ユーティリティとは?
シーンごとに異なるユーティリティの意味をチェックする前に、まずはユーティリティの一般的な意味を見ていきましょう。ユーティリティと日本語の「何でもできる」に含まれるニュアンスの違いも紹介します。
「役に立つこと」を意味する言葉
ユーティリティは、「役に立つこと」「実用性」といった意味のある言葉です。日本語で使うときにも、英語の「utility」とほぼ同じ意味で用います。
英語で使うときには、名詞として「実用性」「有用性」「効用」といった意味で使うこともあれば、形容詞として「実用的な」「多用途の」「役に立つ」などの意味の場合もあります。
「何でもできること」「どこでも役立つこと」を意味するポジティブな言葉で、「器用貧乏」のようなネガティブさはありません。
ビジネスシーンのユーティリティ
ビジネスシーンでは、人材や設備に対してユーティリティを使います。ビジネスシーンの中でも、使う対象によって意味合いは異なるため、ポイントを押さえておきましょう。
オールラウンダーのこと
人材に対してユーティリティを使うときには、「幅広い能力を持ち、何でもできる人」を意味します。どのポジションでも活躍できるオールラウンダーのことです。
どのような役割でもこなせる人という意味合いで、「ユーティリティプレイヤー」と呼ばれることもあります。
多様なスキルを持つユーティリティプレイヤーは、組織の中で状況に応じて、柔軟に役割を果たすことが可能です。
パソコンの機能性を向上させるソフトのこと
パソコン関連においてのユーティリティは、「機能性を高めるソフト」を指すのが一般的です。
例えば、コンピューターウィルスの感染防止・検出・除去や、ファイル圧縮・メモリ管理など、OS・アプリケーションをより使いやすくするためのソフトのことです。
単に「ユーティリティ」や「ユーティリティソフトウエア」という場合のほか、「ユーティリティプログラム」と呼ぶケースもあります。