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FASHION おしゃれプロ

2023.07.08

黒小物こそ、効果的にあしらって【今日からは、自分のために服を着たいvol.49】

前回に引き続き、最近また「おしゃれが好きそうなのに、どこか残念なひと」に出会ってしまいました。あとひとつだけ気をつけることができたら、もっと素敵なのになー、と思った出来事です。

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editor_kao
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筆者のイメージイラスト

こんにちは、editor_kaoです。

前回のコラムで、「おしゃれが好きそうなのに、どこか残念なひと」について触れましたが、あれから、通勤時の駅のホームでもまた、同じような女性に出会ってしまいました。

ブルーシャツ&グリーンスカートがさわやかだけど……

梅雨の晴れ間の、真夏のように暑い日。年齢は30代くらいでしょうか。白いタンクトップの上から、ブルーのストライプシャツを羽織り代わりに。ボトムにはグリーンのロングタイトを合わせていて、全体的にとてもさわやかな着こなしです。配色がとても今っぽく、だからこそ、混み合った朝のホームでも目を引いたのだと思います。彼女には、きちんと流行を抑えている雰囲気が漂っていました。

ですが、ですが、ですがーーー!(このあたり、前回のコラムと流れがデジャヴ)

ひとつだけ、本当に残念なことが。今回に関しては、瞬時にその理由がわかりました。バッグと靴が真っ黒だったんです……。
せっかく、きれいな色同士で組み合わせた服が、小物でズドンと重たい印象に。あー、白かベージュ、せめてブラウンのバッグや靴をコーディネートしたら、もっと素敵に見えるのに。ただ、バッグがかなり大きかったので、お仕事の都合で、通勤バッグは選べないのかなとも推測しました。となると、バッグと靴の色を合わせようとしたら、自動的に足元も黒くなるのでしょう。わかるー。

定番と思える黒小物も、使い方しだい

黒い小物って万能に思えるけれど、意外とそうではありません。特に夏は、きれいな色の服を着たくなるから、ちゃんと計算して合わせないと、さっきの女性のように、服の色の魅力も半減してしまいます。それだけ黒の存在感って、強いもの。ともすれば「ほかのバッグと靴がないから、仕方なく合わせているひと」に、見える可能性すらあるんです。

黒小物のことでいえば、私も最近、仕事がやや慌ただしく、毎日の着こなしにまで、気持ちが及ばなくなくなっています。さらに梅雨ということもあり、足元は、ほぼ毎日ナイキの黒い『エアリフト』をチョイス。となると、今度はボトムのバリエーションが全然なくて。「この黒いワイドパンツ、今週何度はいたかな」と思いながらも手にしちゃいますし、すると次はトップスが、白いシャツか白いカットソーか、白いブラウスか……という、何も考えなくても完成するコーディネートを乱発。もしくは黒いワンピースでお茶をにごしているのですが、日々同じような着こなしを、判を押したように繰り返すのって、果たしておしゃれなのかしら……? という葛藤も。

黒いバッグと靴、便利なのは間違いありませんが、使い方を誤ると、野暮ったく見える原因に。特にこれからの季節は、その危険性が高まります。きれい色の服と黒小物。どちらも効果的に生かしながら、上手に使い分けしたいものです。

【今日のひと手間】

マライ草スリッパ・鼻緒

今暮らしている家はカーペット仕様で、これからの時期は足裏が暑い……。そこで、ルームシューズを無印良品の「マライ草スリッパ・鼻緒」にしてみました。これ、履き心地がさらりとしていて、すごく快適です! 特にお風呂上がりは気持ちがよくて、夏の定番になりそうです。

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エディター

editor_kao

大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。

イラスト/柿崎こうこ

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