「しつこい」と「ひつこい」どんなシーンで使う?
「しつこい」と「ひつこい」はどちらも同じ意味なので、基本的に日常生活の中で使い分ける必要はありません。
ただし、ビジネスなどかしこまったシーンでは方言は避けた方がベターなので、標準語の「しつこい」が適しているといえます。
●会社での大切な打ち合わせ
●社内外でのプレゼンテーション
●ビジネスで使う書類の作成
●取引先との接待
これらのシーンでは「しつこい」を使うようにしましょう。反対に、「ひつこい」はプライベートなシーンや、フランクなシーンで使うとよいでしょう。
●家に来た訪問営業を断る
●家族や友人と訪れた飲食店での会話
かしこまったシーンでのみ「しつこい」を、プライベートは「ひつこい」と上手に使い分けて話してみましょう。
「しつこい」と「ひつこい」を使った例文をそれぞれ紹介
「しつこい」と「ひつこい」の使い方を、例文とともに紹介します。
「しつこい」の使い方
「この料理はすこし後味がしつこい」
「しつこい勧誘が何回も来て困っている」
「何度もしつこく伺って申し訳ありません」
「ひつこい」の使い方
「ひつこい味やから最後まで食べられへんかった」
「ひつこい汚れを落としてくれる洗剤で助かるわ」
「勧誘がひつこかったから、ほんま腹立った」
「ひつこい」の方が、関西の方言らしいクセを感じるのではないでしょうか。どちらの言葉も意味は同じなので、相手に合わせて使い分けてみてもよいかもしれません。
しつこい営業電話が来たときは?ビジネスシーンでの使い方を紹介
「しつこい」と「ひつこい」の使い方がわかったところで、会社にしつこい営業電話がかかってきたときの断り方を考えてみましょう。
「しつこい」はビジネスシーンで使用すると前述しましたが、会社にかかってきた営業電話に「しつこいですよ」と言っては角が立ってしまいます。しつこいに代わる丁寧な言い方もマスターしておくと、いざというときもスマートに使えるでしょう。
原則として、度を超えた営業電話には丁重にお断りをするか、きっぱり断るのがおすすめです。「上司に代わります」「後で折り返します」とやんわり伝えるのは避けたほうがベター。不要な期待をさせてしまい、双方にメリットがありません。
こちらの意図を伝えるためにも、「新規の取引はしておりません」「必要な場合はこちらからご連絡いたします」と伝えるのがよいでしょう。
相手を不快にさせない【断り方】とは?友人・ビジネス・メールなどシーン別に紹介 | Domani
「しつこい」と「ひつこい」の違いを知って使い分けよう
「しつこい」は標準語の言葉で、「ひつこい」は関西圏の方言で使われる言葉。どちらの言葉も意味は同じですが、ビジネスシーンでは標準語の「しつこい」を使った方がよいといえます。反対に「ひつこい」は、プライベートやフランクなシーンで使用するのがおすすめです。
意味や使い方を知って、上手に使い分けてみましょう。
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