個性的なポイントが目を引く春のヘアスタイル3選
日に日に暖かくなり、春がやってくることを実感できる今。季節の変わり目は、ファッションもメイクも、髪型も変えたくなるものです。軽さ、こなれ感といった今のヘアで定番となっているイメージを盛り込みながら、どこか個性を感じさせるパーツを加えると洒落感がグッと増して、スタイリングを頑張らなくてもキマる髪型ができあがります。
ヘアスタイルに華があるからこそ、着こなしはシンプルに。そんなトータルコーディネートのメインとなるスタイルはこちらです。
【長め前髪をアクセントに! 大人かわいいマッシュショート】
年齢を重ねると髪をキレイなままキープすることが難しくなるため、切る人も多いそう。「この春、思い切って短くしたい!」人におすすめなのが、丸みを生かした柔らかい雰囲気のマッシュショート。程よい重さを残しているから、まとまりがありながらもエレガントに寄りすぎず、今っぽいテイストに。髪を乾かすときに分け目を変えれば簡単にイメチェンもでき、トップに長さがあるから巻くこともできるので、ショートだけど変化が楽しめるはず!
カット
全体はショートボブベース。前髪はリップラインあたりにして、レイヤーで流れやすくする。後頭部のウエイトはやや下位置に設定しつつ、襟足や耳周りがスッキリしすぎないように重さを残してカット。
カラー
8トーンのブラウンで透明感を出す。オレンジっぽさを抑えたカラー。
パーマ
髪が動きにくい人は、毛先に自然な動きが出るようにワンカールのパーマをかけておく。
スタイリング
分け目がつかないように根元からしっかり乾かしてから、ふわっと分け目を作る。毛先をカールアイロンでワンカールの内巻きにしてから、全体にオイルをなじませて、自然な毛流れと束感を出す。
このモデルの顔型や髪質
※このモデルは、髪1本1本がしっかりしているかなり扱いにくい髪質。ショートにすると重くなると思われがちですが、ドライカットで質感を調整すると柔らかさが出る。
◆スタイルを担当したのは
BEAUTRIUM 青山店
スタイリスト 中川 怜さん
【遊び心たっぷりのぱっつん前髪×ボブレイヤー】
ぱつんとした前髪のカットラインは個性的でおしゃれだけど、モードになりすぎたり、大人にはちょっとイタく見えそうでなかなか難しいところ。だけど、隙間を作って軽さを出すこと、裾のカットラインをぼかすことで、品のよさや抜け感のあるかわいらしさを表現。前髪の直線と毛先の曲線のコントラストが、ちょどいいバランスに。
カット
全体は、肩下の長さでやや前上がりのラインにカット。前髪は薄めに作り、眉下でぱつんとカット。トップにレイヤーを入れる。
カラー
7トーンのヌーディベージュのワンカラー。ベタっとせず透け感を狙う色味。
パーマ
毛先をメインに、動きの出るランダムなパーマをかける。
スタイリング
パーマをかけているため、髪を根元だけ乾かし他は半乾きの状態のときにオイルをもみ込んで自然乾燥。ノンパーマの場合は、カールアイロンを使って裾は外巻き、表面は内巻きにしてクシャッとさせてからオイルで束感を作る。
このモデルの顔型や髪質
※扱いにくい髪質のため、パーマをかけている。普通毛の場合はパーマをかけず、セルフスタイリングがおすすめ。前髪があるため、面長をカバーするのにぴったり。
◆スタイルを担当したのは
BEAUTRIUM 青山店
エリアマネージャー 出口義法さん
【気になるフェイスラインを大きなカールでカバーするリッチなロング】
レディなヘアスタイルを求めている人にぴったりな、ビッグカールが目を引くロングスタイル。顔周りのレイヤーは、フェイスラインのカバーに最適だし、髪をまとめたときにもおしゃれな後れ毛になって、活躍間違いなし。大胆なハイライトカラーも、レイヤーの動きをサポートしつつ個性的なポイントに。ワンカール巻くだけでスタイルがキマるのもうれしい。
カット
胸上のワンレングスベースに、あご位置くらいのレイヤーを入れ、そこからつながるようにサイドにレイヤーを入れる。スライドカットで毛量を調節し、動きを出しやすく。
カラー
ベースは9トーンのチョコレートブラウン。表面とハチ下に大胆なハイライトを入れる。白髪が気になる場合、ハイライトで白髪がなじんでうまくカバーできる。
パーマ
毛先にワンカールのパーマをかけておくと、カットで入れたレイヤーが生かせて動きが出やすくなり、スタイリングが楽ちん。しかし髪質やダメージ状態によりノンパーマが良い場合もあるので、美容師さんに相談を。
スタイリング
パーマをかけている場合、髪の根元はしっかり乾かし髪全体はほんのり湿っているくらいの状態で、髪を後ろで左右に分けてそれぞれ毛束を前向きにねじってドライヤーの風を当てる。さらに髪を振るようにしながら乾かすと、毛先がいろいろな方向に動いて動きが出る。ヘアクリームとオイルを混ぜ、全体にもみ込むようにつける。
ノンパーマの場合、太めのカールアイロンで毛先だけワンカールの内と外のミックス巻きに。巻いてからドライヤーの風を当ててカールをほぐす。ヘアクリームとオイルを混ぜ、全体にもみ込むようにつける。
このモデルの顔型や髪質
※顔型や髪の量に合わせ、レイヤーの長さや入れ方を調整すれば、顔型や毛量のお悩みもカバーできる。
◆スタイルを担当したのは
BEAUTRIUM 青山店
スタイリスト&ヘアメイク 桜井 円さん
構成・文/斉藤裕子