【目次】
マネーの専門家が働くアラフォーのお金まわりを診断!
お金まわりを見直すポイントを伝授します
お話を伺ったのは
ファイナンシャルアカデミー グループ代表 一般社団法人 金融学習協会理事長
泉 正人さん
2002年に総合マネースクール「ファイナンシャルアカデミー」創立。東京・大阪・ニューヨーク・WEBで学校を運営、独自の体系的なカリキュラムによる〝お金の教養〟を伝え、金融経済教育の定着を目ざす。『お金の教養』(WAVE出版)、『お父さんの「こづかい」は減らすな!』(朝日新聞出版)など著書30冊以上。
Q. 就職以来、保険を見直したことがありません。このままで大丈夫なのか、不安です…。
製造業・人事・41歳・独身
Cさん
大学卒業後、IT企業やブライダル企業を経験。離婚を機に転職、都心に4000万円相当のマンション(1LDK)を購入、ただ今ローン返済中。ひと目ぼれしたレモンイエローの財布は、今年購入。
今の保険で保障が足りているのかわからない
「40代を前に離婚して、それを機に転職、都内にマンションも購入。資産価値が高く値くずれしない立地や物件を吟味して選びました。気になるのは、私の保険はかつて学生時代に父がかけてくれたもので、これまで一度も見直しをしてないことなんです。これから先、もしかしたらずっとひとりかも。そうなったとき、これで老後を送れるのか、保険が助けてくれるのか心配です。一応、マンション購入時に入った保険に、女性特有の疾患や働けなくなった際の保障、死亡時にマンションのお金を全額返済してくれる保障をつけました。ほかにも必要な保険があれば、知りたいです」
Cさんの「お金まわり」の現状
A.貯蓄や備えができていれば、保険を増やさなくても大丈夫です
覚えておきたい〝貯蓄は三角、保険は四角〟の構造 貯蓄が少ない場合は、保険の加入は有効!
病気になったらいくら必要なのかを知っておく
「内容を拝見すると、基本的にお父様のかけてくれた保険は適切だと思われます。Cさんは保険の構造(上図)から見直すといいですね。貯蓄は毎月積み立てることで徐々にお金が殖える〝三角〞。対する保険は、加入すれば最初から保障が準備できる〝四角〞い構造。たとえば貯蓄が少なく、いざというとき必要な資金を準備できない場合は保険が役立ちますが、貯蓄が十分にあれば、必ずしも保険に加入しなくても大丈夫です。 とはいえ、心配は尽きませんよね。どんな事態にいくら必要そうか、書き出して明確にしてみましょう。すべてに対策を立てるのは現実的ではありません。払う価値があるかどうかを検討し、必要なもののみ加えましょう」(泉さん)
Domani2018年6月号『頑張らないお金の殖やし方』より
本誌掲載時スタッフ:イラスト/小池アミイゴ 構成/谷畑まゆみ