔多し

中国の元から明にかけての時期に書かれた戯曲が語源になっており、ビジネスや人生における注意喚起や戒めの局面でよく使われる言葉です。「好事、魔多し」の意味を知って正しい使い方をしてください。

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