知育にも役立つ飛び出す絵本とは?
飛び出す絵本と聞いて、「なんとなくイメージはつくけれど、どんな本を選ぶといいのか分からない」と感じる人は多いのではないでしょうか。
飛び出す絵本は、子どもの年齢・興味に合わせてさまざまな種類が販売されています。子どもにぴったり合った絵本を選んであげましょう。
絵が飛び出すポップアップ絵本のこと
飛び出す絵本とは、しかけ絵本の一種で、「ポップアップ絵本」とも呼ばれています。飛び出すしかけ以外にも、開く・つまみを引く・穴あきなどのしかけがある本も。
1932年に、アメリカの出版社ブルーリボン社が、本のページを開くとイラストが飛び出してくる様子を「ポップ・アップ」と表現したことから名付けられました。ストーリーを聞きながら飛び出すしかけに触れられ、ドキドキワクワクしながら楽しめるのが特徴です。
飛び出す絵本は、子どもの好奇心をくすぐり、知識や知能を高めることを目的として作られています。中には、工芸品のように繊細なつくりをした飛び出す絵本も存在し、子どもから大人まで魅了しています。
飛び出す絵本の選び方
子どもが飽きずに読めるしかけ絵本を与えたいと考えている人は、年齢に応じたものを選んであげることがポイントです。おすすめの絵本の特徴を年齢別に解説していきます。
0~1歳
0歳から1歳の頃の赤ちゃんは、絵本をかんだり、力任せに引っ張ったりしてしまうことの多い年齢です。そのため、厚手のボードブックのような、丈夫な素材の絵本を選ぶのがおすすめです。
また、絵が大きく描かれているものや、原色を使った明るく分かりやすいイラストなら、赤ちゃんが認識しやすくなります。
2~3歳
2歳から3歳頃になると、簡単なストーリーを理解できるようになります。そのため、物語を読み進めるタイプのものがぴったりです。
「おはよう」「ありがとう」など、言葉に対する興味も出てくるので、子どもが自分で口に出しても楽しい絵本にすると、まねをしながら生活習慣を学べるでしょう。
4~5歳
4歳から5歳頃になると、複雑なストーリーも理解できるようになるので、絵本に登場するキャラクターの気持ちを考えたり、絵本をある程度丁寧に扱えたりするようになります。
精巧な飛び出すしかけのある本や、複雑なお話の絵本なら、好奇心を持って読めるようになるでしょう。
ただし、この頃の年齢は個人差が大きいもの。子どもの好みや性格を考慮し、興味のあるものを優先して選ぶようにしましょう。
食べ物がメインの飛び出す絵本
まずは、食べ物が出てくる飛び出す絵本を紹介します。思わずおなかが減ってきてしまうような本を見て、子どもと想像を膨らませてみましょう。
「とびだす!うごく!たまごからばあ」和田ことみ
カラフルな色をしたたまごから、動物が飛び出してくる絵本です。子どもと色の言い合いっこをしたり、「何が出てくるたまごかな?」と子どもに当ててもらったりするのもおすすめです。
8×9cmのミニサイズなので子どもの手でも持ちやすく、「自分で読みたい!」といった好奇心をくすぐります。厚地のボードブックなので、振り回しても安心。コンパクトで耐久性があるため、外出先に持って行くのもかさばりません。
商品名:とびだす!うごく!たまごからばあ/小学館
「クッキーカウント」ロバート・サブダ、訳 わく はじめ
物語に出てくるねずみのシェフが、クッキーやフルーツなどをふるまいます。カラフルでポップな料理やお菓子は、見ているだけでおなかが減ってしまいそうです。
物語の最後には、飛び出す大きなお菓子の家も登場します。おいしそうなお菓子の家に、子どもは「わあ!」と驚くでしょう。
物語の一部はリズミカルな数え歌になっているため、楽しみながら数字を覚えられるのも魅力です。
商品名:クッキーカウント/大日本絵画
動物が登場する飛び出す絵本
動物が飛び出してくる絵本を紹介します。まるで動物園に来たかのような大迫力の絵本で、ドキドキワクワクする臨場感が得られます。
「とびだす!うごく!どうぶつえん」わらべきみか
ホッキョクグマやクジャクなど、動物園でしか見られない動物たちが登場する絵本です。
ゴリラのドラミングや、ゾウの水浴びシーンを、飛び出すしかけで楽しめます。それぞれの効果音に合わせて、子どもと一緒にまねをしてもよいでしょう。
わらべきみかの「とびだす!うごく!」シリーズのうちの1冊です。子どもの興味に合わせて、シリーズでそろえるのもおすすめ。
商品名:とびだす!うごく!どうぶつえん/小学館