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2018.06.18

巷にはびこるSNSモヤモヤの原因は…【犬山紙子のワーキングマザー一年生】

コラムニスト犬山紙子さんが赤裸々に語るワーキングマザー生活。今回は「SNSとの上手な付き合い方」について。

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愚痴や幸せアピールにモヤモヤ…。SNSとうまく付き合うには


私はかなりSNSを使っているほうだと思います。ツイッターでは日々思ったことを書き、インスタにはメイク用品のことや、子どもとおそろいの服を着た画像をアップしたり(子どもの顔は隠す派)。というのもそれがストレス発散でもあり、楽しみでもあるから。さらにインスタは「自分のめちゃくちゃ写りの良い写真のみ厳選した、自分がイケてる人間になれたと勘違いできるアルバム」としての役割もあるので、自信がなくなったときに自分のページを何度も見返したりしています。もちろん投稿だけでなく、同じ月齢の子どものママのアカウントを見ては情報を仕入れたり、友人たちの近況を見て会話することで、そうそう友人と会えなくてもちょっと友人欲を満たせたり。

ママたちは、余裕がなくなるくらい頑張っている

しかし、SNSを見てつらくなってしまう人も多数います。特にママ同士だと過敏になってしまうこともあり、例えば「うちの子よりも月齢が低いのにもう歩いてる…」とか「あの家は夫の稼ぎが良いアピールが激しくて嫌だな」とか「保育園受かったのに大変とか言ってるんだ」とか「愚痴ばっかりで読むのがキツい」とか「幸せアピールお疲れ様です」とか…そんな風に感じてしまう。

過去に私は、SNSでそういったネガティブ感情を発信していた側であります。そして、そういう投稿をする人をバッシングしていました。でも子供を産んでいざ自分に余裕がなくなったときに「別にそういう投稿をすることで少しでも心が楽になるならいいんじゃない?」と思い直し、猛省したことがありました。 親って少しでも目を離したら消えてしまうかもしれないような小さな命を背負っているわけで、その責任感からくる重圧はとんでもないものです。特にワンオペだと、何かあれば自分がすべて悪いと、自分を責めさせるような仕組みにもなっています。もちろん幸せですが、プレッシャーはとてつもなく、乗り越えられる人もいれば乗り越えられない人もいるわけです。ちゃんと睡眠が取れない中にそんなプレッシャーを抱えるのだから、そもそも鬱になって当たり前というのがベースでも良いくらい。

そんな中、SNSで幸せアピールをしてみたり、愚痴を吐き出したりすることで少しでも楽になれたりするのなら、それはとても良いことだと思うのです。何も言わず溜め込むより、SOSにも繫がりますし。でももうひとつ大切なのが、受け手だって何を感じても良いということ。愚痴は嫌だなと思っていいし、比べちゃってもしょうがないし、自分より良い境遇の人にイラついても、それはそれで良いと思うのです。

だって、そう感じてしまうときって、頑張りすぎているときだったりするから。余裕があれば笑い飛ばせることを笑い飛ばせないぐらい頑張っているのです。私がネガティブなことを発言していたことを猛省したのは、何かを話したり書いたりすることを仕事にしている人間がそんなこと言っちゃダメだろうという部分であって、私だって余裕がなくなったときにこっそり「そんなに愚痴書くなら夫と話し合えば良いのに」とか無責任に思ってもいいのです。 ママたちがSNSにモヤモヤするのも、愚痴を投稿してしまうのも、幸せアピールしてしまうのも「余裕がなくなるくらい頑張っているから」ではないでしょうか。モヤっとしてもお互い「まあでもお疲れ」って最後に思えたらいいなと思うのでした。

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コラムニスト

犬山紙子

1981年生まれ。『負け美女』(マガジンハウス)でデビュー。人間観察の名手として注目を浴びる。ユーモアあふれる表現で女子の生態をつづった著書多数。2017年1月に出産、一児の母に。オフィシャルLINEブログやインスタグラム@inuyamakamikoでも日常を発信中。

Domani2018年5月号 新Domaniジャーナル「ピッカピカの! ワーキングマザー一年生」 より
本誌取材時スタッフ:イラスト/犬山紙子  構成/佐藤久美子


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