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2022.09.17

【夜半】の読み方は2通りある? 意味や類義語・関連語などを詳細解説

 

日本の有名な小説には「夜半」という単語がよく出てきます。また、俳句や短歌でも時間帯を表す言葉としてよく用いられています。日本の古語であり、現代でも使われている「夜半」の読み方と意味そして用例や類義語なども解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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「夜半」には2通りの読み方がある

夜半 意味

日本で作られた和製漢字いわゆる「国字」(「畑」「辻」「凪」など)を除いて、古代中国から渡来した漢字には「音読み」と「訓読み」の2種類があります。「夜半」という漢字も例外ではなく、音読みで「やはん」、訓読みで「やわ」と読みます。

それでは「やはん」と「やわ」は、どう使い分けられているのでしょうか? ここでは「夜半」の2通りの読み方である「やはん」と「よわ」について解説します。

■一般的な読み方の「やはん」

「夜半」という漢字を示すと、おそらくほとんどの人が音読みの「やはん」という読み方をすることでしょう。実際に「夜半」という漢字は、ほとんどのケースで「やはん」と読まれることが多いようです。

ただし、20代から30代の若い世代の人には、あまりなじみがない漢字なので「やはんとは読めるけれど、正確な読み方かどうかは自信がない」というのが実態ではないでしょうか。

※引用

や‐はん【夜半】 夜中。「夜半から風雨が強まる」

■文語的な読み方の「よわ」

「夜半」の訓読みは「よわ」です。「夜半」という漢字を見て、即座に「よわ」と読める人は、年配者でも少ないと思われます。ましてや「よわ」と読むことを知っている若者は、よほど漢字に詳しいか、古文を勉強している人に限られると思います。

古文で「夜半」を「よわ」と読むことで分かるように、現代では「よわ」は文語的な表現に限られており、日常生活での会話の中に「よわ」という単語が出てくることはほとんどないといってよいでしょう。

※引用

よ‐わ〔‐は〕【夜▽半】 よる。よなか。やはん。

「夜半」の意味とは?

夜半 意味

「夜」と半分の「半」という漢字で構成された「夜半」は、「夜の、ある時間帯」を表した漢字であることがなんとなく分かると思います。

夜の時刻を表現する漢字はいくつかありますが、現代ではあまり用いられなくなった「夜半」という漢字は、どのような意味があるのでしょうか? ここでは「夜半」の意味とこの漢字の使われ方について紹介しましょう。

■「夜半」は夜中の時間帯を表す

「夜半」は、一日のうちで夜中を表現した漢字です。夜の時間帯を表すには、今では「夜中」や「真夜中」が用いられており「夜半」が使われることは、詩や俳句、小説などの文学作品など限られた媒体になっています。

日常生活で、夜中のことを「夜半」と口に出して会話することも、今ではほとんどないので、その意味では「夜半」は死語に近くなってきている古語といえるかもしれません。

■気象庁が定める「夜半」とは?

文学作品以外で「夜半」が用いられるのは、気象庁の天気予報です。「台風が接近するのは今夜半」という風に「今夜」と「夜半」を組み合わせて「今夜半」というと、われわれにも聞き覚えがある言葉になります。

ちなみに、気象庁の見解では「夜半」の時間帯は、23時半から24時半頃ということです。 そして「夜半過ぎ」が深夜2時前後になりますが、最近は気象用語としての「夜半」はあまり使われなくなってきているようです。

「夜半」を含む古語

夜半 意味

日本の古語である「夜半」は、現代では日常生活ではほとんど使われなくなっており、正確な読み方も分からないという若者も多いようです。 しかしながら、日本の文学作品にはいまだに用いられることも多く、特に詩や俳句の世界では「夜中」とは異なる独特の雰囲気を持つ単語として好んで使われることも多いようです。

ここでは、文学的表現として「夜半」が用いられている言葉を紹介しましょう。

■「夜半の寝覚」とは?

夜半が題名に入った小説に「夜半の寝覚(よわのねざめ)」があります。「夜半の寝覚」は平安時代後期頃に書かれた長編小説で、作者は定かではありませんが、菅原孝標女(たかすえのむすめ)という説があります。

「源氏物語」に影響を受けた女性の作品といわれ、悲恋に悩む貴族女性の心理的葛藤を描いた大作で「夜半の寝覚」とは、苦悩する主人公が眠れずに夜中に目覚めてしまうさまを表しています。

■「夜半楽」とは?

「夜半楽(やはんらく)」は、雅楽の曲名としられています。また、これとは別に江戸時代に与謝蕪村(よさぶそん)によって編纂された俳諧選集の書名にもなっています。

いずれも、日本の古い雅楽や俳諧などに用いられており「夜半」という単語自体が、芸術をたしなむ人々が、夜中の表現に「夜半」を用いていたことが分かる実例です。

■「夜半の月」とは?

俳句や俳諧では「夜半」が季語として用いられています。その代表例が「夜半の月」で、これは秋の季語です。秋の夜の情景を表す言葉に「中秋の名月」という言葉がありますが「夜半の月」は、秋の夜にくっきりと明るく輝く月を表現しています。

たしかに「夜半の月」というと、文字でも発音の響きでも「夜中の月」というよりもはるかに情緒があるように感じられます。

「夜半」の類義語と関連語

「夜半」には、似た単語と関連した言葉がいくつかあります。ここで「夜半」の類義語と関連語を以下に紹介しましょう。

■夜半に似た単語

「夜半」には、人々が寝静まった夜の時間帯のイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。 そして「夜半」に似た意味を持つ類義語には、次のような単語があります。

「真夜中(まよなか)」「半夜(はんや)」「中夜(ちゅうや)」「深更(しんこう)」「半宵(はんしょう)」「夜深(よぶか)」「正子(しょうし)」など。

ほとんどが文語としてしか用いられなくなった古語ですが、これらの漢字には、それぞれ微妙に異なるニュアンスを感じさせられます。

夜半と四季の言葉

「夜半」という漢字は、四季を表す「春夏秋冬」のそれぞれの漢字と組み合わせると、俳句の季語として、独特の情景を表現する単語として重宝されています。

次に、「夜半」が「春夏秋冬」と組み合わさった季語について説明しましょう。

・「夜半の春」:春の夜、あたたかな深夜の雰囲気を表した言葉です。

・「夜半の夏」:暑さで寝苦しい夏の夜の情景が浮かぶようです。

・「夜半の秋」:まるで鈴虫の鳴き声が聞こえてきそうな秋の夜更けが表現されています。

・「夜半の冬」:冬の夜空に、星や月がくっきりと浮かんでいるさまが目に浮かぶようです。

以上のように「夜半」は四季の単語と組み合わさることで、夜の美しい情景が表現されることが分かります。

日常ではすでに使われなくなった「夜半」という単語が、俳句の世界で使われ続けていることが「夜半」という漢字に抱く日本人の心情が理解できるようです。

「夜半」はかしこまった場面にふさわしい単語

夜半 意味

日常的な会話では使われることがない「夜半」ですが、かしこまったフォーマルな場では、格式のある単語として用いてもよいでしょう。

俳句の季語や歌曲の歌詞では今でも、夜の情景を表す単語として使われているので、俳句や歌の作詞を趣味とする人は、積極的に使ってみてください。

美しい古語の響きが、良い作品を創作する手助けとなることでしょう。

※引用は、すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より

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