Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

LIFESTYLE雑学

2022.03.13

【建立】の読み方は「けんりつ」と「こんりゅう」!2つの意味の違いを解説します

「建立」という単語には「こんりゅう」と「けんりつ」という2通りの読み方があり、意味も異なります。 両者の使い分けについて詳しく解説していますので、誰かに聞かれても自信を持って返答できるでしょう。この機会にぜひ参考にしてください。

Tags:

「建立」の読み方と意味を知ろう

「建立」という漢字を目にすると「建物を建てるという意味では」と察する人も多いでしょう。表意文字である漢字は、正確な意味を知らなくてもなんとなく雰囲気は伝わるので便利な文字だといえます。

建立

実は「建立」には複数の読み方と意味があり、それを正確に知っている人は意外と少ないようです。 現代では「建立」という単語自体があまり使われることが少なくなってきており、今では文語体か、建物の落成式などの儀式で用いられるぐらいしか聞く機会はないでしょう。

次に、「建立」の読み方と意味について解説しましょう。

「建立」には2通りの読み方がある

漢字には、大別して古代中国の「漢音」と「呉音」という発音があります。 そして「建立」には、2通りの読み方が一般的に常用されています。 それは「けんりつ」と「こんりゅう」という2つの発音です。

すなわち漢字の「建」のよみがなである「けん」と「こん」、そして「立」のよみがなである「りつ」と「りゅう」の2通りのよみがなをそれぞれ使い分けて、読み方が異なる2字熟語としているわけです。 ちなみに「建」は呉音で「こん」、漢音で「けん」と読み、「立」は漢音の「りゅう」が日本で変化して「りつ」とも読むようになったといわれています。

すなわち「けんりつ」は漢音が少し変化した発音で、「こんりゅう」は呉音と漢音の混成発音ということになります。

「建立」にある2通りの意味とは?

「建立」を「けんりつ」と読むと、建物などを「築き上げること」の意味になります。もちろん建物を建てる場合にも使われますが、「国家を建立する」という風に使用されることも多くあります。「わが国は百年前に建立された」という風に使われています。

けん‐りつ【建立】 [名](スル)築き上げること。打ち立てること。こんりゅう。「国家を建立する」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

一方「建立」を「こんりゅう」と読むと、「(寺院などの)建物を建てること」「宗派を立てること」という意味になります。すなわち「けんりつ」には抽象的イメージを含んだ「築き上げる」意味を持ち、「こんりゅう」には仏教的な意味合いに用いるという使い分けがされているのです。

こん‐りゅう〔‐リフ〕【建立】 [名](スル) 1 寺院や堂・塔などを建てること。「寺を建立する」 2 心の中である物事をつくり上げること。 「兄さんは神でも仏でも…権威のあるものを—するのが嫌いなのです」〈漱石・行人〉

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

ただし、「けんりつ」も「こんりゅう」も、現代では一般的な話し言葉で出てくる単語ではなくなってきています。

それは「けんりつ」は「建築」や「建設」に置き換えられるし、「こんりゅう」は特別にかしこまった儀式などで使われているからです。

現代の若者に「建立」の読み方を聞いても、多くは「けんりつ」とは読めても「こんりゅう」と読める確率はかなり低いと思われます。

「建立(こんりゅう)」の使用実例

2通りの意味を持つ「建立」ですが、「こんりゅう」は寺院の建築と宗派の開闢という意味を持ち、宗教(仏教)的な意味合いが強い熟語といえます。

建立

語感的にも「こんりゅう」にはものものしく厳粛なイメージがある熟語であり、改まったフォーマルな場で用いられる漢字熟語であるといえるでしょう。

それでは、以下に「建立」を「こんりゅう」と発音する場合の漢字の使い方と熟語について解説しましょう。

「建立(こんりゅう)」の使い方

「建立」を「こんりゅう」と読む使い方は、主に硬派な文章に使われることが多く、戦前は文語体の文章によく用いられたようです。 現代では、一般的に使われることは少なく、寺院などが建てられたことなどを示す表現として用いられる言葉といってよいでしょう。 「寺院の建立」のように用いられていることから、寺院に寄進することや寺院が寄進を募ることの意味もあります。 寺院などの建物を建てる行為や寄進行為など、具体的な事象に用いられることが主流ですが、事業の起業やものごとを決心するなど抽象的な意味に使われることもあります。

「建立(こんりゅう)」熟語

「建立(こんりゅう)」の熟語を使用した例文は以下のようになります。

【例文】
・法隆寺は世界最古の木造建築物で、推古15年(西暦607年)に【建立(こんりゅう)】された
・浄土真宗は、鎌倉時代に浄土宗の高僧・一向俊聖が【建立(こんりゅう)】した一向宗が起源である。
・当社の社長は50年前に一念発起して事業の【建立(こんりゅう)】を決心した。

以上のように。「建立(こんりゅう)」は、格式のある歴史的建物や仏教寺院を建てるという意味になっており、今ではほとんど文語体的表現といってよいでしょう。

「建立(けんりつ)」の使用実例

「建立」の「けんりつ」という読み方は、「こんりゅう」に比べて、それほど一般的ではありません。「けんりつ」の意味である「築き上げること」の単語では「建設」や「建築」の方がよく用いられています。

建立

したがって「けんりつ」と読む「建立」は今では特別な使い方に限られているのが現状です。ここでは「建立」を「けんりつ」と発音する場合の漢字の使い方と熟語について解説しましょう。

「建立(けんりつ)」の使い方

「けんりつ」と読む場合の「建立」は、「建築」「建設」と同様に建物などを「築き上げること」の意味は同じですが、これをかしこまって表現する際に用いられる漢字です。

すなわち、一般の住宅やアパートなどの建物には「建築」や「建設」を使い、大きな歴史的建物や記念碑のような特別な建物に対し「建立(けんりつ)」を使うような使い分けがされているようです。

「建立(けんりつ)」熟語

「建立(けんりつ)」の熟語を使用した例文は以下のようになります。

【例文】
・この劇場は明治時代に【建立(けんりつ)】された歴史ある建物だ。
・この記念碑は、〇〇〇〇氏の多大な功績を称えて【建立(けんりつ)】された
・わが社の自社ビルは、創立50周年を記念して【建立(けんりつ)】した。

まとめ

文章に出てくる「建立」が「こんりゅう」と「けんりつ」のどちらなのか、それは前後の文章を読めば分かります。 歴史的な建物のことを述べる文章なら「こんりゅう」で、それ以外なら「けんりつ」と読むと覚えておいてよいでしょう。 いずれにせよ「建立」に二つの読み方があることさえ知っていれば、読み間違ってもすぐに訂正すればよいので、公の場で声を出して読む際にも心配はありません。

建立

こちらの記事もおすすめ

【奇を衒(てら)う】はどんなシーンで使える?例文や類義語、対義語を押さえておこう
読めなきゃ恥ずかしい!【凡例】正しく読めますか?

写真・イラスト/(C) Shutterstock.com

Domaniオンラインサロンへのご入会はこちら

Read Moreおすすめの関連記事