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LIFESTYLE 雑学

2023.08.24

【好事魔多し】ってどんな意味? 読み方にも注意!

 

月に叢雲花に風(つきにむらくもはなにかぜ)

「月に叢雲花に風」は良いことには邪魔が入りやすいものだという意味です。満月の夜に限って月に雲がかかったり、花が満開の時期に限って強風が吹いたりする状況を、邪魔が入ることにたとえています。

例文

月に叢雲花に風で我が社の創立パーティーを華々しく行っている最中に、会社にクレームが入ったとの連絡が入りました。

 

花に嵐

「花に嵐」も良いことには邪魔が入りやすいものだという意味です。「月に叢雲花に風」が月と花にたとえているのに対して、「花に風」は花だけにたとえているという違いはありますが、意味もたとえ方も共通しているといえるでしょう。

例文

・俳優のAさんはさまざまな新人賞を受賞して飛ぶ鳥を落とす勢いだったけれど、不慮の事故で長期入院することになってしまった。花に嵐とはこのことですね。

 

寸善尺魔(すんぜんしゃくま)

「寸善尺魔」は、世の中にはよいことはほんの少ししかなく、悪いことのほうがずっと多いことを表します。また、よいことが少しあっても、悪いことに邪魔されることを意味します「寸善」はちょっとした良いこと、「尺魔」は大きな邪魔という意味で、寸と尺という長さ表す言葉が使われています。

例文

・苦労人のAさんは努力を重ねて自分の店を出すまでに至りましたが、業界全体が不況に陥ってしまい倒産することになってしまいました。まさに寸善尺魔です。

 

「好事、魔多し」の対義語

「好事、魔多し」にはいくつかの対義語があります。良いことばかりは続かないのが世の常ですが、一定の期間に区切って考えるならば、良いことが続くこと、順調であることは珍しくありません。「好事、魔多し」の代表的な対義語は以下の2つ。どちらも日常会話でもよく使われる言葉です。それぞれの言葉の意味と例文をご紹介します。

風を帆に受けて進む船

順風満帆(じゅんぷうまんぱん)

「順風満帆」は物事が滞ることなく順調に進むという意味の四字熟語です。船の帆が追い風を受けて、スムーズに進むという意味もあります。その映像のイメージと意味とをつなげやすい言葉といえるでしょう。

例文

・我が社が新開発したさつまいもをふんだんに使ったケーキは、コンビニスイーツが注目されている背景もあり、順風満帆に売上を伸ばしています。

 

万事順調(ばんじじゅんちょう)

「万事順調」はすべてのことがうまくいくという意味の四字熟語です。万事とはすべてのこと、あらゆることという意味があります。計画どおりに進んでいる場合によく使われる言葉です。

例文

・我が社の社運をかけた、地方自治体と共同で行っている地方創生プロジェクトは万事順調に進んでいます。

 

まとめ

「好事、魔多し」とは良いことには邪魔が入りやすいものであるという意味の言葉です。読み方は「こうじまおおし」で、「こうじ、ま、おおし」と区切って読みます。中国の元から明にかけての時期に書かれた戯曲が語源になっており、ビジネスや人生における注意喚起や戒めの局面でよく使われる言葉です。「好事、魔多し」の意味を知って正しい使い方をしてください。

「危険」の標識の上から落ちそうな人

写真・イラスト/(C) Shutterstock.com

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