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LIFESTYLE 雑学

2023.11.01

「逢瀬」は限定的にしか使えない言葉! 意味や使い方、名作などを紹介

 

愛し合う者同士が密かに会うことを表す「逢瀬」は、映画や小説のなかでよく登場するテーマです。「逢瀬」という言葉を使う場合、条件が限定されますので、使い方や意味を知っておきましょう。

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「逢瀬」読み方と意味は

映画や小説などで、「逢瀬」という言葉を見聞きしたことがあると思います。意味は何となくわかるけれど、使い方や読み方までは知らないという人もいるかもしれません。

きらめき

意味を辞書で確認

「逢瀬」には、次の意味があります。

おう-せ
会う時。特に、愛し合う男女がひそかに会う機会。「たまさかの—を楽しむ」
(出典:小学館 デジタル大辞泉)

恋愛関係にある人たちが「密かに会う」ことを表す言葉ですので、映画や小説でよく登場する意味がわかりますね。「逢瀬」は、友人や知り合いと会う場合や、恋人同士が堂々と会う場合には使いません。

「逢瀬」の使い方を紹介

ここからは使い方を見ていきましょう。「逢瀬」は、そのあとに「重ねる」「楽しむ」という言葉をつけて使うことがほとんどです。

「逢瀬を重ねる」

《例文》
・彼らは次第に逢瀬を重ねるようになり、関係が深まった
・逢瀬を重ねた分だけ、別離のつらさが増す

恋愛関係にある人同士が人目を忍び、何度も会うことを表します。映画や小説などでは、恋人同士が逢瀬を重ね、関係が深まっていくプロセスを描くことが多く、それが物語を盛り上げる要素になるということも。

「逢瀬を楽しむ」

《例文》
・つかの間の逢瀬を楽しむことができ、彼女の心は満たされた
・将来のことが頭をよぎり、逢瀬を楽しめずに終わった

人目を忍んで会い、満足することを表します。堂々と会えないからこそ、気持ちが盛り上がるという側面もあるかもしれません。また、堂々と会えない関係性であれば、そのこと自体が悩みになってしまうということもありそうです。

「逢瀬」言い換えるには?

「逢瀬」を言い換えたい場合、どのような言葉を使うのか見ていきましょう。

車のそばで空を見上げている男女のイラスト

「逢い引き」

相愛の男女が人目を避けて会うことを表す「逢い引き」は、「あいびき」と読みます。江戸後期から使われ始めた言葉で、やはり映画や物語などによく登場しています。

《例文》
・彼女との逢い引きは、深夜の浜辺と決まっていた

「密会」

密かに会うことを意味する言葉。特に、男女が人目を忍んで会うことを指します

《例文》
・彼と密会を重ねるうちに、気持ちがどんどん深まってしまった

「忍び逢い」

「しのびあい」と読むこの言葉も、男女が人目を避けてこっそりと会うさまを表します。この言葉は、歌詞などでも使われることが多いでしょう。

《例文》
・2人の忍び逢いは、1年にも及んだ

「逢瀬」が描かれた作品

「逢瀬」は物語のテーマとなることが多く、「逢瀬」を描いて人を魅了している作品が多数存在します。中には古代より語り継がれてきたものも。「逢瀬」は切なさや儚さを感じさせますが、7月7日の「七夕」も「逢瀬」がベースの伝説。「逢瀬」には、人を惹きつける要素があるのでしょう。

「逢瀬」がテーマ、もしくは「逢瀬」の要素を含む人気作品を紹介します。一緒に見ていきましょう。

源氏物語

『源氏物語』

世界最古の長編小説といわれる『源氏物語』は、平安中期、紫式部により生み出されました。主人公の光源氏はさまざまな女性と逢瀬を重ねながら、准太上天皇になります。

『源氏物語』では、一貫して「逢瀬」が描かれています。この物語は多くの人を魅了し、何度も映画やドラマ、漫画化され、そのたびに多くの人気を集めました。今後も色あせることなく人を魅了し続けるでしょう。

『マディソン郡の橋』

ハリウッドの名優、クリント・イーストウッドが製作・監督・主演し、大ヒットした作品です。原作はロバート・ジェームズ・ウォラーで、小説もベストセラーとなりました。

物語の舞台は1960年代のアイオワ州マディソン郡。カメラマンの男性と平凡な主婦が偶然出会ったことからはじまる、4日間の秘められた恋について描かれています。2人の「逢瀬」を演出するのは、ローズマン・ブリッジ(橋)。女性がこの橋にメモを残したことから、2人の関係は急速に深まるのです。

この作品から感じるのは、恋愛というものがいかに人の心を惑わせるのかということ。大人の恋物語として一世を風靡しましたが、見る人に切なく悲しい感動を与えてくれるでしょう。

『失楽園』

反逆の天使サタンに誘惑され、アダムとイブが神の命に背いて禁断の木の実を食べてしまい、楽園を追われてしまう。この物語を知らないという人はいないかもしれません。実は日本にはもう一つ『失楽園』という作品があります。

1995年、小説家・渡辺淳一氏により世に出された『失楽園』。仕事一筋に生きる出版編集者の男性がある日出会ったのは、友人の妻であr書道講師をしている淑やかな女性。偶然出会っただけのはずが、2人はたちまち恋に落ち、「逢瀬」を重ねます。衝撃的なストーリーということもあり、たちまち社会現象を巻き起こしました。映画化ならびにドラマ化もされ、いずれも大ヒット。『失楽園』という言葉は、当時の流行語にもなりました。

2人の仲が深まるとともに、社会や家庭から孤立していきますが、それでも2人は「逢瀬」をやめません。やがて2人は、ある選択をすることに。

男女の許されない情愛の物語を描いた作品ですが、映像作品においては各シーンが美しいことでも話題になりました。

読書

最後に

「逢瀬」は映画や小説、ドラマなどでよく見聞きする言葉です。愛し合う者同士がひそかに会う機会を表現する「逢瀬」という言葉には、切なさや儚さ、罪悪感のようなイメージを持つ人もいるのではないでしょうか? 実は「逢瀬」はさまざまな作品のテーマとなっています。

「逢瀬」を描いた有名な作品といえば『源氏物語』ですが、平安中期に生み出されたこの作品が長きにわたり人を魅了し続けているというのは、素晴らしいことですね。「逢瀬」を扱った作品は他にもありますので、興味のある人はぜひ一度調べてみてください。

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