什器や設備のこと
ビジネスに有益なものは基本的に「ユーティリティ」と呼ばれます。具体的に何を意味するかは、文脈や使うシーンによって異なる点に注意が必要です。
たとえば、オフィスでユーティリティといえば机や椅子の意味に、工場でユーティリティというと、電気・ガズ・水道などの設備、つまり「工場の稼働に欠かせないもの」を意味することが多いでしょう。工場の設備をユーティリティと呼ぶのは、英語のutilityに「公共料金」「公共事業」という意味があることも関係しています。
ゴルフ用語のユーティリティ
ユーティリティは、ゴルフクラブの名前にも使われます。ただし、ゴルフ用語としてユーティリティを使うのは日本国内のみです。海外での呼び名も確認しましょう。
機能性の高いゴルフクラブのこと
ゴルフ用語でユーティリティというと、ゴルフクラブのことを意味します。
ヘッドが大きく飛距離を伸ばしたいときに使うウッドクラブと、狙った距離を正確に打つ目的で精度を重視するときに使うアイアンクラブとの、中間的な機能を持っているゴルフクラブです。
高い弾道で飛距離を伸ばしやすい上、コンパクトで取り回しに優れており、扱いやすいことからユーティリティと呼ばれています。ただし、ユーティリティと呼ぶのはほぼ日本国内のみで、海外では例外もありますが「ハイブリッド」と呼ぶことが多いようです。
ユーティリティの種類は2種類
ゴルフクラブのユーティリティには、「ウッド型」と「アイアン型」の2種類があります。
ウッド型はヘッド部分が大きい分、当たると飛びやすいスイートエリアが広いため、ボールが上がりやすいのが特徴です。ミスヒットになりにくいので、誰でも使いやすいといえます。
一方、アイアン型は弾道や方向性を細かく調整したいときに向いています。ヘッドが小さめで比較的上級者向き。現在はウッド型が主流の傾向にあり、選択肢が多くあります。
建築用語のユーティリティ
ユーティリティは、建築用語としても使われます。マイホームの購入を検討するときに見かけることが多い、ユーティリティの意味を紹介します。
家事室のこと
建築用語での「ユーティリティ」は、「家事室」という意味合いで用いられます。スムーズな家事導線を確保するための部屋で「ユーティリティルーム」と呼ばれることも。キッチン・洗面所へ隣接するように設けられることが多いでしょう。
ユーティリティルームは、リビングを通らない家事導線や、少ない移動で全ての家事を片付けられることを意識して設けられています。
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